図案集「もどこであそぶ」

 

割愛してしまった、こぎん刺し特有の言葉を解説しますします詐欺

改め!

今日は解説しますね~

 

まずは「筋」

 

これは、生地の織目の数、糸が裏を掬ったり、表を渡ったりする経糸の本数です。

 

画像が小さくなってごめんなさい。

 

一番上は糸目が経糸を3本渡っています。

次の目が出てくるまで経糸7本掬っています。

この渡ったり掬ったりしている経糸の本数を数えるのに

「筋」という言葉を使います。

 

掬うというのは生地を糸の上にあげているのと同じなので、

針が裏を通ることを「上げる」と言います(生地が上がっているということ!)。

7筋針が裏を通っているので、7筋上げる、で「七筋上げ」となります。

 

経糸3本分、表に糸が渡っているので「三筋渡し」もしくはただの「三筋」と言います。

 

糸が表に出て裏に引っ込むその一回の糸目を1目と数えます。

 

「七筋上げ(空白)」を挟んで「三筋の糸目」を「4目(4回)」刺す。

で「七筋上げ三筋の糸目4目」となります。

 

同様に、表に出ている糸目が同じ三筋でも、筋上げの本数が違うと、

五筋上げ三筋の糸目、三筋上げ三筋の糸目、一筋上げ三筋の糸目、となります。

「〇目」というのは刺してある回数です。

 

 

 

これは糸目が五筋、「糸目」という言葉も省略すれば、

三筋上げ五筋6目、一筋上げ五筋8目、となります。

 

 

今度は糸目が一筋です。呼び方は今までと同様です。

 

 

ちょっと余談ですが、

 

もどこであそぶのVol.1、2どちらとも触れているのですが、

表にきれいに出にくい空白に挟まれた一筋一目というのは

この画像の一番下のことです。

 

3本とも同じように一針で刺していますが、

一筋上げで刺したものと、三筋上げで刺したものでは、糸の出方が違うのがわかるでしょうか。

隣の糸目と一筋上げでくっついているときはきれいに出るのですが、

それを超えた空白になると裏に引っ込んでしまいがちです。

 

 

「筋」についての説明はこんなところです。

 

 

次に糸流れ。

上2つは三筋の糸流れ 左側は五筋上げ、右側は三筋上げになっています。

 

必ず一筋ずつ、右になら右、左なら左、前段の位置からずらして刺していくことで

斜めのラインが生まれます。この斜めのラインを糸流れといいます。

 

3つ目は五筋の糸流れ、左側が三筋上げ、右側が五筋上げになっています。

 

一番下は一筋の糸流れ、左側が五筋上げ、右側が三筋上げです。

 

これは発展的な話だけど、

三筋、五筋の糸流れは、一筋上げでもできますが

流れている間だけで、そのままでは交差できません。

 

また、こぎん刺しの組み合わせ模様の軸となるのは三筋の糸流れのみです。

五筋や一筋の糸流れは部分的に使うにとどまります。

それがどうしてかというのは少し難しい話になるので、

また図案講座や教室の場でお話しさせていただこうと思います。

 

 

それから、一筋上げの一筋の糸流れ、は?

全部均等に一段毎に間あいだに一筋入ってくることになり、

水玉状?のようになり、糸流れと認識することができなくなります。

どういうことか想像してみてくださいね。

 

 

あと、今回説明で使ったのはすべて奇数目です。

 

一般的に偶数目は、

偶数目ベースのそろばん刺し、竹の節、亀甲、などの図案のほか

 

奇数ベースのこぎん刺しの

内部に垂直ラインのある一部のもどこ、たとえば、

うろこ、猫の足、くるびから、などで使われることがほとんどですが、

糸流れの糸目や筋上げに使われることも、実はごくまれにあります。

 

でも、基本的に糸流れは奇数ラインの方が美しいと私は思っています。

それは図案の問題ではなく、掬う織目の上下の交わり方の問題なんですけどね。

 

これも余談でした。

 

 

次回、糸流れと糸囲みの違い、糸柱について説明します。

 

ほかにわからない言葉があれば、どうぞコメントなりメッセージなり何なりとお寄せくださいませ。

ブログで答えられることでしたらお答えいたします。

 

 

 

 

ベル図案集ブックレット「もどこであそぶ」

 

vol.1うろこ編、vol.2かちゃらずと豆こ編 販売中です!

 

 

 

 

 

クリックしていただけると嬉しいです↓

にほんブログ村 ハンドメイドブログへ にほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺し子・こぎん刺しへ

 

ワークショップの開催、ショップページに載っていない作品の購入希望など、お気軽にお問い合わせください↓

 

 

「もどこであそぶ」、こぎん刺し作品、サクテコはこちら

 

ブログへのコメントもお気軽にどうぞさくらんぼ

 

 

 

ペイントでの図案作成 

過去記事まとめてみました↓

広げるのも、変化させるのも、手書きよりずっと楽

 

コピペで簡単に図案を作ってみよう

 

 

ペイントソフトでこぎん刺し図案①