映画解釈 七人の侍 黒澤明監督 | 映画解釈 (感想でも評論でも批判でもなく)

映画解釈 (感想でも評論でも批判でもなく)

PerfumeのことはFC2に書きます
映画のファンページに変更します

みんな大好き 黒澤明監督 七人の侍

 

この映画を見れば 他のアクション映画は観なくても良い レベルの作品です

 

はい そこの若いあなた 「そんなわけ、ねーだろ!ばか!」って思ったでしょ

 

とりあえず騙されたと思って一回だけ観てください。

 

ところで毎年 何億円もの大金をドブに捨てている東宝映画さん

 

流石に最近は気づいたのか「シン・ゴジラ」という奇跡的な映画を制作されました。 今後も委員会方式なんてやめてその路線で行きましょう。

 

で、儲かったお金の一部でいいから この「七人の侍」の音声をリマスターしませんか

 

それだけでゴミみたいな日本アクション映画を1億本つくるよりも儲かると思いまっせ

 

いえいえ、本編を織田裕二でリメイクなんて高額紙幣を燃やしてゴミ箱に入れて火事になるようなことをする必要はありません

 

音声だけ(既にリマスター版もありますが)、現在の最高峰の音響技術と合成音声を使って公開するだけでいいんですよ

 

でね

 

注!この記事は映画批判でもなく批評でも感想でもなく解釈です

 

この映画。

誰が主人公でもいいくらいです。

その証拠に、いろんな映画にパクられています。

七人の侍を観ていたら

 

マッドマックス怒りのデスロードを無茶苦茶楽しめます。

霧の中 帰ってくる久蔵の姿に失禁しちゃいます

 

ルパン三世で石川五右衛門と次元を見ていると久蔵が見えてきます

 

 

まぁ 男の子で久蔵にキュンキュンしない人はいないでしょう(^_^)

 

他の6人もそれぞれ魅力的

 

さて この映画 戦うのは七人の侍だけじゃないんです

 

百姓たちも共に戦うのです

 

ここがアクション映画として優れているところです。

アイアンマンもスーパーマンもアンパンマンもヒーローが戦っているだけじゃぁ観客は萌えないんですよ

 

名も無き、力もない、一般の人がヒーローに感化されて立ち上がるところに観客が萌えるよね

 

だってほとんどの観客は 軍事産業の資産家でも貴族の出身でもないし宇宙人でもないんだからね

 

んでもって 七人の侍で 婆さんが鍬を持って落ち武者を惨殺するシーン… 恐いですね…恐いですね…

 

村人が落馬した落ち武者に群がるシーン 

このシーンを観てジョージ・A・ロメロ監督はある映画を制作したという嘘があります(本当だったりして)

 

映画の中で 

「俺等も落ち武者刈りにあって…」という台詞と「こいつは俺だぁ」という台詞があります

 

剣豪の久蔵が銃弾に倒れるのもそうです

 

すべて裏表 光と影 

 

ありとあらゆるシーンで別角度からの視点を挟んできます

 

 

落ち武者集団視点でも利吉の女房視点でもスピンオフ作品をつくることができます。多分、そこまで脚本というレベルの設定はしていたはずです。

 

七人の侍サーガ として「新たなる希望」から全9話になるシリーズ化をしてもいいくらいだ

 

さて、なぜこのようなアクション映画の最高傑作が現代の日本で作ることが出来ないのか?

 

まず、今の邦画界

絵画や音楽(クラシックから現代まで)精通している監督が何人いるだろう

いや精通していなくたっていい。勤勉に貪欲に勉強している監督って何人いるのだろうか?

 

はぁ?ラストシーンでこんな曲を使うのか? って監督ならゴロゴロいる。

ハリウッドで5年前くらいに流行った画作りを「どうカッコイイでしょう?」ってやる監督もゴロゴロいる。

脚本を想像する能力がないからアニメや漫画を原作にするのもいいけど原作の良いところを削り勝手な解釈(しかもパクリ)で「世界に勝負!」とかいう監督もゴロゴロゴロゴロいる。

 

まず 脚本を書くことのできる監督が必要

七人の侍は脚本の時点で勝利だ

この脚本を読んで金を出さないプロデューサーがいたらお目にかかりたい

 

脚本

黒澤明
橋本忍
小国英雄

 

この3人体勢も 3人いないと書けないからではない

ブラッシュアップするためなのだ

 

 

脚本学校?や脚本の書物を読むよりも 七人の侍を見るほうが役に立つと思うんですよ

 

とにかく アクション映画が大好きなら

完全に丸パクリ(リメイクではない)の 荒野の七人 という映画と見比べると面白い

 

ほとんど脚本が一緒なのに(丸パクリだから)、レベルが違うのだ。

荒野の七人という映画 単体で観ればむちゃくちゃ面白い

 

しかし元ネタの七人の侍を観た後ではクズに見えてしまうから不思議です

多分、脚本の重要な部分(あるいは余白部分)を削除してるからだと思う

 

ということで、この映画は アクション映画の肝が満載です

古い映画ですが テンポも良いし編集も良い

登場人物が全て魅力的であり、荒唐無稽でありながらリアルなんだよね

 

つまり脚本の勉強 アングルの勉強のつもりで観ると良い

たぶん、そんなことは出来ないでしょうが…(^_^)