映画解釈 わが青春に悔なし 黒澤明監督作品 | 映画解釈 (感想でも評論でも批判でもなく)

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原節子さん主演の映画

1946年の映画です この時の日本がどんな状況だったかはご自分でお調べになっていただいたほうが良いと思います(^_^)

 

画面も古くて音声も悪くて…なにより当時の言葉遣いですから現代の渋谷あたりを歩いている若者からすれば古文と変わらないと思う(偏見です)

 

脚本が黒澤明じゃないことと…どうやら編集も黒澤明ではないような気がする 程度の映画です

 

ですが この映画 観といて損はありません いや得します

 

 

注!この「映画解釈」というのはあくまでも私の解釈です

評論でも評価でもございません

 

ということで何を得するか?

 

 

 

非常に美人さんです 当時の日本人では別格の

古い表現ですが バタ臭い顔です

大学教授のお嬢様

窓辺でピアノを弾きます

その選曲が良い

その辺に転がっているような監督だと選ばないような曲を弾いております

 

で そのお嬢様。けっこう気が強い。

こういうクソ生意気な美人。むかつきます。しかも大学教授の娘。

んでもって、真面目な人より ちょっと悪の感じがする男性を選びます。

この辺は巷にあふれるクソ恋愛映画と一緒です。

有名で美人女優とちょいワルが恋に落ちて、ちょいワルが死んだり白血病になったり…あるいは美人女優が白血病になったり死んだり…っていう映画がゴミ箱に溢れておりますが…

 

この映画、ちょっと違います。

ネタバレも何もないので書いちゃいますが。

戦時下ですからちょいワル(本当は正義)が獄中死します。

美人お嬢様はちょいワルと一緒に捕まっちゃっているのですが、明らかに拷問を受けているという容姿に変貌しております。

 

そういうのよくあるよね。ヒロインが獄中で虐められている姿って萌えるよね〜ってレベルではありません。

もう、むちゃくちゃにされている!というレベルです。

顔も虚ろで発狂しているのじゃないか?って感じ。

 

原節子でっせ。

 

まったく別人になっております。

いまの美人女優(自称演技派)さんでは到底むり(事務所NG)レベルです。

んでもって、ほれ、正義の味方が助けに来るんでしょ?

 

ございません。

 

釈放された後、彼女は「ちょいワルの妻ですから…」とちょいワルの実家に行きます。

そこからの農村での原節子さんの変身ぶり

特殊メイクか!って言う感じ。

すくなくとも20年の加齢をしているレベルの農家のオバサン化

いやババァ化していきます。

農作業をしている姿も執拗です。

普通の女優だったら「ちょと!マネージャー!」レベルです。

黄金伝説の「新人タレントが1年間で荒れ地を開墾して水田にして農作業を粗食でしながら村民に虐められてみた!」

レベルではありません。

クソババァになっちゃいます

 

しつこいですが原節子さんです

 

でね それが一瞬 凛々しく 美しく見える瞬間があるんですよ奥さん

 

可哀想にね〜じゃないんです

 

かっけー!まじ原節子カッケー!

なんですよ

 

でね。なんだかんだあって、一時だけ実家に帰って窓辺でピアノを弾くわけですよ。

 

もうね。別人。お嬢様じゃない。でも美しい。

なんかCG使っている?体格も違うよ。農作業で筋肉盛々?。

 

表情も違うんですよ。

 

でもってラストシーン…

 

よくやった。宮崎アニメここにあり。って感じ。

 

トラックじゃなくてメーヴェに乗っちゃうんじゃないかって思っちゃった。

 

2017年 

右傾化 軍国主義化が進んでいる日本ですが

そして左翼が馬鹿丸出しの日本ですが

 

こういうアイドル映画として完璧に近い作品で気を紛らわすのが良いのではないでしょうか?

この映画を観た後…

原節子さんのファンになるのは間違いないと思います。

 

ということで黒澤明監督の超絶萌えアイドル映画です!

 

 

 

 

 

ウィキペディア情報によりますと

 

2012年(平成24年)公開の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』で、深津絵里演じる恩田すみれが内田有紀演じる篠原夏美に、本作のBlu-ray Disc(東宝販売)を返すシーンがある。

 

だそうだが そんなシーンを入れているのに もしかして踊る大捜査線の監督はこの映画を観ていないのではないかと思っちゃったんだからしょうがない