不可能回収哀歌(エレジー) | Centotrenta 代表 加藤いさおのBLOG                        

ダメでもともと

誰が言ったかは謎の文言ですが

僕個人は大好きな言葉です

 

「諦める前にしがみつく」

 

 

それは覚悟の違いなのか

ハインリッヒが

スペインの工場に移り粗悪品になり

絶望していたあの頃

 

VASSに救われ

 

そして

 

ハインリッヒで

一心不乱に靴を縫っていた友達に

救われました。

 

 

今や、VASSやラズロは

弊社のD-teの看板商品になってくれています

 

皆が諦めていることを

 

「クソ、負けるか!」としがみついて

何度も何度もチャレンジして

結局相手が折れて

「イエス」と言う

僕の得意な能力はこれのみだと

思っています 笑

「ほらできるやろ?

諦める前に食らいつくのが大事」

こういう

泥臭い関係性の構築が私は大好きです

 

まずは誰もが

ネガティブ思考が働きます

「やるだけ無駄」

 

いん、そんな事ない

「やるだけ前進」なのです

例えそれがうまくいかなかったとしてもですよ

 

「諦めていたこと」にチャレンジしたという

己への

鼓舞は残ります

 

今回は

誰もが諦めていた

アメリカホーウィン社のコードバン

 

このご時世に例えるとすると

 

ロレックスで定価で

ステンレスモデルを

買えるような代物

 

それだけ価値が上がりきってしまった

アイテムを使って

また靴が作れるのか?

 

「どうせダメでしょう・・・・」

 皆がそう思う

これこそ僕の天邪鬼魂に火がつき

何度も何度も

海外の友人に

「ホーウィン社のコードバンを仕入れてくれ」と

懇願しました

 

「イサオ・・・・ワカッタヨ」

 

何故、彼はこんなにも僕が

コードバンにこだわるのか?

それだけ教えてくれと言う

 

「コードばんは日本では

わけのわからないプライスになっている

僕は価格を適正に戻したい

そして君はこのコードバンを使って

最高の靴を作れるだろう?」とお問いた

 

「ああ、そんな事お安い御用さ」

 

「じゃあ、期待してる」

 

あれから2週間が経った

 

彼とは友人なので

 

ラインアプリを入れてもらい

 

水面下で動いていた

 

ラインの音が鳴った

 

開けてみると

 

ハッピーな内容だった

 



市場は無限であり

そして荒れ狂った市場を

一度適正に戻すことが

 

勝手に自分の使命だと思っている

 

40を過ぎると

 

「使命感と社会的貢献度」が

 

己の中で

 

大きな存在になってきている

 

2ヶ月後

彼は

言うに違いない

 

「イサオ、最高の靴ができた」と

 

彼への返事の内容をもう用意している

 

「ありがとう、でも君なら当然だよ」と。