加齢と華麗とカレー | Centotrenta 代表 加藤いさおのBLOG                        

昔、よく行っていた

僕の大好きなカレー屋さんがある

 

最近、そのオーナーは

夕方5時に閉めやがる 閉店するので

 

中々行けていない

 

10数年前に遡る

当時信用していた部下が不正して逃げた

極度の人間不信に陥った私は

毎日のように閉店後の

このカレー屋さんに入り浸っていた

カレー屋さんやのに

僕の為だけに

毎日カレー以外の定食を作ってくれた

スパイスと比例して

優しさが染みついた人格者だ。

 

2週間ほど前

無性にあそこのカレーが食べたくなった

 

しかし、一つ問題がある

拘りのあるカレー屋さんが故に

食べ絵終わった後に

服にスパイスの匂いがつくのだ

 

接客業として

非日常的な無形のサービスを

生業としている我々にとって

 

「あ、この店員さんカレー食べてきたんや」と

心の中でこっそり思われるだけでも

それは

あまり良くない事だと

僕は勝手に思っていて

 

いくらビシッとスーツを着ていてとしても

「カレー食べたんや・・・」

と一気にお客さんを

現実の世界に呼び戻してしまう

これは

とても難しい問題だ

 

仲の良い顧客さんなんかには

「カレー食べてきてん」と

言えるだろうが

 

初めてワクワクして

来店してくださった方には

そういう思いをして欲しくない

 

これぞプロフェッショナル魂 笑

 

でもどうしても食べたい

打開策を考えた

 

「着替えて行ったらええやん・・・」

 

簡単な事だった

 

 

舗のストックに転がっていた

サンプルの為のポロシャツに着替えた

 

ちょけて買った野球帽もあった

 

 

これで完璧や・・・・

 

「誰にも会いたくない・・・・」

非日常を謳ってうる割には

休日のおっちゃんに見えてまう・・・・

このご時世マスクがあるので

「大丈夫やろ・・・」と

自称辛いもん好きの石橋を誘った

 

久々にオーナーと馬鹿話をしながら

絶品のカレーを食べる

 

これこそ

昼時の至高のひと時

 

胸踊りながら

 

到着したら

 

定休日やった・・・・・

 

 

皆さんもあるでしょう

 

一度カレーの気分になったら

変えられない

あの感じ・・・・

 

地下に潜り

名店インディアンカレーに行く

 

 

 

 

石橋が

イケズな言い方で

「代表、着替える必要なかったですね」と

ほくそ笑みやがる・・・・

 

男前な涼しげな彼を見ると

汗だくやった

「ざまあみろ」

イケズはお互い様やな・・・・

 

数日後

 

僕はリベンジを決行した

 

また着替えて・・・

 

 

 

 

名店に向かう・・・・

 

なぬ〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

世間はゴールデンウィークでしたが

あのオーナーは

日曜日しか休んで居なかったはず・・・

 

「牙抜かれやがって・・・」

襲ってくる

(虚無感)の矛先をオーナーに向けた 笑

 

だけど

 

僕はまた行くだろう

 

 

 

世の格言

 

「3度目の正直」を背負いながら・・・・