ペリーが来航して
ソレを初めて見る日本人はそれを黒船と呼んだと言う
初めて見る異様なモノに当時の方々は 恐怖したのだろうか?それともワクワクしたのだろうか?
私が小さい頃 祖母がよく舶来物と
外国の製品の事を言っていた
小さいなりに 舶来物は外国の物なのだなとボンヤリ理解していた
モノが溢れている今の時代と比較するのはナンセンスだが
高度経済成長期の人々は舶来物に対して
限りなくピュアでそして
ロマンチックだったんだろうな
と勝手に解釈している
世はビートルズ全盛期 若者たちは
その新しい音楽に熱狂したと聞く
ラジオのチューニングを合わせて
聴こえる筈が無い
ビートルズ特集をしている遠い異国の番組が
たしかに聴こえたような気がしたと
当時をリアルタイムに生きた方が
遠い目をして教えてくれた
なんてロマンチックなんだ
目新しいモノや
音楽に
若者は胸が躍り
大金をはたいて
VANのジャケットを買い
ラルフローレンのポロシャツを着て
アイビーな装いで
街をワクワクして歩いたのだろう
※Yahoo画像
その時代を生きていない私にも彼らが見える
そうなのだ
若者達は今の私たちなぞ足元にも及ばないくらい
西洋にかぶれていたのだ
今は当たり前のように
安価で
洋服が買える時代
当時の若者たちは
今の時代をどう見るのだろうか?
羨ましいのか?
それとも 少し窮屈なのか?
そして退屈なのか・・・・・・・・・
我々服屋の現場人は
舶来物を着て
お客さんに
忘れていたあの気持ちを取り戻してもらうのも
使命だと思っている
あの気持ち?
もうわかるだろう?
ロマンチックな気持ちさ。