海外珍道中 其の一 PITTIUOMO編 | Centotrenta 代表 加藤いさおのBLOG                        
海外には虎舞竜 トラブルがつきものである
それは私も充分に承知している

この過去BLOGをみていただければ
悲惨さが伝わるであろう笑
→ 過去BLOG其の1http://ameblo.jp/cera-una/entry-11791669396.html
   過去BLOG其の2 http://ameblo.jp/cera-una/entry-11792409313.html

読んでいただけました?

では今回は?

希望に満ち溢れ
「責任」といふものを己でおんぶして
私は旅経ちました

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今回初海外になる坪川を
「お前ちょっと海外行ってきてくれ」と言っても
1人でいけるような1人前に育てる基礎も叩き込まなければいけません

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約13時間のフライトを終え

我々はパリに着く

そこからトランジットで

フィレンツエを目指す

「一瞬パリ着いたからお前パリにも行った事あるってイキレルな笑」と
まだ和気藹々

フィレンツェ行の飛行機に乗って

後は

ホテルまでタクシーで行って
次の日から始まる「宝さがしに」また身が引き締まる思い

途中 グイ~~~~~~~~~~~ンと飛行機が揺れる
旅慣れた私でもちと驚くくらい揺れる
隣の席の坪川は不安そう

ここは威厳を見せねば

「ゆ・・・・・・揺れるやろこ・・・こんな揺れにビビッテたらあかんぞ」←強がり
「だ・・・だいじょうぶっす」これもまた彼も強がりなのがわかる

アナウンス

「気流が激しいところを通っていますので シートベルトをおしめ下さい」
と言っているのだなと 解釈していたが

アナウンスが長い

聴覚を集中して英語のアナウンスを聞く

「この飛行機はフィレンツェに着陸できません ボローニャに着陸します」

「え~~~~~~~~~~~~~っ??」



英語がわかる機内の外国の方は私と同じリアクション

日本人バイヤーも相当この機内に乗っている

だが最初の私と同じで「気流の~~~~」と思っている方ばかりだ
気にも留めてない様子

坪川に「ボローニャに着くらしいぞ」
「え?どこっすかそれ?」

「ボロネーゼ ミートソースの街や」←知ったかぶり

「え~~遠いんすか?」

「そんな遠くないけど タクシーなら相当金かかる・・・・そんな事より
フィレンツェ着くの相当遅くなるぞ」
「はい・・・・」
「ま・・・まあ旅に虎舞竜 トラブルはつきもんやそれがバイヤーが
絶対通るロードや道やしっかしお前sごいヒキやな
お前のせいちゃうか?笑」
と内心すご~~~く嫌な予感がしつつ
坪川を和ませてたのでゴワス

到着

日本人の方々皆なにか違和感を覚え
キョロキョロしてらっしゃる

状況がまだ把握できていない様子

「ボローニャに着いたんですよ」と
教える

「え~~~~~~~~~~~っ??」



皆同じリアクション

伝達が伝達を呼ぶ

ますおさんの嵐・・・・・・・・・
「臨時バスはでるの?」と
案内係に聞くと
「でるYOだからそれに乗りなサムライ」と言ふ
「それなら良かった」と一安心
荷物をいち早くピックアップしなければならない

バゲッジレーンがピクリとも動かない
待つこと1時間

ようやくレーンが動き出す

「ロストバゲージって言うてな荷物が出てこない場合があるからな」と
余裕を取り戻した私は坪川に悪戯に意地悪を言ふ

「そ、そんなんあるんですか?絶望ですね」

「俺のだけ出てきてポチイ(欲しい)笑」
「ヒドイ」

ほれ出てきた

2個預けていたスーツケースの1つが出てくる

「余裕~~~~~~」

とレーンの動く音が
鳴る

「僕のでてきません」

「俺のもう一個も」
・・・・・・・・・

「だ・・・・大丈夫や絶対出てくるなんせ一個でてきてるねんから」
「はい!!」と坪川一安心
グオ~~ン グオ~~~ンとレーンが鳴る
「あの~~さっきから同じスーツケースばかりぐるぐるまわってません?」

「・・・・・・・・・・せやな」

「もしかして」

「あほか!ありえへんど~~~~んと構えと・・・・・・・・け?」

レーンとまってもうた

グオ~~ンからピ~~~~~~ッとマヌケな音に変わりやがった

「・・・・・・・・・ロストバゲージや」



「これはシャレならん」
そう
互いにあのスーツケースには
下着 パソコン カメラ 大事なものがすべてそろっている
私の出てきたスーツケースには

スーツと靴だけ入っている

「つぼ、お前のその手荷物なにが入ってる?」

「えっと、前に教えられたとおり 1日分の着替えっす」

時は1ッか月前「手荷物には1日分の着替え入れとけよ
なにがあるかわからんのが海外やからのう」とイキッテ教えてた事を忠実に
聞いていた坪川

「そ・・・・・・そうかようやった偉い」

「代表のリュックには?」

「え?プ・・・プリッツとか」

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

「もうあかん」

現実に戻り
係り員に聞く「明日の朝フィレンツエに着いている可能性が高い
だから早朝に空港にイキナYOサムライ」
こうなったら
何を言っても無駄なのは私が一番よく知っている

そして約30名がロストバゲージ
こんなの前代未聞である

皆絶望感で一杯

PITTI用にサンプルを入れているメーカーさんもいる

それぞれが
「絶望」を背負い

バスに乗る

フィレンツエに到着したのは午前1時

日本をでて24時間が経った

「これがフィレンツェや、ええ街やろ?」
「マックラでわからないです」
「・・・・せやな、お先もマックラやな」
疲労と「もしスーツケース出てこなかったら?」という不安
で そのまま気絶したように眠り
初日が終わったのである

続きは第二話で・・・・・・