パデュー大学の調査によれば、2023年にカバークロップを植えたとうもろこし・大豆栽培農家は52%で去年から5%減ったそうです。

 

カバークロップは収穫後ににライ麦やカブなどを植えて表土流出を防ぎ、土中の有機物を増やして保水力を高め、微量元素を土中深くから吸い上げる効果があります。

 

地中に有機物(=二酸化炭素)を閉じ込めるので、温暖化防止の各種プログラムが農家向けに展開されています。

 

カバークロップを何故植えるか聞いた所、65%が土壌改善、23%が土壌流出防止、で炭素貯留と答えた農家はゼロ!

やはり温暖化という大きなテーマで人は動かず、身近な課題と組み合わせないと受け入れられないようです。

 

8月にオハイオ州で見た再生型農業の農家説明会でも、地球温暖化の話は殆どと言って出ず、土壌をより健康的な状態にする事、地域の水質改善等がテーマでした。

 

カバークロップをやめた農家は、恩恵が無かった事などを理由に上げています。

湿った畑にカバークロップを植えると乾燥が遅くなるので春の作業が遅れるなどのデメリットもあります。

時間が掛かりますが、適した畑では定着することでしょう。

 

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