ロニー・モントローズに原点回帰してみようと思う考察 | セントラルミュージックのスタッフブログ

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松山の端っこで営んでおります楽器好きが集まる楽器店のブログです(^o^)/

 

 

 

日本国内での発売は、1974年。

46年前の作品なのに、輝きが損なわれないどころか

このギターソロを超えることは容易ではないことに気付くのである。

 

 

 

 

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”モントローズ I Got the Fire”

 

 

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   (MONTROSE)

 

① Ronnie Montrose率いるバンド

 

②一般には、後にVAN HALENに加入したサミー・ヘイガーの方が名が知られている

 

③アルバム「ペイパー マネー」で聴けるロックギターサウンドは、2020年の現在でも良きお手本

 

④過小評価された孤高のロックギタリスト、ロニー・モントローズ

 

 

現在、市場での人気も低く、その太いネックゆえ敬遠されがちな”1958 Les Paul”

ネックの太さは物理的なネック剛性に直結し、良い音が出ることは火を見るよりも明らか(ほんとかっ)

ネックの細い1959レスポールに固執する軟弱ギタリストには、

一生その実力が理解されないだろうロニー・モントローズ(言い過ぎじゃないのかっ)

 

そのくらい、影響を受けたということである。

 

 

 

 

 

過去の記憶をたどると、彼のステージにはいつもアンペグ V4 アンプが山積みされていた。

その画像は、現在においてはネット上にもあまり見当たらない。

 

 

 

 

 

そんな雄姿を収めた野外ライブ動画もどこかにあったが、削除されてしまったのだろうか。

 

 

 

 

 

その、タイム感やピッチ感、そしてなにより音のニュアンスを大切にするギタースタイル、

現在(2020年)のギター界において忘れ去られた感性、と言うと言い過ぎなのだろうか。

 

 

”11:40~I got the fireのソロ”

 

 

何度も言うが、時代は1970年代前半のことである。

私は、1974年、アルバム「PAPER MONEY」を近所のレコード屋のお兄さんに薦められて

レコード店の店内で爆音で楽曲”I Got the Fire”を聴かせてもらった。

その瞬間の衝撃は、DEEP PURPLEのライブ・イン・ジャパンを初めて聴いた時と同等だった。

いやっ、リッチーを好んで聴いていた後に遭遇したモントローズ。

艶やかなハムバッカーサウンドと歌心溢れる伸びやかなチョーキングビブラート。

これぞエレキギターの醍醐味だと確信した瞬間でもあった。

 

彼らの時代のギタリストが影響を受けたとすると、やはりジミ・ヘンドリクスあたりだろうか。

ロックギターと言われる概念が形成の過程だった時代。

受け手の価値観を覆すエネルギーに溢れたもの、

そんなことを素直に思えるギタープレイである。

 

 

 

 

 

”技術”と言う曖昧な基準や主観で判断されるもの、

その、どこに重きを置くかは受け手の自由なのだろう。

でも、

未だに私は、現在のギタリストに多い、

軟弱かつ中途半端なチョーキングやチョーキングビブラートを聴くと一気に萎える。

萎えるどころか、音楽として受け付けない自分がいたりする。

音楽は曲芸ではないし、数学的な解釈が優先される”理論”だけでもない。

色彩感やコントラスト、そして何より優先されるべきは律動であってほしいと思っている。

そんなことを強く思い出させてくれるギタリスト、ロニー・モントローズ。

 

 

 

 

彼ら”MONTROSE”のブートレッグを聴くと、彼のギターサウンドが明らかにブースターらしきもので

ブーストされる瞬間がわかる。

彼もまた、

真空管アンプのドライブサウンドを何かしらのブースターでプッシュして音作りしていたと思われる。

そして、ギター界や楽器業界界隈であまり言及されることの少ない

 

 ”右手のピッキング位置

 

 

 

 

ジミヘンや彼、そして後のヴァン・ヘイレンやジョン・サイクスなど、

リアピックアップ寄りでトルク感のあるピッキングがもたらす芯のあるドライブサウンド。

そんなところを本人に訊いてみたかったが、残念ながら 2012年3月に帰らぬ人となった。

彼のスピリッツは日本の片田舎、地方都市在住の私の中で生き続けている。

 

 

 

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いかがでしたか。

 

 ”リッチー・ブラックモアに原点回帰してみようと思う考察

 

・・・よりも個人的な感情が先走り、危うさや怪しさ満載の記述になりました。

現在のギターブームがどこにあろうと構わないのです。

この、拙い記述によって、

音楽に求められる”真理”に近付けるギタリストが一人でも増えてくれることを願っています。

 

今夜はこのへんで、おやすみなさい。

 

 

 

Gibson のLAB Ampを従える雄姿”

 

 

 

*追記 中の人、店長 白形の拙い演奏動画