次はアラ=トゥー・スクエア北西にあるパンフィロフ・パルキ([ Панфилов паркы ])という公園内のミニ動物園へ行きました。動物園と言っても屋根付きの建物内にある本当に小さな動物園でした。

 

[ Mini-Zoopark Zhivaya Ekzotika, Ekspozitsiya Dikaya Afrika / Мини-зоопарк Живая Экзотика, экспозиция Дикая Африка ]

 

このミニ動物園の正式名称に「ワイルド・アフリカ」という言葉が含まれている通り、アフリカに生息する動物がメインのようです。

 

ネズミ

 

モルモット?

 

ウサギと、

 

カメが手の届くところに…

 

アライグマ?

 

ミーアキャット?

 

ハリネズミ?

 

 

色鮮やかなインコたちも…

 

ヘビ

 

サルも…

 

小さな動物園でしたが十分楽しめました。

 

公園の外にもパトカー、治安は良好…

 

日本では見かけないタイプの三輪のバイク

この日の午後はキルギスの首都ビシュケク市内を散策、というかある程度行く場所を決めてから散歩しました。まずは名もなきモスクを2か所訪れました。これらは歴史のあるモスクではないようですが、さすがにこのようなモスクは日本にはないでしょうね。
 

市内のモスク①

 

市内のモスク②

 

次にビシュケクの鉄道駅([ Bishkek Railway Station / Бишкек темир жол бекети ])へ行き、プラットホームへ入って電車の写真を撮りました。奥にあるホームに行くのに通常は歩道橋を渡らなければならないのですが、電車は動く気配もなく、人もほとんどいなかったので直接線路の上をまたいで奥に歩いていきました。
 

少し古そうな緑の電車

 

休憩中の電車

 

次に駅の構内にあった部屋の中を少しだけ見学しました。色鮮やかな敷物がありました。いったい何に使う部屋なのでしょうか?
 

駅の中になぜこんな部屋が…

 

駅構内の掲示版

 

駅の中を見学した後に、もう一度プラットホームへ出ようとしたところ、駅員のおじさんから、「ホームへは入っちゃだめ!写真も撮らないでください!!」と英語で注意されてしまいました。中央アジアの人は日本人と同じで英語がほとんど話せないのですが、その駅員のおじさんは結構流暢な英語を話していました。「写真を撮らないで!!」と言われても、すでに電車や駅構内の写真をたくさん撮った後でしたし、消すようにとも言われなかったので、「あっ、すみませんでした。」と日本語で謝罪して、笑ってごまかしながら駅の外へ出ました。

 

最後に撮影した少し派手な駅の外観

 

次に、ビシュケク駅を背にして細長い公園をしばらく歩き、街の中心部にあるアラ=トゥー・スクエア([ Ала-Тоо Аянты ])方面へ向かいました。途中、バラの花がたくさん植えられていました。
 

公園内の白いバラの花

 

ミハイル・ヴァシリエヴィチュ・フルンゼ([ Михаилу Васильевичу Фрунзе ])の記念碑
 

公園内の様子①

 

クバニチベク・マリコフ([ Kubanychbek Malikov / Кубанычбек Маликов ])の彫刻
 

キルギスにはこういった記念碑や彫刻が多く見られました。ほとんどの彫像はどんなことで有名になった人かはわかりませんでした。
 

公園内の様子②

 

公園のすぐ脇には車を改造した店や大学もありました。


冷たい飲み物が売っている公園脇の車の店

 

キルギス国立大学([ Kyrgyz State University I. Arabaev /  Кыргызский государственный университет им. И. Арабаева])のエントランス

 

この日は日差しが強く非常に暑かったことを覚えています。汗だくになりながらようやくアラ=トゥー・スクエアにたどり着きました。スクエアの北側にはマナスティン・エステリギ([ Айкөл Манастын эстелиги ])と呼ばれる彫刻の像がありました。これは、キルギスに伝わる民族叙事詩の主人公である「マナス」という人の彫像という意味のようです。
 

キルギスの国旗とマナスの彫像
 

アラ=トゥー・スクエア([ Ала-Тоо Аянты ])の南側にあった建物

 

アラ=トゥー・スクエアの北側に植えられた花(以下、スクエア北側の様子)

 

アート・ギャラリーでは絵画の販売

 

ヨーロッパなどでよく見かける乗り物

 

キロメートル・ゼロ([Kilometre Zero / Нөл километри ])という観光名所

 

「キロメートル・ゼロ」の意味は、ここを「0 km」として、ここから主な都市までの距離が何キロメートルあるかどうかがわかるということらしいです。よく見ると、「672 KM」とか、「572 KM」とかが刻まれていますね。

 

ここにもクルマンジャン・ダトカ・エステリギ([ Курманжан Датка эстелиги ])という彫像

 

公園内のアート・ギャラリー([Gallery "Oak Park" / "Эмен багы" С.Чуйков атындагы көргөзмө залы ])

 

カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの記念碑([ Karl Marx and Friedrich Engels Monument / Карл Маркс жана Фридрих Энгельстин эстелиги ])

 

それにしても彫像が多い!「カール・マルクス」と「フリードリヒ・エンゲルス」という名前は聞いたことがありましたが、いまいちどのような活動をした人たちなのかは今でもよくわかりません。2人とも19世紀のプロイセン王国(現在のドイツ北部からポーランド西部付近)出身の革命家であることが共通しており、互いに協力し合って現代の国際政治や思想に大きな影響を与えた人物のようです。

 

キルギスのパトロールカー

 

パトカーはどこの国でも似たような外観をしていますね。実はパトカーも撮影が禁止されている可能性が高いようです。大概の国では、政府機関や軍事施設、博物館や美術館、出入国管理などの場所での撮影は禁止されていますよね。しかし、このときは車内に警官が乗っていなかったのでばっちりと撮影させていただきました。

歴史博物館の北側にはソビエト連邦の初代最高指導者であるウラジーミル・レーニンの記念碑([ Vladimir Lenin Statue / В. И. Лениндин эстелиги ])がありました。

 

レーニンの像

 

数年前に、ジョージアという国のゴリにあるソビエト連邦第2代最高指導者、ヨシフ・スターリンの博物館に行ったことがありますが、2人の情報はそれほど多くはないのでこちらもいまいち詳しい活動内容などはわかりません。

 

たくさんの落書きがされていますが、これもアートなのでしょうか?

 

次はアラ=トゥー・スクエア近くの小さな動物園に行くことにしました。

この日の午前中、キルギスの首都ビシュケクから約50km南方にあるアラ=アルチャ国立自然公園([ Ala Archa National Park / Ала Арча, улуттук табият парк ])という自然公園へ行き、ちょっとしたハイキングをしました。

 

公園に入ってすぐリスがお出迎え

 

天気が良かったので青空と緑がとても綺麗に

 

枝分かれの仕方がすごい!!

 

6月中旬だというのに奥の山にはまだ雪が…

 

勢いよく流れる川

 

雪豹(ユキヒョウの看板)

 

ここにはいろんな動物がいるようで、様々な種類の動物について書かれた看板があちこちに立っていました。やはり日本とは少し違った美しい景色を楽しめました。

 

日本にこんなところがあるかどうか…

 

中央アジアというよりヨーロッパのような雰囲気

この日はカラコルから車でキルギスの首都ビシュケクへ移動しました。約300kmぐらいの距離になります。途中で世界遺産となっている「ブラナの塔」、それ以外では「アク・ベシム遺跡」に立ち寄って見学しました。

 

この日のホテルの朝食

 

ドライブの途中で休憩

 

イスラム教っぽい建造物

 

この日の豪華なランチ(内陸国だというのに魚も…)

 

ようやく「ブラナの塔」に到着

 

ブラナの塔([ Bashnya Burana / Башня Бурана ])は11世紀初め頃(日本の平安時代)に建造されたミナレット(モスクに付属する尖塔で、ここから礼拝の時が告げられていたそうです。)で、現在の高さは24mですが、建てられた当時は45~46mの高さがあったとのことです。よく見ると、塔は少し傾いていることがわかりました。結構古いミナレットで、特に下の方は1970年代に修復されたそうです。

 

ブラナの塔の隣にある野外博物館内の石像

 

近くの丘の上からブラナの塔を望む

 

アク・ベシム遺跡①

 

アク・ベシム遺跡②

 

アク・ベシム遺跡([ Ak-Beshim / Ак-Бешим])はいまいちどの部分が遺跡だったのかよくわかりませんでした。こちらも相当古く、6世紀から12世紀頃の仏教寺院の遺跡だそうです。

長距離の移動の後、ようやく首都ビシュケクにたどり着きました。19時を過ぎてていたというのに外はまだ明るかったのでホテルの近くを少しだけ散策しました。

 

キルギス経済大学([ Kyrgyzskiy Ekonomicheskiy Universitet / Кыргызский экономический университет ])の学生たち

 

スヴャト=ヴォスクレセンスキー・カフェドラリニ・サボール([ Ыйык Кайра жаралуу собору ])というロシア正教会

 

日本ではほとんど見かけなくなったコンクリートミキサー車

岩絵野外博物館見学後、イシク=クル湖の北岸を経由して車で湖の最東端にあるカラコル([ Karakol / Каракол ])という都市へ移動しました。

途中、ケレメット・スー([ Kepymet Cyy ])という天然温泉や、19世紀のロシアの探検家であるニコライ・プレジバルスキーの博物館に立ち寄りました。博物館の近くにはプレジバルスキーが埋葬されている墓がありました。

 

ケレメット・スー温泉

 

プレジバルスキー博物館敷地内の石碑

 

プレジバルスキーの墓

 

この日、19世紀の終わり頃、当初は石造で建立されたものの、地震により倒壊したため木造で19世紀末期に再建されたというカラコルのロシア正教会([ Holy Trinity Cathedral ])に行きました。

 

サボール・スヴャトイ・トロイツィ([ Собор Святой Троицы ])①

 

サボール・スヴャトイ・トロイツィ([ Собор Святой Троицы ])②

 

木造の教会はそれほど珍しくはないそうですが、このような木がむき出しになっている外観の教会は初めて見たような気がします。

この日の最後にドゥンガン・モスク([ Dungan Mosque / Дунган мечити ])という中国から移り住んだドゥンガン人の建築家と職人によって建築されたモスクに行きましたが、今一つぱっとしないただの中国の寺院という感じでした。しかし中国系イスラム教徒(ドゥンガン人)によって1904年に建てられた由緒正しく確かなモスクだそうです。ミナレット(モスクに付属する高い塔)もちゃんとありました。

 

ドゥンガン・モスク([ Dungan Mosque / Дунган мечити ])

 

ドゥンガン・モスクのミナレットにとまっていた2羽の鳩