自分の音色で生きる | 裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

道の道とすべきは常の道にあらず。名の名とすべきは常の名にあらず。無は天地の始に名づけ、有は万物の母に名づく。

今は亡き師匠から、いつも言われていたことがある。
「貴方は貴方の音色を出しましょう。貴方がそれを覚え、自分の音を鳴らせるようになれば、周りの人達のハートと共鳴し、オーケストラになるのですよ」


もう昔の話だ。
私は長い間、停滞していた。
スピリチュアルのあらゆるメソッドで挫折し、現実的にも腐っていた。

いっそのこと、この頭に巣食ってる欲望の全てをキレイさっぱり消し去ることが出来たなら、どんなに楽になれることか…。

だが捨てることは出来なかった。
執着心がそれだけ強かった。
ならばそれに見合った努力、行動をするのが当然なのに、苦痛で苦痛で仕方なかった。


自己啓発や引き寄せの法則には、アファーメーションというメソッドがある。
願いを叶えたいときは、願望達成への信念を深める言葉を潜在意識にインプットするわけである。
願望が叶ったシーンを想像するのも効果的だと言われている。

だが何もかも上手くいかなかった。
悟り系スピの瞑想法もうまくいかないし、ヒーリングも効果を実感できないし、開運法や幸運グッズも功を奏さなかった。


私が変わるきっかけは、自分自身に真剣に向き合うことからだった。
いろんなタイプのスピを中途半端に齧ってきたが、一つだけ手を出さなかったものがある。
自己愛を育て、今の自分の全てを受け入れるステップである。

アファーメーション一つとっても、それまでの私は目先の効果(結果)ばかり追い求めていた。
具体的な願望が叶うこと。
成功すること。

逆に、自分を受け入れるインプットは全くやらなかった。

「私は私の全てを受け入れ、愛しています」
「私は今のままの私の全てが好きです」
「私は変わることを許し、それを認める勇気が湧いています」
「私は自分の中心に入り続け、自分自身を生きています」

こういう類のインプットはずっと敬遠していた。
何故なら、嘘っぽかったから…。
私は自分自身が大嫌いだったし、深い劣等感を持っていた。

それを誤魔化すために、ある種のエリート願望を持つようになった。
しょせん脳内お花畑の白昼夢である。
ハートからますます離れ、真実から逃げようとしていた。

そんな在り方では願望など叶わないし、自己肯定感が高まるはずもない。
本来素晴らしいはずのスピリチュアル・メソッドの効果も得られないし、長続きするはずもない。
全てが嘘だったのだ。

だが、あることから「自分の全てを受け入れ、愛する」というタイプのアファーメーションを始めることになった。
しかも徹底的に、である。

私の師匠からは、上に載せた4つのインプットをそれぞれ50回ずつ実行することを勧められた。
4つ合わせて200回。
それを毎日続けるのである。

何事も長続きしなかった私だが、その時は意地でも続けようと決心した。

しかし、実際にやってみれは分かるが、このインプットを合計200回こなすのは、かなりの努力を要する。
一日に何時間もかかる。

しかもこれは、単なる自己暗示の効果を狙ったものではない。

アファーメーションをしながら、思考や感情の反応をじっくり観察する。
ハートの感覚をひとつひとつ丁寧に観てゆく。
だから尚更時間がかかった。

だが本当に苦しかったのは時間云々ではなかった。
自分の本音やハートの声を知るのが辛くて辛くてたまらなかったのだ。

そりゃそうだろう。
自己嫌悪の塊のような人間が、「自分を愛してる」とインプットするのだ。
普通に考えれば単なる嘘吐きである。

実際、知りたくもない本音が、嫌というほど湧き続けた。

だがこのアファーメーションの真の目的は、潜在意識をプラス情報で満たすことではなかった。
本心に嘘をついてまでプラスの暗示をかけることではなかったのだ。

あくまで自分自身に意識を向けるため。
それを習慣化し、日に日に自己理解を深めるため。

私はそれを実行したのだ。
何度も挫折しかかったが、1か月・2か月と続けるうちに、微妙な変化が起こった。
日常で何をやっていても自分自身に意識が向いていた。
意識が外れることが無くなってきた。


普通の人は、意識が外に向きっぱなしである。
その時その人は、その人自身の空間に居ない。
言い換えれば、ハートを置き去りにしている。

現代人の殆どは、それが当たり前になっている。
だからハートの傷が深まるばかりだし、生霊を飛ばしまくっている。

そんな人が自分を変えようと努力しても、最初から言い訳が入っている。
「私の何が悪いのか分からないけど、もし悪いところがあるなら改善しよう」
「私は何がやりたいのか分からない」


全てが嘘吐きの言葉である。
不幸になろうとしているのだ。
表面だけを見れば、改善や自己成長への姿勢がうかがえるが、本当は誤魔化しの為なのだ。

そんな在り方こそ典型的なエナジー・バンパイアである。
ハートを生きようとする人からエネルギーを奪っている。
その意味で、多くの現代人はエナジーバンパイアである。


いずれにしても私は変わった。本当の変容の旅に出ることが出来た。
やっとスタートラインに立つことが出来た。

ハートに嘘をつくことは出来ない。
天地に対して嘘は通用しない。
貴方の嘘も真実も、全て宇宙に筒抜けである。


ハートから離れ、嘘が当たり前になっている現代社会において、真実の自分を生きるのは相当難しい。
雑音、ノイズだらけである。
そんな環境では、ハートの音色を聞くよりも、周りのノイズに合わせた方が楽である。

自分がノイズそのものになってしまえば、周りのノイズもノイズとして感じることが無くなる。
これからも当たり前の日常を送ることが出来る。

とはいえ、人には個性があるから、周りに嫉妬することもある。
自分の音色を過小評価し、隣の芝は青く見えるが如く、他人に嫉妬し、生霊を飛ばす。

悲しいかな、これが我々が生きている世界の「当たり前」の光景なのだ。


ノイズだらけの世界で、自分のハートの音色を聞き分け、ハートの声を生きる。
それは貴方が貴方自身の尊厳を生きることであり、魂の目的を満たす道である。

もちろん容易なことではないだろう。
少しでもハートに忠実であろうとすれば、途端に邪魔が入る。妨害波動が飛んでくる。

現実レベルでも、貴方の足を引っ張る人が現れる。

それは大抵、貴方が気付きにくい形で現れるものだ。
貴方のエゴが喜ぶ形で…。

つまりエゴの貴方が「素晴らしいチャンス」「ラッキー」と喜ぶような内容で…。

かくも魔の誘惑は巧みであり、それ故に恐ろしい。
その罠を見破り、貴方自身を生きるヒントを得る……。
私のブログはそのためにある。


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「美雨のひそひそ、こちょこちょ」