潜在意識がストライキした時の対処法 | 裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

道の道とすべきは常の道にあらず。名の名とすべきは常の名にあらず。無は天地の始に名づけ、有は万物の母に名づく。

昔、某スピリチュアル団体の会報誌に、東京セミナーのスタッフTさんの体験談が載っていた。

Tさんはその団体で、潜在意識にインプットする願望達成法を習得した。
最初のうちは願望がどんどん叶ったという。
だが、ある頃から急に叶わなくなり、日常でのトラブルや失敗も増え始めたという。

一時は潜在意識の力や願望達成テクニックの効果を疑ったが、気を取り直し、客観的に自己観察することにした。
悪戦苦闘しながらも、ようやく原因が判明した。

「私はAをやりたくないために、Bの願望設定するという『逃げのインプット』をしていました。
そのためチャクラが邪気だらけになり、潜在意識がストライキを起こしていたのです」


「A」とはもちろん、Tさんの「真の願望」である。
魂の願望と言い換えて良いだろう。

我々の魂は殆どの場合、いきなり高次元の願望を突き付けてくることは無い。
子供が大人になるにつれ、願望の質が変わるのと同じで、魂はいきなり大人の生き方など求めていない。

最初はエゴ色が強い願望でもよいのである。
そのステージで十分に自分を満たせば、次なるステージに進むことが出来る。

だが多くの人は、今のステージに執着し、次の次元に進もうとしない。その方が楽だからね。

Tさんは最初、エゴ的な世界で次々に願望を叶えることが出来た。
だから魂は新しいサインを送ったのだ。
そろそろ次のステージに進みなさい、と。

それを自覚できるチャンスもあった。
現実レベルで、仕事に新しい展開があり、選択を迫られることになった。
だがそれはTさんにとって相当な覚悟を要するものだった。

Tさんは依存心が強かった。
だがTさんが直面したAという魂の道は、自立心を厳しく問うものだった。
だから怖くなり、拒絶し、Bという楽な道を選ぼうとしたのである。

原因に気付いたTさんは、問題解決のために、「あること」を実践した。
その結果、再び願望が叶うようになり、運気も上昇した。

さて、Tさんは何をやったのか?
特別なことではない。

「Aをやりたくなかった、逃げたかった・・・という本音を正直に認めました」

たったそれだけである。
だが、それが全ての鍵を握っていたのだ。

一部の読者は、このような質問をするかもしれない。
「認めるだけでいいの? Aという魂の願望から逃げたままでもいいの?」

それは人に問うことではない。貴方が決めればいい。
自由である。
Aから逃げ、Bの世界で生きても良い。

だが、どちらの道を選ぶとしても、「Aこそが魂の願望だった」という事実と、「そこから逃げようとしていた」という事実に気付かなければ、何も始まらないだろう。

人が物事を自由意志で選択できるのは、その選択の対象物を認識していることが前提である。
無自覚なままでは、無意識に支配されることになる。

だから「Aは真の願望だったが、マインドは嫌がっていた」という事実に気付くことが必要だったわけである。
逃げたままで良い…という意味ではない。
逃げる自由はあるが、その状態を自覚しなければ、エゴやカルマの力に翻弄されたままになる。

そもそも我々の中からエゴやカルマの全てを払拭するのは至難の業である。
ワンネスの世界観では「私は全て」 「全ては私」となる。
ならば貴方の中に全てがあることになる。
プラスもマイナスも。

だが、このプラスとマイナスは、二元世界の特定の物差しによって決まるものである。
慎重すぎる性格の持ち主は、多くのチャンスを逃してしまうかもしれない。
だがその性格のお蔭で災難を逃れた…というケースもあるわけだ。

価値観や判断基準を別のものに差し替えれば、プラスとマイナスも入れ替わる。
実に曖昧である。
しかしながら、貴方は結局「プラスはプラス」「マイナスはマイナス」と明確にしなければならないのだ。

最近、人気のスピリチュアルは、その点を有耶無耶にしたがるようだが、現実性を重視する道では大きな問題を呼んでしまう。

貴方は優れたスポーツ選手になれる才能があった。
だが貴方がデスクワークの世界で活躍したいのであれば、スポーツの才能ばかり磨いても意味がない。
まあ、まったく無意味とは言い切れないが、優先順位は低い。

最も必要とされるのはデスクワークに関するスキルであろう。
その能力を優先的に磨くことが大切である。

だから願望や目標を鮮明にし、セットアップすることが必要なのである。
そうすれば貴方の中にある「あらゆる要素」を明確に分類することが出来る。
これはプラス。
これはマイナスと。

ヒーリングの世界ではそのような評価・判断をせず、ただ感じて、見守ることが大切とされている。
ノージャッジというわけだ。
それは純粋観照者の目であり、悟りの道では最も重要とされている。

だが現実的な「行動者の目」の次元では、貴方はやはりプラスとマイナスを明確にジャッジ(判断)する必要がある。
そうでなければ、物事の優先順位が定まらず、畑違いの能力を育てることに夢中になりかねない。
その間、真に必要な能力は置き去りにされたままになる。


尚、貴方にとって最も重要なことは、プラスを明確に認識し、それを伸ばすことである。
マイナスを何とかしようとする必要はない。

そのマイナスが貴方の足を強く引っ張っている時は、解決することも必要だが、主役はあくまでプラスの方である。
美点・長所と言い換えても良い。
それを伸ばす生き方を中心にすればいい。

そうすれば、マイナスをプラスに転換する問題解決法も初めて生きてくる。
マイナスを追うのでなく、プラスに生きるプロセスがそこにあるからだ。

もしプラスが伸びなければ、わざわざ問題解決する意味がない。
人生の全体像が明確にならず、問題解決に追われるだけの人生になってしまう。


エンライトが2016年02月01日に発表した記事を再リリースしました。(代理人・美雨)

※お知らせ
岡山県津山市の金刀比羅神社が集中豪雨による損壊(主に参道)で、一日も早い復旧・修繕が望まれています。
現金書留の場合はお名前・ご住所をお手元に控え、現地での参拝を兼ねて修繕のご寄付くださる方も控えを取り、宜しければ封筒などを用意しているので、お名前・ご住所を記入してから賽銭箱に入れてほしいとの事です。
詳しくはこちらの記事 をお読みください。