野球の試合を見ようとTVをつけたら
こんなテロップが出ていてビックリ。
「侍ジャパン」という単語に、前々から違和感を覚えていたので
改めて、その理由を考えてみた。
1) 「侍」という言葉が気軽に使われ過ぎ?
今から140年前の明治10年9月24日をもって、
日本から「主君に仕える高級武士としての侍」はいなくったが
その際に払われた犠牲を想えば、そう易々と「侍」という言葉を
使えないのではないか。
靖国神社で軍服コスプレしている人々や
南洲神社で島津家家紋の入ったハッピを着ている人々を見かけた際と
同様な違和感を、今日のテロップを見て感じた。
2)「お侍さんはカッコいい」という風潮?
オリンピック100mリレーの日本代表がスタート前に「抜刀」のポーズをしていたのも
大変に引っかかっていた。
たしかに日本は鎌倉幕府以降700年も軍事政権が続いて
「お侍さんの文化」が発展して、独特の美しさを育んできた面もあるでしょう。
しかし「自らの正義のためには、死を惜しまない」という態度は、
負の側面もあるはず。
私たちは伝統を理解したうえで、もっと
文明を進化(=例えば人に迷惑をかけるような慣習は止める、たとえ美しくても)
させるように努力す(=教育に力を注ぐ)べきだ。
「侍」を日本代表選手の冠につけること良しとしているようでは
いつまでたっても幼児虐待やいじめによる自殺は無くならないのかなぁと
そんな風に感じた。