コロナからは完全復活しています!後遺症、何もありません。


今週はヘンデルの「メサイア」のリハーサル、僕の長年の恩師である安田謙一郎先生とのデュオと無伴奏のコンサートのリハーサル、そして来週から始まる御歳95歳、ヘルボルト・ブロムシュテット氏指揮のマーラー交響曲第九番の譜読みをしております。


安田先生は、特級の天才肌。

先生の造られた下地に僕が筆を入れた瞬間にわかります、自分って常識的だなって。

先生の弾かれる伴奏にのって、僕がメロディを奏でている時に、試しに小さなアクセントを音に加えてみると、自分の現在の有り様が、まざまざとさらけ出されます。

その小さなアクセントは、今日まで、どのように生きて来たか?何に価値を見いだして、どのような努力をして来たか?等を隠しようもなく映し出してしまうのです。

ですから僕は自分の内面にある、ありったけのものをかき集めて音に込めて、先生に対抗しようとしている訳なのです。



コンサート当日の会場でリハーサルです。


たまには雑談もしますよ。
先生がして下さる、ヨーロッパで往年の巨匠達と触れ合ったお話しの数々は、伝記本にもネットにも載っていない大変貴重なもので、僕は、そんな先生のお話しを聞くのが大好きです。

僕も、N響で、こんな事があった、あんな事があったと話しますが、先生の豊潤なお話しの前では、子供が学校で、こんな事あったと親に話しているようなものでしょう。

お話しも演奏も、そう簡単には僕の中で消化できない複雑で高尚なものですが、心の中に大切に保存して、年月をかけて、ゆっくりと塩昆布のようにしゃぶっていきたいと思います。

藤村に自分の話しが、しゃぶられるなんて気持ち悪いと先生がおっしゃられそうなので

吟味していきたい、と訂正します。