N響定年&還暦フィーバーから、はや1ヶ月。

先週、久しぶりにN響の定期演奏会に出演して来ました。プログラムは、一度も弾いた事のないカセッラ作曲「蛇女」という曲だったのですが、とにかく音符が細かくて多くて、まるで蟻のようでした。

ご存知のようにオーケストラの弦楽器は2人で1つの譜面台で楽譜を見る訳ですが、その蟻のような音符を斜めから見ると、こんな感じになります。向こう側のページは遠いですよねえ。
ですので円熟味と引き換えに視力の方が差し引かれている僕のような者には、この赤印のあたりの細かい音符を瞬時に見極めるのは至難の業なのです。

拡大したとしても、よく見えない!#なの?♮なの?

僕は再雇用の身分となりましたので、今回より後方支援にまわり、後ろの席でエキストラの若者と並んで演奏しております。
自分でも昔、身に覚えがありますが、おじさんがよく言う「目が見えないよ&暗いなあ」というフレーズ、当時は全部、スルーしておりました。
今回のお隣の若者も、おじさんの悩みなんて、きっとピンと来ていないことでしょう。
若者の自覚なき絶対的な若さって、無敵で眩しいですよね。
くっそおお、僕だってコダーイの無伴奏が弾ける技術力もあるし、無伴奏で一晩皆さんを楽しませる音楽的力量だってあるんだぞお。
でも見えない事には何も始まりません。

見えないなら覚えるまで練習するしかないので、時間の許す限りやりましたが
、それでもやはり見えなくて弾けないところは出てきます。
そんな見えない時に、何気なく眼鏡を顔から1センチ浮かしたら、少しだけ良く見える事を発見したのです!それで本番前、ホール近くのコンビニで消しゴムを買って来て、ちぎって挟んで眼鏡を浮かせてみました。


ところが、同じ楽屋のティンパニ植松君に、これどう?と見せたら笑いこけて、それはちょっとと言われてしまいましたし、万が一TVで、どアップになったら全国の方に不思議がられるし、演奏に熱が入ってきた時にコロコロと落ちたりして、隣の若者にキモっと思われても何なので本番直前に却下。

結局、隣の若者に、ねえねえ、少しだけ譜面台をこっちに向けても良い?と聞いたら、あっ良いですよお、と快く向けてくれたので、音符問題はだいぶ改善されたのでした。
おじさんが消しゴム、挟んでみたりしてもがいていた事なぞ、若者は「つゆ知らず」です。終演後、楽屋に戻ったら、テーブルの上のバラバラにされた消しゴムと、さらなる工夫のために一応買っておいたセロテープが、本番直前のあがきを生々しく物語っておりました。僕と同じ世代の植松君がそれを見て「わかるー」と言ってくれたのが救いです。

「つゆ知らず」と言えば「梅雨」に入りましたね!

梅雨とは梅の雨ですか!
雨が降ると、うちの大きな梅の木から、毎朝バケツ2杯分の梅が庭いっぱいに落ちているのですよ。


おかげで連日、梅、梅、梅!

練習が終わってから深夜のジャム作り


梅酒、梅ジュース、梅ジャム、梅シロップ漬け。作っても作っても梅はなかなか無くなりません。

毎晩、深夜の梅作業が一段落して床に就くと、しとしと雨の降る庭から、ぼとん、ぼとんと梅の落ちる音が聞こえてきます。こりゃ明日も頑張らねば!

仕方ないです。梅雨ですからね。