まず最初にお断りしておきますが、今から申し上げる事は、N響演奏旅行中の仕事の隙間に行われた、ほんの
『遊びの部分』だけ
の記録で御座います。
ようやくコロナ前の演奏旅行らしい演奏旅行になりました。コロナ中のおっかなびっくりの頃は終演後、コンビニ以外、居酒屋も何もかも全てが閉まっていたので、ホテルの部屋でコンビニ弁当をひとりぼっちで食べるしかなかったものです。
それが世の中もすっかり変わりましたねえ。
N響大阪公演、終わるとダッシュで、なんばへ!
もうお分かりですよね。
なんばと言えば
チケット買っていないし、時間的にもギリギリなので絶対に道を間違えないように集中して滑り込みセーフ。大入り袋が出たそうなので、最後のひとりだったかなあ。
お笑い、テレビで見るのとは違って、周囲の人々と一緒に笑うと、とても楽しいですね!
さて翌朝は四国は松山への移動です。もう今まで20回くらい乗りましたが、この大阪から松山への電車は、とても疲れるのですよ。それで今回、初めて飛行機で行ってみる事にしました。
松山公演、お客様が熱くて嬉しかったなあ。
さて再び仕事以外の事だけにフォーカスして、お話しを進めてまいりたいと思います。
松山公演翌日は例年ですと日本海側の、例えば鳥取あたりに大移動なので、移動のためだけの1日が確保されています。
なのに今年はなぜか福山。
えっ福山?福山って事は海をちょちょっと渡るだけじゃないですか?
という事で、話がトントン拍子に進み、移動で「どうせ」通る、しまなみ海道で釣りしない?という事になったのでした。
N響のメンバー、日頃から神経をすり減らして演奏しているから、こういう事を渇望しているのですかね。あっという間に6名が集まりましたよ。
途中、N響団員の誰それが、今治城のお堀には黒鯛が泳いでいるよ、と言っていたので、その情報を確認するべく寄り道をしてみる事にしました。
本当かなあ、でも夢のある話だなあ。
本当でした!これはすごい!
近くのコンビニで買ったアイスクリームを頬張りながら覗き込むお堀には、なんと黒鯛の群れが群泳しているではないですか!
今日釣れたらなあと憧れている黒鯛が、このお堀は近くの海と繋がっているとは言え、いる!いる!いる!これでは、まるで鯉じゃないですか!
鯉かあ、じゃあ餌でも投げたらバシャバシャと群がったりするかなあ?何を投げよう?石?煎餅?そうだ!今、ほうばっているアイスクリームでも投げてみるか!
ところがアイスクリームの破片を投げても、他の小魚は群がりましたが、黒鯛は群がりません・・・
後から考えると、この侮辱的行為がいけなかったのかもしれません。プライドを傷つけられたお堀の黒鯛から、しまなみ海道の全黒鯛に連絡が行ったのだと思います。
『あいつらにだけは絶対釣られるな』と。
一方、今治城の黒鯛を見てテンション上がっちゃった我々は、行く手に、そんな非常線が張られているとは、つゆ知らず、いざ、しまなみ海道へ!!
釣り場所はガイドブック的なものに頼らず、事前に島々の海岸線の航空写真をビヨーンと拡大して、水が綺麗でひなびた所はないかと、くまなく探したのですよ。そして決まったのが、ここです。
現場に到着してみると予想通り、綺麗な水ですし、野生の黒鯛も何匹か泳いでおります。
ところが遮るものが無い直射日光と闘うこと3時間。何も釣れないし、もう暑くてダメだと現場放棄して一堂、近所のラーメン屋に駆け込みます。
午後3時って、よく食べ物屋さん、閉まっていますよね。でもここは開いていました。良かったあ。しかも美味しい。
九死に一生とは、この事か!!
この後、もう少し日陰のある場所に移動して夕方まで頑張りましたが、全員、目立った釣果なし。
次の動画は今治城の黒鯛の報復がボディブローのように効いてきてダウン寸前な僕を、チェロの宮坂拡志くんが取材した動画です。
そして何も釣れないまま日没を迎えると、我々は、もう暑くて暑くて死にそうになりながら、車の中に倒れ込んだのでした。
すると、どこからか今治城の黒鯛達の高笑いが聞こえてくるようです。
「今しがた、しまなみから知らせが入りました、本日、1匹も奴らに釣られなかったそうです!」「そうか!うわははは、やったぜ同志よ、失礼な人間共を懲らしめたわい!」とビールで乾杯でもしているのでしょうか?
一方、我々だって福山に着いてシャワー浴びて、ビールで乾杯です。まあこちらは惨敗による慰労会ですが。みんな日に当たり過ぎたからか、お疲れで会話も途切れがち。でも、こんな美味しいビール、実に久しぶりでしたよ!
やはり男って、いくつになっても一日中虫採ったり魚採ったりするのが好きなのでしょうか。

