初めての大腸 内視鏡検査のお話し、続きです。


検査前日、夏だったら、まだ明るかろう午後6時、ついに最後の晩餐の時がやってきました。これ以降、明日夕方の検査終了まで何も食べられないなんて信じられません。

食物とのしばしの別れですので、豪華なディナーにするか?そして、その最後の晩餐の最後を飾るには豪華なメロンなんぞどうでしょう?

少し横道に逸れますが、僕はメロンの種周りのジュルジュルした部分が大好きです。でもそこには種も混入していて分離が難しいですよね。ですから普段、僕は種もろとも全て食べてしまうのです。オキアミの群れと共に大量の海水をも飲み込んでしまうクジラと一緒ですね。家族には変な目で見られますが、種の苦味とジュルジュルの甘味は脳内でちゃんと別々に味わっているので僕としては問題なしです。しかし本日 問題なのは、種子類は消化されずに検査時、腸内に残ってしまうので前夜に食べてはいけない食物だという事なのです。


そこで最後の晩餐は消化に良さそうなカレーとなりました。

まあ、分かりにくく書きますが、腸も少し手間が省けるかなと思いましたので。

食後には処方されている下剤を飲みましたが、これと言った変化もなく、静かに就寝。


翌朝7時に最初の薬を飲まなければならないので目覚ましをかけてあったのですが、そんな事は不必要!!

生まれて初めての尿意ならぬ「便意による目覚め」で、さっそく早朝6時半にトイレへ急行。


号砲一発!

こうして検査当日の火蓋は切って落とされたのでした!!


7時半からは、ついに本丸の「腸内洗浄液1.8リットル」を90分間かけて飲み干します。さあ、いよいよですねえ。なになに、10分おきにコップ1杯か。飲んでいる途中に便意を感じたら、ただちに飲むのを中断してトイレに行って下さい?そんなに急を要する事なのか?

それより僕が驚いたのは、耐え難い便意の襲来中でも指示された「10分おきにコップ1杯」のルーティンを死守しようとする人が世の中にはいるって事ですよ。


しかし、これが冗談でない事を、まもなく思い知らされる事となるのでした。

洗浄液は、まるでポカリスエット味でしたが、飲み始めて30~60分で効果が出るはずなのに、僕は60分経っても反応なし。反応のない方は病院にご一報をと書いてあるけど、僕はそれか?嫌だなあ、餓鬼みたいにパンパンなお腹かかえて、先生、何も出ませんって病院に行くの。


ああ、早くしてくれないと11時からレッスンの約束してあるから困るなあ。そうだ、今のうちにレッスン場の暖房を付けておこうとレッスン場に入った途端、来ました。生徒ではなく噂の奴が!

洗浄液は、腸内洗浄を済ませて、そのまま出て来ます。固形物なら壁面との摩擦で移動を遅れさせる事が可能ですが、水ですから歯止めが効かず、まさに直滑降!さきほどの「コップをすぐ置いてトイレへ!」の意味が分かりましたよ。


その後、無事というか、ミルク飲み人形のように、上から入れた水は下から出るを数回繰り返して、僕の腸内はすっかり綺麗になったと思います。



さて病院に着きました。


受付での説明によりますと、上半身は今、お召しの洋服のまま、下だけ、この後ろが開いている紙パンツに着替えて下さいとの事。そして、いいですか、穴の開いている方は前でなく後ろですよ(通常の男性パンツと反対)、と念を押されました。

更衣室で、その 上は洋服、下は紙パンツの格好になってみましたが、これじゃ、まるでオムツを履き替えさせてもらったばかりの1歳児です。ママがズボン履かせようとしても逃げ回る男の子。

さすがに、この格好のおじさんが、先生、着替えました、と診察室ににゅっと現れたらギョッとされるでしょうから、長めのガウンが支給されています。これって、やはり見苦しいからですかね。


さてベテランの看護師さんお二人と先生が見守る中、おもむろに診察台に乗ります。

膝を立てて仰向けに寝て下さいとの事・・・膝を立てる?なにやら嫌な予感。さては下から来る気だな(当然)。紙パンツには穴が開いているし、どうやら、これから始まる屈辱ショーの舞台は整ったようです。

今日、既に受付けで言われていましたが麻酔なのか鎮静剤なのかを点滴で入れるそうです。看護師さんに、眠くなったら寝てもいいですよお、と言われたので、という事は眠くならない人もいるのかあ、と考えていたら・・・



「藤村さん、終わりました、お隣の部屋でお休みされて下さい」

えっ?屈辱ショーは??

僕の知り合いは、お医者さんとモニター画面を一緒に見ると言っていたけど、もう終わっちゃったの?もっと、なんと言ったらいいかなあ、もっとグッとくる感覚というのか、さあ藤村さん、今からカメラを入れるので、お尻の力を抜いて下さいね的な!曲がりくねる大腸の中をカメラが苦労しながら進んでいく感触っていうの?カメラの行く手を塞ぐ難所超えに思わず真剣な眼差しになる先生の額の汗とかさあ。


全て、ありませんでしたね。

なんとも呆気ない幕切れ。



大腸の検査は大切な検査なので、またやります。

今度は、ガッツリ手応えも欲しいので、中級者向け、いや上級者向けな

麻酔少なめ、屈辱ショー付き、モニター画面腸内鑑賞会付きってのにチャレンジしようかな?