山田和樹さん指揮、N響コンサートが終わりました。
この、とても楽しく幸せだった演奏会で、半年ぶりの再スタートを切る事が出来て幸福です。
ただ、いつもは満員の大きなNHKホールが、コロナの入場制限で閑散としていたのが寂しく、今までは、いかに沢山のお客様の熱気に助けられていたかが、身に染みました。
それにしても山田和樹さんには、これからも沢山N響にいらして頂きたいものです。
ところで皆様もコロナ自粛以降、社会が少し変わった、あるいはまもなく変わり出すだろうとお感じになっているのではないでしょうか。
僕は自粛明けの幾つかコンサートを経て、これからは生半可な気持ちのコンサートは自然淘汰されていくのではないかと、ヒシヒシと感じています。ポップスでも素晴らしい方々いらっしゃいますし。僕は最近、米米CLUBの石井竜也さんの才能に感服し、「髭だん」に感動しました。
そんなジャンルを超えての良い音楽をするぞ合戦の強者の1人に、僕のチェロの師匠「安田謙一郎」先生がいらっしゃいます。
このほど9月下旬に、安田謙一郎先生と、僕がN響で長く並んで弾かせて頂いた元首席の木越洋さん、そしてそのお弟子さんで現N響チェリストの宮坂拡志君と僕の4人で組んだチェロ四重奏のCDが発売されます!
人選は僕に任されたのですが、結果として、今まで経験した事の無いグループとなりました。
どのようなグループかと例えるなら、4人の男達が四畳半に抜き身の刀を持ち込んでしまったような感じとでも申しましょうか?
非常に危険です。
普通、複数人数が集まれば、多少の意見の相違があるのは当然なので、各自、刀をさやに収める、とまではいかなくとも、少しは切れ味を柔らかくした演奏をするものですが、安田先生、全く我関せず、僕が「先生、先生!そんな日本刀をむき出しでぶらぶらさせたら危ないじゃないですか!!」とご注進させて頂いても、「おや、そうかい?」と聞く耳持たず。
木越さんも、かつて安田先生のレッスンを受けられたりした、一応お弟子さん?なのに、「安田先生、そこ、それじゃ絶対テンポおかしいって!」「ちょっと1人で弾いてみて!」等と100%安田弟子の僕が、先生が怒るのではないかとヒヤヒヤするような、これまた抜き身の刀をブンブン振り回すような事をおっしゃり、また その様な演奏をされます。
このように御大おふたりが本物の刀をブラブラさせるので、我ら弟子組の宮坂君と僕も、先生方の刃が当たって大怪我しないように気を付けながら、先生方に見習って、刀をサヤから出してブラブラさせてみています。
ところが人間ってギリギリの土壇場では、薄皮1枚でまとまるものですね。
いやあ、安田先生関係でまとめた人選なので、共有する音楽性に穏やかにまとまるのかなあと考えていましたが、そんな甘さを見透かされたように、安田先生には、してやられました。
CD会社の方からのメールが全てを物語っています。
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藤村俊介様
世界でもこのアルバムでしか聴けない、演奏と内容だと思います。
言い得て妙なコメントです!野武士軍団のような四重奏が、ギリギリの線でまとまっている緊迫感が得難 いですね。(藤村談)
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皆様! ここまで長々と読んで下さいまして、ありがとうございます。
実は次が一番大事な申し上げたかった事なのです。
来る11月3日14時より、横浜は上大岡駅直結、ひまわりの郷ホールにて、このチェロ四重奏の演奏会を行います。とても響きの良いホールです。
そして
自主コンサートなのです!
お客様が少なくて、ホール代や他3人のお礼を支払い出来ない場合、誰が負担するのでしょう?僕?
刃物のような真剣さが物凄いです。
是非、聴きにいらして頂きたいです!!!

