千秋楽を優勝争いのトップで迎え、史上最速となるデビュー7場所目での優勝をした新小結・大の里❗
三役以上が5人休場するのは2018年11月場所以来のこと⁉
今年春場所の尊富士の10場所を上回る史上最速で、幕下付け出しでも1972年夏場所の輪島の15場所目を上回る史上最速優勝となりました‼
大の里は立ち合いから積極的に前に出ると、阿炎を一気に押し出し?
取組直後こそ冷静だったものの、こみあげる思いがあったのか大の里の目から次第に涙があふれました❗
客席で見守っていた父・知幸さんも勝った瞬間から大号泣⁉
自身も相撲経験者で「嬉しい。小さい時から一緒に相撲してきて、賜杯を抱いてくれることを夢見てきた。『信は力なり』ですよ、本当に。信じてましたから。すごいやつです」と目を細めていました‼
父は184センチで、大の里も192センチ181キロと恵まれた体格?
知幸さんは、「エリート、エリートって言われますけど彼は雑草ですよ。石川県にも名門中高はあるけどそこに行かずに小学校卒業して、糸魚川まで行って花を咲かせましたね。腐らずにやってきたおかげです」とうなずいていました❗
ちなみに、大の里の師匠…二所ノ関親方(横綱・稀勢の里)は、横綱になった翌年の1月場所で初日から3連敗して引退しています⁉
角界では「数十年に一人の逸材」‼
「相撲の神様」と称された初代大ノ里の一族の天内司さん(71)は、「本当に良い人が名前を継いでくれたぁ~」と、史上最速優勝を果たした“2代目大の里”の活躍に目を細めました‼
初代大ノ里の天内司さんは、先場所110年ぶりの新入幕Vを果たした尊富士と同じ青森県出身ですが「親近感あるのはやっぱり大の里だよぉ。大きな声では言えないけどね(笑)」と、津軽弁を交えうれしそうに笑っていました⁉
天内司さんの曽祖父の弟にあたる初代大ノ里は、身長161センチと小柄ながら真正面からぶつかっていく相撲で人気を博しました?
大関を7年間務めるなど順風満帆な相撲人生でしたが、天内司さんには「光と影があった」と映っているようでした?
1932年に関脇天竜らとともに力士たちの待遇改善を訴えた「春秋園事件」を起こしましたが、その思いは実らず相撲協会を脱退❗
その3年後には現役を引退⁉
初代大ノ里死後85年‼
“2代目大の里”の到来で再び脚光を❗
天内司さんは、デビュー以来わが子のように見守ってきたそうですが、何より大の里の相撲が好きだと?
「仕切りの時から小細工なし。いつも真っ向勝負。親方の姿勢があるんだろうね」と⁉
初優勝をつかんだ末恐ろしい23歳に「横綱しかないだべな。横綱でも品格のある横綱になってほしい。初代を超えてほしい」と、横綱大の里誕生を願っていました‼