花咲舞が黙ってない | 文武一道

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主に『映画』『音楽』『芸能』『文化』『経済』『歴史』等、つまり雑学?(あと、『カンフー映画』にはかなりDEEPにハマッてます!)



 日本テレビ系の土ドラ9『花咲舞が黙ってない』❗


 4月13日(土)午後9時からスタート⁉


 メガバンクの東京第一銀行を舞台に、不正を見て見ぬふりできない主人公・花咲舞が、行内の悪事に真正面からぶつかっていく痛快エンターテインメント‼


 杏さんが主演した前作(2014~15年)の放送後に出版され池井戸潤さんの原作小説を、新キャストでドラマ化?



 花咲舞役を務めるの今田美桜さん❗


 花咲舞のバディとなる相馬役に山本耕史さん‼


 花咲舞が汚職に手を染めた目上の人物に向かって「お言葉を返すようですが」とたんかを切る名シーンは今作でも健在⁉


 また、菊地凛子さん扮するエリート女性行員が2人の前に立ちはだかります?


 他、前作では相馬役を演じた上川隆也さんが、花咲舞の叔父役で出演するなど、前作からの変化も楽しめます❗


 東京第一銀行羽田支店の窓口係を務める花咲舞(今田美桜)は、ある日突然、本部の支店統括部臨店班への人事異動を言い渡されます⁉


 エリート女性行員の昇仙峡玲子(菊地凛子)に憧れを抱く花咲舞は、本部への大抜擢に張り切るも、その仕事は、支店で起きた小さな問題の解決と指導、皆から嫌われる、誰もやりたがらないものだと知り、ショックを受けます‼


 でも、持ち前の“絶対にあきらめない”性格で、事なかれ主義の“あきらめた男”上司の相馬健(山本耕史)とともに、銀行のトラブル解決に動き出します…?


 ちなみに、『花咲舞が黙ってない』は小説『花咲舞が黙ってない』が原作でなく、池井戸潤さんの『不祥事』と『銀行総務特命』の2冊の小説が原作になって構成されています❗


 『不祥事』は2004年に、『銀行総務特命』は2002年に刊行された池井戸潤さんの作品⁉


 このうち『不祥事』については主人公は花咲舞ですが、『銀行総務特命』の方は銀行が舞台ではあるものの主人公は別の男性「指宿修平」になっています‼


 『不祥事』も『銀行総務特命』も短編小説集なので、ドラマでの展開に取り込みやすかったのかもしれません?



 でっ♪、池井戸潤さんと言えば、『半沢直樹』のような銀行や企業を舞台に骨太な筋書きと男のドラマが描かれる読み応えのある作品が多く、ドラマチックな展開や魅力的な「オジサン」キャラクターが登場することで、映像化されやすい作家なのかもです❗


 そんな中、唯一女性主人公の作品が『不祥事』!!


 花咲舞のキャラクターは、言いたいことをズバズバ言う、歴代の主人公に負けないくらい男らしい⁉


 まぁ〜女性版『半沢直樹』といったところでしょうか?



 上司に対しても臆することなく立ち向かっていく爽快感のあるヒロインが人気の秘密に⁉

 『不祥事』は8つの短編小説がそれぞれ関わりあい、同じ銀行を舞台として伏線にもなっている形式?


 池井戸潤さんの小説には銀行が舞台となるものが数多くありますよね❗


 池井戸潤さんご本人が銀行に勤めていた経験からなのでしょうが、描写にリアリティがあり、「そんなこと本当にあるのか」と思わせるくらいのドラマチックな事件が起きても嘘くさく感じさせないので、物語に説得性があるのでしょう‼



 『不祥事』の8つの短編は、どれもが長編としても成り立つような内容で、主人公の魅力と相まって引き込まれてしまう話ばかり❗

 しかし、先に刊行された『銀行総務特命』の続編として出されたのが『不祥事』?


 ドラマ化にあたり、先に原作として取り上げられたのは『不祥事』の方で、ドラマのタイトルも『花咲舞が黙ってない』となりました!!


 第2シリーズのドラマ化にあたり、主人公は花咲舞ではありませんが…前身となる『銀行総務特命』の内容も取り入れられてドラマは作られたようです⁉



 『銀行総務特命』もまた8つの小作品からなる短編集❗


 『不祥事』よりも銀行の闇の部分を描いたハードで重厚な印象の作品になっています‼


 情報漏洩や裏金など、扱うテーマも重く、『不祥事』に比べると爽快な読後感があるものではありません⁉


 ですが、むしろこちらの方が池井戸潤さんの作品らしさが詰まっているといえるかもです?