中田正子 | 文武一道

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主に『映画』『音楽』『芸能』『文化』『経済』『歴史』等、つまり雑学?(あと、『カンフー映画』にはかなりDEEPにハマッてます!)

 伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『虎に翼』の第10回が放送され、桜井ユキさん演じる桜川涼子の自宅が視聴者の注目を集めました❗


 桜川涼子は、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)が通う明律大学の同級生‼


 華族のお嬢さまで、ファッションや行動が雑誌で取り上げられるほどの有名人⁉


 海外で過ごした経験もあり英語が堪能で、成績優秀?



 桜井涼子は、いつもお付きの女性・玉(羽瀬川なぎ)を伴って登校しています❗


 第10回の終盤では、桜井涼子が立派な洋館の窓から顔をのぞかせ、庭を見下ろす姿が映し出されました‼


 場所はどうやら桜川家の邸宅で、リビングで帰宅を待っていた母の寿子(筒井真理子)は、桜井涼子に「少し日に焼けたんじゃなくって?」と話しかけ、「自分の値打ちを下げてはダメよ」と忠告?


 同シーンについて、SNSでは「涼子さまのお屋敷の撮影は鳩山会館のようですね」「音羽御殿こと、鳩山会館」「録画で見たが、おっ、鳩山会館じゃないか。鳩山会館、すぐわかるな」「もう少しするとバラの美しい季節。久しぶりに音羽御殿行って見ようかな」「『花子とアン』でもロケ地だった邸宅。これからもっと登場しそう」などと視聴者は反応していました⁉



 鳩山会館は、内閣総理大臣も務めた政治家・鳩山一郎の私邸として、1924年に建てられた歴史的建造物❗


 「音羽御殿」とも呼ばれています?


 4月12日のドラマ放送を受け、鳩山会館の公式サイトも「『虎に翼』に当会館が登場」と報告⁉


 「物語は女性初の弁護士、判事になる橋爪寅子の半生を描いた作品で、大学時代の同級生の友人宅として当館が紹介されています」などとつづられていました‼



 ちなみに、「桜川涼子」のモデルとなった人物は、中田正子


 『虎に翼』の主人公・寅子のモデルが三淵嘉子で、日本初の女性弁護士3人とは、中田正子、久米愛、三淵嘉子のこと?

 3人とも明治大学法学部を卒業した同窓生

 『虎に翼』の桜川涼子も寅子と大学の同窓生で、華族のお嬢様として登場‼

 桜川涼子のモデルになっていると考えられる中田正子さんは、戦後から平成14年に亡くなるまで、鳥取県弁護士会長や、日本弁護士連合会理事などを歴任

 夫は元社会党参院議員の中田吉雄氏で、中田正子さんは結婚後夫の故郷である鳥取に移り住んでいます❗

 中田正子の旧姓は田中で、父・田中國次郎は憲兵少佐でした‼

 中田正子さんは、シェークスピアを原語で読む父の影響を受けて育ったみたいです⁉



 中田正子さんは、女子師範付属小学校から東京府立第二高等女学校に進み、女子経済専門学校へ入学

 女子経済専門学校で、教育者であり思想家である新渡戸稲造、政治家であり思想家の吉野作造、民法学者の我妻栄の3人に学びました❗

 このことがきっかけで法律の道に進むことを決意

 その後、日本大学法文学部の選科生として入学し、それが修了して、同じ年に明治大学女子3年次に編入学⁉

 そして、昭和12年(1937年)に高等文官司法化試験を受験❗

 しかし、この年は口述試験で不合格となります⁉

 翌年の昭和13年(1938年)に再試験を受けて、久米愛や三淵嘉子と一緒に合格することになります‼

 中田正子さんは、30歳になった年に正式に弁護士となり、東京丸の内にある政治家であり弁護士の岩田宙造の法律事務所に在籍

 その頃、雑誌「主婦の友」で法律相談を受けたり、明治大学女性部の女性に対しての法律相談も受けていたそうです?

 昭和25年には法律事務所を開業し、鳥取県弁護士会会長や日本弁護士連合会理事となりました❗

 鳥取家庭裁判所調停員、鳥取家庭裁判所参与、鳥取機会均等調停委員もつとめあげ、62年という長い間弁護士活動を継続‼

 そのような活動が認められ、昭和49年(1974年)に藍綬褒章が、昭和56年(1981年)には勲四等瑞宝章中田正子さんに授章⁉

 中田正子さんは、平成14年(2002年)10月15日、91歳で心不全により、鳥取市内の病院で亡くなられました…。