源倫子 | 文武一道

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主に『映画』『音楽』『芸能』『文化』『経済』『歴史』等、つまり雑学?(あと、『カンフー映画』にはかなりDEEPにハマッてます!)

 NHKの大河ドラマ『光る君へ』の第3話「謎の男」❗

 源倫子役の黒木華さんが初登場!!

 黒木華さんが演じる源倫子は、藤原道長の嫡妻⁉

 左大臣家の姫で、宇多天皇のひ孫?



 源倫子は、おおらかさと強さを併せ持つ女性❗

 藤原道長の出世の道を支え、ともに歩んでいきます!!

 紫式部(まひろ)とも交流があり、不思議な関係が築かれていきます⁉

 視聴者からは「平安時代が似合いすぎる」「黒木華さん倫子さまステキ、魅力的な姫君だー」「吉高由里子と黒木華、花子とアンでは姉妹役だったよね」「この、無邪気なのかいけずなのか心の底がわからない微妙な感じも黒木華さんの演技の絶妙なところやで」「黒木華は平安装束似合うね...」などの声が?



 源倫子は康保元年(964年)、左大臣・源雅信と藤原穆子の娘として生まれました❗

 父は宇多天皇の孫ですので、源倫子はそのひ孫!!

 母の藤原穆子も藤原北家の血を引いていて、かなり高貴な生まれのお姫様⁉

 娘を持つ親としては自然と「天皇の后にする」ことが第一目標?



 しかし残念なことに、年頃の合う花山天皇(安和元年・968年生)はあっという間に退位してしまい、その次に即位した一条天皇は天元三年(980年)生まれで、源倫子とは歳が離れすぎていました❗

 花山天皇はクーデターによって退位したため後ろ盾が弱く、一条天皇とも親子関係ではないことから、源雅信は娘の源倫子の入内になかなか踏み切れませんでした?

 すっかり困り果てた源雅信のもとへ、結婚の申し込みが舞い込みます⁉

 お相手は…藤原兼家の末子(三男)・藤原道長!!



 当時の藤原道長は、父・藤原兼家の庇護を受けながら、兄たちの日陰に隠れているような存在❗

 平安貴族の結婚は、妻側の両親が夫婦の経済的支援をするものですから、出世の見込みが薄い藤原道長と源倫子の結婚には、気が進まなかったかもです?

 しかし、二人は結婚…!!

 源倫子24歳、藤原道長22歳――当時の基準では遅めの結婚でした⁉



 二人の婚姻により、父である源雅信と藤原兼家の関係も良くなり、息子の藤原道長は強固な後ろ盾を得ることとなりました❗

 源雅信は当時公卿の首席ともいえる「一上」だったため、一気に立場を上げた藤原兼家としては、どうにかこうにかして関係を改善したかったのかも⁉

 地味ではありますが「歴史が動いた瞬間」!!

 藤原道長当人にとっても、源倫子やその実家には深い感謝の念を抱いていて、決して粗略にはしなかったそうです?



 特に源倫子との仲の良さは、子女の多さからもうかがえます❗

 二人の間には、実に二男四女という子沢山に恵まれました!!

 源倫子の夫である藤原道長は、万寿四年(1028年)に亡くなります⁉

 源倫子は以降…しばらく長生きしますが?



 また、源倫子は子供のうち三人の娘に先立たれてしまいます❗

 でっ♪、当時夫の死後にすぐ出家する女性も珍しくない中、源倫子が出家したのは長暦三年(1039年)!!

 源倫子が夫の死後、出家するまで10年以上の間隔があった理由は不明?

 法名は清浄法と言い、源倫子は出家後もさらに長生き⁉

 源倫子が亡くなったのは天喜元年(1053年)6月11日――なんと90歳という長寿…。