ピッケルは、雪山を二点確保で歩く場合の杖、滑落を停止するためのブレーキ、耐風邪姿勢をとる場合の支点として使われるため、夏山を中心とする登山では必要ありません。

ピッケルを必要とする登山は、単なる楽しみとしてのスポーツから、冒険の領域に入り込んでしまうため、多かれ少なかれ命の危険が伴うことを理解して下さい。

相当の技術、体力、経験が要求される上に、精神力も要求されます。

あなた自身がそのような登山をすることができる力量がなければ、ピッケルを購入する必要はありません。

まれにテレビなどの映像でピッケルを使って登山をする様子が紹介されますが、大概は熟練した登山者の様子を撮影したものです。

テレビで紹介されたからといって安易に考えて、真似をするのは危険です。


中高年のための登山入門/富士山、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳などの3000m級の山に登る!中高年・女性・初心者(これからが、安全かつ快適に登るために必要な知識や技術を身に付けるための入門書(マニュアル)です。登山用語集、深田久弥の日本百名山、岩崎元郎先生の新日本百名山、花の百名山、山に関するリンク集、天気予報、山岳会HPのリンク、登山専門店HPのリンクなども掲載しています。
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かつて、登山における通信手段はアマチュア無線でしたが、今や携帯電話がアマチュア無線に取って代わっています。携帯電話の普及に伴って通話エリアも拡大し、穂高などの人気の山の稜線付近や山小屋付近でも通話が可能になりました。しかしながら、携帯電話のアンテナは、が済んでいるエリアを中心に設置されるため、全ての山域をカバーすることはできません。また、携帯電話もアマチュア無線も谷間ではつながりにくく、稜線などの見通しのいい場所で使用しなければならないことが多いのを承知しておきましょう。 携帯電話による救助要請によって、一命をとりとめた人がいる一方で、安易な救助要請に、各県警の山岳警備隊(山岳救助隊)などは対応に困っているそうです。極端な例では、バテてしまってもう歩けないから、ヘリで救助して欲しいという要請もあるそうです。疲れて歩けないならば、ビバークするなり、山小屋に泊まるなりするべきです。それこそ、携帯電話がつながるのでしたら、山中にもう一泊する旨を家族に連絡すればよいでしょう。しかも、助けを呼んでおきながら、お礼の一言もなく、さっさと帰ってしまったり、ヘリで下山してきたとたんに元気になる人もいるというから、始末が悪いです。本当に生命の危機にある時、大怪我をして全く身動きがとれない時以外は、先ずは自力で何とかすることを心がけて下さい。山では、自己責任が原則です。また、怪我をしたり体調を崩した場合、計画に無理がなかったか、日頃の健康管理はできているかなどを考え直してみましょう。また、山では電池の消耗が速いことも頭に入れておきましょう。特に寒いときは、電源を入れておくだけでバッテリーが切れてしまうことがあります。したがって、使用時以外は電源を切るとともに、予備バッテリーを携行しましょう。私は、アマチュア無線と携帯電話を携行するもののほとんど使用することはありません。山での使用ならばアマチュア無線四級資格があれば十分ですので、ぜひ取得して下さい。

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私の母が60歳を超えた頃、突然、「富士山に登ってみたい」と言い出しました。

母は、あまり体力がある方ではないので、それまでは、私が山に出掛けても、さほど関心を示していませんでした。

母曰く、「富士山は日本一高い山だから、頂上はどのようになっているのか見てみたい」とのことでした。

母は、それまでに、長時間の歩行を強いられる登山経験はほとんどありませんでした。このような場合、普通は、低山の登山から少しずつ行動時間を長くしたり、標高差を大きくしたりして、事前トレーニングをして備えると考えるのですが、私はあえて、散歩以外の一切のトレーニングをしないことにしました。散歩は、朝晩のワンコの散歩と、私と共に週末に近所を散歩するだけです。その代わりに、富士登山用に購入したトレッキングシューズを履かせての散歩です。

トレーニングをしなかった理由は、(1)実行した時の母の年齢が61歳で、それまでにほとんどスポーツをしておらず、それほど基礎体力が高くない、(2)日常、仕事と家事をこなしながら、毎週末継続的に低山などでトレーニングをすると疲労が蓄積して逆効果、(3)疲れが蓄積することにより、登山は単なる苦痛という意識が植え付けられる、と考えたからです。

しかも、母は富士山に登ってみたいだけで、その後も登山を続けたいわけではありません。

したがって、最低限の努力(?)で、無事に富士山に登り切れればいいと考えました。

さて、実際の行動ですが、途中、酸素の吸入や脚のマッサージを繰り返しながら、富士宮口新5合目から頂上まで、約11時間を要して、何とか登り切ることが出来ました。9合目を過ぎると、数十メートルに一度、たったままの休憩を繰り返し、なかなか足が前にすすまないことに、母は「悔しい、悔しい」とつぶやきながら、少しずつ上を目指したのです。

この時、登りきれなかった場合、再び、挑戦する機会がある(精神的に?)とは思えなかったので、かなりきつかったかもしれませんが、最後まで頑張らせました。

結局は登りたいという、母自身の気持ちの強さが頂上に立てる原動力になったのだと思います。

母は登頂後、しばらく動けないくらいかなり疲労していましたが、私が作ったインスタントのカレーうどんを食べると、気持ちも落ち着き、下りへの気力も回復しました。下りは3時間弱でスムーズに行動できました。

今でも、富士山に登ったときの話になると、母は「頂上で食べたカレーうどんが美味しかった」と言います。

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