入山する前には、地図などを参照しながら、予定している登山コースの状況や、そのコースを歩いている自分の姿を思い浮べて、何があっても自力で対処できるか、一度考えてみるとよいでしょう。
山では救助要請が容易ではないことは周知の通りです。
私自身、力も経験もないのに、身の丈に合わない山に「連れていってもらって」登ってしまった経験が結構ありますが、これは事故が発生する可能性があったといっても過言ではありません。
自ら計画し、判断して、何があっても自力で対処できる自身がなかったら、その山行をすることを思い直す必要があるかもしれません。
主体性のない山行には事故の危険性が潜んでいます。
他人任せでは、その山で起こりうること(気象変化、土砂崩れ、雪崩など)にも鈍感になるばかりでなく、万が一の事故の際の対処ができません。
起こり得る自体を想像できるように、日頃から読図や情報収集することも必要です。
中高年のための登山入門/富士山、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳などの3000m級の山に登る!中高年・女性・初心者(これからが、安全かつ快適に登るために必要な知識や技術を身に付けるための入門書(マニュアル)です。登山用語集、深田久弥の日本百名山、岩崎元郎先生の新日本百名山、花の百名山、山に関するリンク集、天気予報、山岳会HPのリンク、登山専門店HPのリンクなども掲載しています。
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(1)予定コースと予定コースタイム

地図やガイドブックを参照しながら予定コースと、コース上のポイントからポイントまでの予定時間を決めておきます。このとき、ガイドブックなどの参考時間よりも1、2割増しの時間を設定しておけば余裕をもって行動できるでしょう。特に、急な登りが続く場合、悪場が続く場合は余裕のある計画がよいでしょう。また、長めの休憩をとる予定がある場合、あらかじめ休憩場所を決めておくとよいでしょう。

(2)エスケープルート(退避路)の検討

予定が狂った時や天候が荒れた時などの緊急時に備えて、あらかじめエスケープルートを決めておき、登山計画書に記入するなどしておきましょう。

(3)移動手段の確認・手配

山域への行き帰りに利用する交通機関の運行状況、時刻表を確認し、事前に予約が必要な場合は手配しましょう。

(4)宿泊施設の確認・手配

山小屋利用の場合は予約をしましょう。その際、予想される混雑状況、食事の有無、水の補給は可能かなどを確認するとよいでしょう。テント利用の場合、テント場(キャンプ場)の水場の有無、トイレの有無、利用料金などを確認しておきましょう。

(5)装備や食料の準備

山行形態や日数に応じて、必要な装備や食料を準備しましょう。

(6)山岳保険への加入

山岳保険に加入しましょう。

(7)登山計画書の作成

山行の概要をまとめた計画書を作成し、登山口などに設置してある届け出ポストに提出します。また、計画書のコピーを留守宅に残すとともに、一部は山行中に携帯しましょう。(8)緊急連絡先の決定

留守中の緊急連絡先を決めておきましょう。

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観天望気とは、空(天)を観察して、天気を予想することです。
山では、気象の変化が激しく、判断を誤ると行動に大きく影響することがあります。
場合によっては、遭難に至ることもあります。
したがって、気象の変化を現象として認識しておく必要があります。
主な気象に関する現象は以下の通りです。
(1)巻層雲が発生し、その雲が太陽や月の周りに暈(かさ)のようになった場合、低気圧の温暖前線の近くにいると、次第に天気が悪化し、雨が降る。
(2)高層にあった雲が次第に低くなり、稜線を這うようになると、天気が悪化する。
(3)日中、麓から山に向かって吹く風を谷風という。一方、夜間、山から麓に吹く風を山風という。これらの風が逆に吹くと天気が悪化する。稜線上などの高い所では、風向きが北から北西、南寄りに変わると天気が悪化する。
(4)積乱雲が発達し、水分を十分に含むと、黒い雲になる。すると、雷が発生する恐れがある。携帯ラジオを点けて、雑音の間隔や大きさの変化に注意する。雑音の間隔が短くなり、雑音が大きくなったら雷が近いので要注意。
(5)移動性高気圧下では、夜間に放射冷却現象が起きて、気温が下がるが、晴天になる。一方、気温が上昇すると天気が悪化する。昼間と夜の気温差が大きい場合、天気は安定している。
(6)高度計付き腕時計などを利用して気圧の変化を観察する。高度計は気圧計を応用したものですので、高度計付き腕時計は大概、気圧の表示が可能。気圧が下がってくると低気圧が近づいてきて天気が悪化する。一方、気圧が上がってくると高気圧が近づいてきて天気が回復する。
(7)湿気を多く含む霧は、辺りを薄暗くし、強風が吹き、悪天になる。一方、湿気が少なく、辺りに明るさを感じられる霧は、天候が回復する兆候。
(8)山から夜景や星を観て、瞬いている場合、天気が悪化する兆し。
(9)朝焼けや夕焼けが、黒味がかったような場合、天気が悪化する兆候。
(10)山に笠がかかると雨が降る。
(11)朝霧は晴れの兆し。
(12)上層の雲と、下層の雲が反対方向に流れると、天気が悪化する。
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