登山の難易度は標高のみで決まるわけではありません。

低い山の中にも、手強い山はたくさんあります。

登山道は上り下りを繰り返しているのが普通で、ずっと上り、もしくはずっと下りということはありません。

したがって、登山者が実際に登る高さは、いくつもの上り道の合計になります。

これは累積高度と呼ばれます。

この累積高度が大きくなると、そのコースはきつくなります。

一般的に、一日の累積高度が1000メートルを超えると、体力的にかなりきつくなります。

山行前に地図で累積高度を確認しておくこともできますが、正確に計算するのは大変な労力を要します。

そこで、登り始める地点(登山口)と、目的地(頂上)の標高差(登山標高差)から、そのコースの厳しさを類推します。

登山標高差であれば、地図やガイドブックで容易に確認することができます。

また、同じ登山標高差でも、傾斜が急になればきつくなります。

コースの傾斜は、地図の等高線の間隔から判断することができます。

また、登山道の状態も難易度に影響します。

登山道の状態(ガレ場、ザレ場、湿地など)は、ガイドブックなどで確認することができます。

さらに、アップダウンの激しさ、鎖場や梯子の有無、岩稜の有無、山小屋の整備具合、山域特有の気候、季節などの要因も、難易度に影響します。

したがって、どの山を登ろうかと計画するときは、登る季節を考慮しつつ、標高、登山標高差、登山道の状態などを確認し、ガイドブックを参考にしながらコースを選定してください。

中高年のための登山入門/富士山、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳などの3000m級の山に登る!中高年・女性・初心者(これからが、安全かつ快適に登るために必要な知識や技術を身に付けるための入門書(マニュアル)です。登山用語集、深田久弥の日本百名山、岩崎元郎先生の新日本百名山、花の百名山、山に関するリンク集、天気予報、山岳会HPのリンク、登山専門店HPのリンクなども掲載しています。
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山登りでは、重いザックを背負って何千メートルもの山を登らなければなりませんから、大変な運動です。
一方、下りはゼーゼー、ハーハーと息を切らすこともなく、汗だくになることもありませんので、『下りは楽』と甘く考える傾向があります。
調子に乗って勢い良く下っていると、いわゆる、膝が笑う状態になります。
下りは重力がかかりますから、脚にかかる負荷がとても大きくなります。
したがって、スピードがつき過ぎないようにすることは、重力にさからってブレーキをかけながら下るということです。
このようなことから、下りではスピードがつき過ぎてスリップしたり、筋肉疲労からスピードを制御できずに勢い余って転倒してしまうことがあります。
極端な例では、転倒が即、遭難ということもあります。
実際、転倒や滑落などの事故の大半が下りで起こっています。
ゆっくりと下ることができない人はストックを活用しましょう。
ストックの長さは、石突きを接地した際、前かがみにならない位に調節します。
ストックに体重をかけるのではなく、バランスをとるために使用しましょう。
ストックはあくまでも歩行の補助として使用しましょう。
具体的には、足にかかる体重をストックにも分散して、足への負担を軽減します。
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山における基本的な歩き方は、小さな歩幅でゆっくり歩くことです。
歩幅を小さくすることにより、太ももの筋肉にかかる負担を和らげ、バランスも崩しにくくなります。
歩幅の目安は、自分の靴の長さです。
山では、体を前後に揺らさず、後ろの足に乗っている体重をゆっくりと前の足に移動し、前の足に完全に体重を乗せてから、後ろの足を太ももの力で静かに引き上げて前に出す、静荷重静移動の足の運び方が基本です。
このとき、足を踏み出す地点をしっかりと見て、できる限り平らな路面に靴底全体を密着させるようにフラットに置きます。
これを繰り返していれば、歩幅は自然と小さくなり、速度もゆっくりになり、バテずに歩
くことができます。
また、バタバタと足音を立てて歩くことは、無駄な力が加わっている証拠です。
静かに歩くことを心掛けましょう。
登るスピードは呼吸が乱れない程度の速さにしましょう。
特に歩き始めはペースが速くなりがちですので、よりゆっくりとしたペースで歩くように心掛けましょう。
他のスポーツをやっていて体力には自信があるという人も、その体力が山で通用するとは限りません。
山登りでは使う筋力が違いますので、過信しないでゆっくり歩きましょう。
歩いている際、呼吸が乱れてきたら、お腹で息を吸っているか確認してください。
胸で呼吸する胸式呼吸は呼吸が浅いため、息苦しくなります。
そのような時には立ち止まって呼吸を整えましょう。
まず、大きく息を吐くこと。
息を大きく吐き出してやると、自然に吸い込む息も大きくなります。
常に腹式呼吸を心掛けましょう。
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