今年2020年度の通訳ガイド1次本試験では試験問題の持ち帰りが禁止となりました。
そこで、当校の江口裕之が受験生の皆さんからの情報をもとに通訳ガイド1次試験問題についてツイートをいたしました。
本ページでは、その内の英語試験に関するツイートをまとめました。
なお、複数の受験生の皆さんからの証言（情報）をもとにコメントしておりますため、
実際の試験問題（の表現）と異なる点もあるかと思いますので、ご了承ください。
■2020年度通訳ガイド1次試験＜一般常識＞ツイート編■
■オリンピック選手村の所在地についての選択問題。1964年オリパラでは代々木公園（跡地が公園になった）、2020年オリパラ（開催予定年は2021年）では晴海が予定されています。
■観光庁発表の2019年の訪日外国人旅行消費額（確報）によると、訪日外国人１人当たり旅行支出のうち、宿泊費が高い国上位3位は、英国、フランス、オーストラリアの順。こちらのP.3参照。
■訪日外国人観光客の滞在日数について。
観光庁発表の資料によると、観光・レジャー目的の訪日外国人の平均泊数は東アジア（韓国・中国・台湾・香港）で3～6日、東南アジアで6日～10日、欧米・豪で10日以上が多く見られます。
■消費動向のついて。観光庁発表の資料によると、2019年の訪日外国人1人当たり旅行支出は158,531円でしたが、旅行消費額の構成比をみると、多い順に買物代（34.7％）、宿泊費（29.4％）、飲食費（21.6％）です。
■海外からの年間旅行者数の多い国の順位について。
国連世界観光機関（UNWTO）発表の資料では、1位はフランスで8940.0万人、2位はスペインで8277.3万人、3位はアメリカで7961.8万人となっています（2018年）。
■世界の海外旅行者人口が4、14、24、34億人の4択で問われました。国連世界観光機関（UNWTO）発表の資料では、2018年の海外旅行者総数（到着ベース、一泊以上の旅行者）は6%増で推定14億人となりました。
■国際観光収入が大きい国の順位について。
国連世界観光機関（UNWTO）発表のランキングでは、1位はアメリカで2144.68億米ドル、2位はスペインで737.65億米ドル、3位はフランスで673.70億米ドルとなっています（2018年）。
■国際観光支出が大きい国の順位について。
国連世界観光機関（UNWTO）発表のランキングでは、1位は中国で2770億米ドル、2位はアメリカで1440億米ドル、3位はドイツで940億米ドルとなっています（2018年）。
■アジア・オセアニア域内における2018年の国際会議開催件数の多い国の順位について。
UIA 国際会議統計によると、1位はシンガポールで1,238件、2位は韓国で890件、3位は日本で597件となっています。
■出国の際の警戒レベルでレベル2はどのような状態か。
レベル1は十分注意、レベル2は不要不急の渡航中止、レベル3は渡航中止勧告、レベル4は退避勧告となっています。
■国際観光旅客税の使い道について。
①ストレスフリーで快適に旅行できる環境の整備、②日本の多様な魅力に関する情報の入手の簡易化、③地域固有の文化、自然等を活用した観光資源の整備等の3分野です。
■IR推進に関する法律について。
IR（= integrated resort）は、カジノを中心に宿泊施設、商業施設、娯楽施設などを一体的に整備するもので、2016年に公布・施行され、2018年にはIR実施法とギャンブル等依存症対策基本法が制定されました。
■新国立競技場とコンセッション方式について。
新国立競技場は、オリパラ2020終了後、コンセッション方式（運営権が民間に売却される方式）の導入を含む民間事業化が検討されています。
■トランスジェンダーなど性の多様化が叫ばれている昨今、日本で開催されたイベントが問われました。
「（ア）パレードが（イ）で行われました」の空所を埋めるものであったようですが、ア：プライド、イ：渋谷区代々木公園が正しいと思われます。
また、プライド・パレードとは、LGBT文化を讃えるイベントをさす言葉で、渋谷区世容疑公園周辺で行われるイベントの正式名称は「東京レインボープライド」です。
■コンベンション、イベント、レセプションなどに、専用施設ではなく、城郭や博物館や美術館など、参加者にサプライズを与えるような会場を用いることについて問われました。正解はユニークベニューを選びます。
■いわゆる働き方改革関連法によって新しく定められたことが問われました。
パートやアルバイトの人も、一定条件を満たせば有給休暇を取得することができるようになった、という内容の選択肢が正解です。
■高速道路の撤去が予定されている橋の下を流れる川の名前は？
→〇日本橋川、が出題されています。日本橋が架かる川で、将来的に周辺の環境を整備して観光地化を目指す予定です。
■農林水産省が実施する、農山漁村の有するポテンシャルを引き出し、地域の活性化、所得向上を目指す取り組みは何か？
→〇ディスカバー農山漁村の宝、が出題されています。
■補足⇒ユニークべニューの件ですが、設問文に「スポーツ施設を中心にした街並みづくり」、「複合的な」という語が含まれるという情報があります。その場合、スマートべニューが正答の可能性が高くなります。
■補足⇒スマートべニューとは、多機能で複合的な機能を組み合わせたスタジアム・アリーナを街中に配置することで、事業継続性の担保や周辺地域への外部効果の発揮を期待するものです。
以上です。