運転開始から40年以上が経過している関西電力高浜原発の1号機と2号機の最長20年の運転延長が許可されました。
このことは新聞等で報じられていますが、私が気になる点が何点かあります。
まず、全長1,300㎞に及ぶといわれている電気ケーブルの防火措置についてです。
その60%は難燃性のものに交換するらいいのですが、交換が困難な場所では防火シートで巻くなどの延焼防止対策をするそうです。
交換が困難な正確な理由はわかりませんが、例えば、狭いなどの理由で作業性が悪いのであれば、シート巻きも容易ではないはずです。
狭い場所でシートをきちんと巻くということは大変なことで、十分な作業スペースがなければ完全な施工はできません。
また、その施工状態を現場管理者がきちんと確認することも困難です。
それに、巻かれたシートはそのうち緩んでくるなどして脱落することもあり、その信頼性がいつまで保証できるのか疑問です。
それよりも、そもそも電線類は将来抜き替えが可能なような施工をするはずなのですが、それがなされていないということは、施設全体の施工管理がきちんとされていたのか疑わしくなります。
次に、配管の劣化のことです。
前述のとおり、電線ケーブルのことは曲がりなりにも対策をとるようですが、各種配管類についての対策は不明です。
全く何もしないということはないと思いますが、中を流れる流体によっては配管の腐食は相当進みます。
ただ、配管内部の腐食状態を完全に把握することは不可能に近いでしょう。
縦横に走っている配管類の更新は大変な作業のはずです。
この配管の劣化のことは非常に心配です。
それと、機器及びその材料の経年劣化はどんなに保守を行っていても必ず起こります。
それなりの補強を行い、各種検査を行うのでしょうが、そもそも材料の経年劣化の程度、それから求めるであろう残存寿命などをきちんと定量的にとらえることは困難でしょう。
ただでさえ安全性が懸念される原発の使用期限延長を、1部の確認作業を先送りしてまであっさりと認めてしまうなんて、やはり今の原子力規制委員会は政府の意のままに動くのですね。