先日、関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止めを求めた仮処分申請を大津地裁が認めましたね。
国や電力会社は世界一厳しい基準に合格したのだから安全だと言っています。
しかし、その審査を行った原子力規制委員会の田中俊一委員長は、
「合格しても事故が絶対に起こらないとは言えない」
と言っています。
機械である以上、故障や事故が起こることは常に考えておく必要はあると思います。
原発の場合、一旦事故が起こるとその被害が甚大なものになることは、福島第一原発の事故などこれまでの事故を見ればわかることです。
にもかかわらず国は原子力発電をベースにしたエネルギーの長期計画を作成しています。
昨年九州電力の川内原発が再稼働するまでは日本国内には1基の原発も運転されていませんでした。
しかし、夏季や冬季の電力使用がピークになる時期も、皆さんの節電や電力会社の努力によりトラブルなく乗り切ってきています。
いま日本は先進国の中で最も脱原発をなしている国なのです。
そもそも、エネルギー効率の点からみると原発が他の火力発電と比較して最も悪いことは以前書いたことがあります。
原発の発電効率は30~35%で、原子炉で発生したエネルギーの約1/3しか電気エネルギになっておらず、あとは捨てられて地球温暖化に大いに貢献しているわけです。
それに対して、最新の火力発電では発電効率は45%くらいあります。
さらにコンバインドサイクルという、最初に燃焼ガスで発電機のタービンを回したあと、その排熱で作った蒸気でもタービンを回す方式では、発電効率は60%近くにもなります。
この点だけでも原発がいかに非効率的なものであるかといえると思います。
それに使用済み核燃料の処理や、廃炉の時の費用と時間などを考えると、とても安価な発電方式とは言えないと思います。