9月30日で今夏の節電要請期間は終わりました。
記録的猛暑であったにもかかわらず、停電になることもなく過ぎました。
もちろんこれは節電のおかげであることは確かですが、はっきりしたことは原発なしでも電力供給に関しては問題ないということでしょう。
原発の是非についてはいろいろな観点から議論されていますが、熱効率という点からみてみます。
原子力発電の熱効率は、30~35%でしょう。
それに対して、火力発電(燃料は石炭、油、ガス)は40%くらいです。
最新の火力発電であるコンバインドサイクル発電では、最高のものでは55~60%になるものもあります。
原子力はものすごいエネルギーを持っているので、効率が良さそうに考えられるかもしれません。
確かに一定の燃料(例えば1kg)から発せられるエネルギーの量は、核分裂による原子力は大きいです。
しかし、その大きなエネルギーも結局はお湯を沸かし、蒸気にしてタービン(羽根車)を回しているだけです。
火力発電ではボイラで燃料を燃やし、蒸気を作っています。
同じように蒸気を作っていても、原子力発電用の蒸気の方が圧力が低く、温度が低いですので、効率が悪くなるのです。
なぜ原子力発電用の蒸気の方が圧力が低いのかといいますと、炉心温度の上限値や冷却水が2段階に分かれているためです。
コンバインドサイクル発電では、燃焼ガスでまずガスタービンを回し、その排熱で蒸気を作り、蒸気タービン回転に利用するので非常に効率が良くなるのです。
このように、熱効率から見ても原発はかなり後塵を拝しているわけです。