▮ テーマ

 「大学における就職困難学生支援の取り組み〜全国の最新事情から学ぶ〜」

 

▮ 分科会概要

近年、大学において、就職に時間がかかると思われる学生(就職困難学生)への支援が大きな課題となっています。就職活動においては、基礎学力に加え、コミュニケーション能力を重視する傾向にあり、とりわけ発達障害やコミュニケーションを苦手とする学生は「就職に至らない」「就職したとしても仕事が続かない」などの状況に陥りやすくなっています。その中には障害者手帳取得している方から障害者手帳取得を希望していない人まで様々です。

そのような中、全国では「スムーズに就職へつなげる」「充実した職業生活を送ることができる」ように、大学・就労支援機関・企業が連携し、様々な取り組みが始まってきています。就職困難学生は、社会経験の不足から「自己理解の不足」「自己肯定感の喪失」などの課題があり、一般雇用と障害者雇用の狭間で悩んでいるケースも多く、それらを支える仕組みが重要となってきています。

このワークショップでは、近年相談件数が急増している大学側の実情、全国の先進事例から、現在の課題と今後の支援の在り方について考えていきたいと思います。

 

▮ 内容と当日のながれ

 

内  容(合計105分)

担当者

13:15~

分科会の主旨説明(10分)

名古屋リハ 

稲葉健太郎

13:25~

大学:学生相談の最前線(30分)

「現在増え続けている学生相談の現状とその理由」「大学の課題」「修学支援の重要性」「現状の課題と企業や支援機関に臨むこと」など、長年、学生相談に携わってこられた経験を通して語っていただきます。

愛知県立大学

瀬戸今日子

 

13:55~

就労支援機関:全国の先進事例の紹介(30分)

関⻄を中心に、企業の障害者雇用コンサルティング、発達障害のある大学生・既卒生を対象としたキャリア支援・就労支援事業などを行いながら、現在は全国の大学・支援機関とも連携しながら課題解決に取り組まれている「大学生支援の先進事例」をご紹介していただきます。

エンカレッジ

窪貴志

14:25~

休憩(5分)

 

 

14:30~

15:00

(終了)

ディスカッション(30分)

・学校・就労支援機関・企業・行政の現状の課題

・今後の役割分担とそれぞれの取り組み

・まとめ

登壇者全員

(進行:稲葉)

 

「明日の雇用率制度を考える」

 

 私たちの国では社会連帯の理念に基づき、障害者雇用割り当て制度(法定雇用率)が設定されており、民間企業、公的機関それぞれ一定の割合以上を雇用しなければならないと義務づけられています。この法定雇用率制度は民間企業には1960年に努力義務として導入され、1976年には法的義務と位置づけられていました。

法定雇用率の計算は5年に一度、図1の計算式に直近の数字に置き換えて検討することとされており、現在は民間企業では2.2%、国、公共団体等2.5%、教員委員会2.4%となっています。

今後、日本ではますますの労働力不足が課題とされているところですが、一方、障害者雇用は環境が整備され、障害者雇用数は年々右肩上がりで上昇し続けています。その現状を鑑みて計算式を眺めてみれば、今後の法定雇用率はさらに上がり続けることが予測できます。

 しかしながら、法定雇用率達成に向けて取り組む企業からは、採用に前向きに取り組んでいるが、「なかなか障害者を採用できない」、「上がり続ける法定雇用率に対応できない」などの声も聞かれます。また、数を求めるあまり、本来の理念とは異なる障害者の雇用形態なども散見されるようになりました。今後の法定雇用率はどうあるべきなのでしょうか?すぐに答えのでるテーマではありませんが、企業、支援機関、有識者、それぞれの立場から今後の雇用率制度について意見を交わします。

 

 

コーディネーター:  酒井大介氏(加島友愛会)

話題提供者:        有村秀一氏(トヨタループス株式会社)

             藤尾健二氏(千葉障害者就業支援キャリアセンター)

             志賀利一氏(横浜やまびこの里)

 

 

▮ テーマ

 「アセスメントの実際と質について考える~就労移行支援事業所の実践から~」

 

▮ 分科会概要

   質の高い障害者雇用を実現するためには、就労支援のプロセスにおけるアセスメントは重要なポイントです。いかに精度の高いアセスメントを行い、分かりやすく結果を整理し共有するかが、その後のジョブマッチングや就労定着に大きく影響します。

   当分科会では、障害のある方に一定期間関わりながらアセスメントを行える就労移行支援事業所での実践について、2つの移行支援事業所から報告してもらいます。

   この2事業所の報告とディスカッションを通して、効果的なアセスメントの在り方や質の担保について考え、就労移行支援事業所としての役割(アセスメントに求められること)を皆さんと一緒に考えたいと思います。

 

▮ 内容と当日のながれ

 

内  容

担当者

9:30~

 

分科会の主旨説明・アセスメントの基礎(15分)

 

福岡ジョブサポート 

小園 真起子

9:45~

 

就労移行支援事業所におけるアセスメントの実践報告①(25分)

  

ミラークよこすか

伊藤 恵

10:10~

 

就労移行支援事業所におけるアセスメントの実践報告②(25分)

  

チャレンジめいとくの里

平野 佑典

10:35~

 

質問記入・回収・休憩(5分)

 

回収スタッフ

10:40~

11:15

(終了)

 

質疑応答・登壇者ディスカッション(35分)

 

登壇者全員

(進行:小園)