ダイニングに到着すると


(さっきの本気ですよ?
少しは待ちますがあまり待たされると襲いに行くかも)


「えっ!?。。。///」


ドアーが閉まったままで「お嬢様をお連れしました」


と言うと頬にkissをしドアーを開け
蓮がキッチンの方に向かっていってしまった


本気みたい。。///


キッチンの隣の部屋に行くと社が居た


「おっ おかえり 大丈夫だったか?」


「あぁ 何だあの母親・・また泣いて昨日より酷かった」


「俺 なんて声かけたら良いか分からなくて
蓮に頼っちゃったよ」


「もう この家に置いておけないな・・
しかもあのオヤジ何企んでるのかさっぱりだしな・・」


「流石に俺も同感 尻尾が出なくて困ってるよ」


「思ったんだが 母親がもう会わないって言ったけど
親子でもないところに子供置いていくか?」


「あぁ 蓮もか それは俺も思った
しかも跡取りになるわけでもない女の子供」


「社 母親を調べろ 何か出てくるかもしれない」


「了解 すぐ調べさせる」

社が席を外し電話をかけだした


跡取りにもならない女の子
そして必ずkissをし溺愛している義父

あのオヤジ数ヶ月の辛抱って言ってたよな
数ヵ月後に起きる事って何だ・・ 待っていた感じだったが


しばらく頭の中で整理しながら考える
・・・・・まさか そんな事

電話を済ませた社が折り返しの電話を待っていた


「おい社 俺の予想が当たっていたらこれはやばいかもしれない」


「何か分かったのか?」


「さっき社が言った跡取りにならない女の子」


「うん?」


さっき脳内で考えていた事を話す


「で? 何が分かるんだ」


「まだ分からないのか・・」


「必ずkissをし溺愛している これって娘にか?
それとも女扱いか?」


「数ヶ月の辛抱って 彼女後少しで18で高校卒業もあるよな」


「おいおい・・ まさかそんな事・・
年がまず離れすぎじゃないか? 30?40?もっとか?」
社が顔を引きつらせていた


そこに社の電話が鳴る 蓮が電話を奪い自ら出る

「俺だ」


「あ 久遠様 お調べになっていた事なんですが」


「あぁ 聞かせてくれ」


「あの夫婦とっくに離婚していますね
というよりは偽装結婚ですかね?
住所も変わっていないし別れが早すぎです」


まさか・・・


「それと別れてだいぶ経つんですが
女性の方に入金しています 生活費でしょうか?
離婚の時にも多額な現金を送ってますが
別に毎月支払われています」


「住所はどこになってるんだ」


「同じ都内ですね しかも良いとこに住んでますよ」


都内の高級マンションで月数十万はするところだった


「分かった ご苦労だった」

電話を切ると顔を引きつらせていた


「おい蓮 どうだったんだ?」


「99%的中だと思う・・・
しかもあの女 娘を売りやがった!」壁を1発殴る


そういえば・・私のために動いてくれれば良いんだから
そう言ってたよな


「そんな・・ 蓮どうするんだ
彼女はまだなっても18だぞ?親の同意が無ければ無理だっ!」


「その同意をあの男は女から金で買い取ったんだよ」


壁にこぶしと頭を当て悔しさで顔が歪む


「蓮 悪いけど俺達だけじゃどうにもならない
法的手段に出るしかないかもしれない
話し・・ 親にした方が良いんじゃないか?」


「俺だけで事を済ませたかったのに・・
親はダメだ 叔父に話しをする あの人のが頼れる」


「そういえば なっ社 彼女にも伝えた方が良いのかな・・」


「そうだな あれだけ嫌がってたしいきなりじゃ可哀そうだよな」


「さっき俺 思わず告白しちゃったんだけど」


「おい! お前早すぎだろう」と笑った


「まぁ ある意味丁度良かったかもな で 返事は」


「恥ずかしがって まだ貰ってない」


「何か想像できるわ 純粋・純情って感じだもんな」


「ところがその通りなんだ」


「あの性格であの特技 そしてピュアか・・・国宝級だな」


「1つ付け加えると 俺がファーストkiss相手という」


「ぇ。。17でまだ!? 理想的だな・・」

それを聞いて蓮が睨む


「だからこそ あんなオヤジに渡せない
やっと見つけた相手なのに 俺が使用人までして・・」


「あぁ それには俺もびっくりした」と笑う


「じゃ 俺は電話してくるから 社 お嬢様よろしくな」


「了解した」


蓮が自室に行き叔父に電話をかけ相談を始めた

「久しぶりに話ししたと思ったら 日本に居たのか」


「ええ やっと見つけた相手なんです
こういう場合 どうすれば・・・」


「日本じゃ20以下は親の同意が無ければダメらしいんです
でも今そんな事を言っていられない・・」


「分かった こっちでもっと詳しく調べさせる
法的手段結構じゃないか! 任せろ必ず道を開いてやる」


「ありがとうございます・・・」


「調べがつくまで数日は必要だ
連絡するまで絶対に無茶な動きはするなよ」


「はい よろしくお願いします」


そして電話を済ませるとキョーコの部屋に向かった



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「君は昨日 家についてからおかしかった
その時に話ししてくれれば すぐにでも解決出来たことだったのに」


「はい。。」


「悩んでるのは分かっていたけど
君が言ってくれるのを待っていたんだ

それには君だけじゃなくて俺の協力も必要だったし そうだよね?」


「はい。。」


その通りだ 自分だけじゃなく今日は蓮も同じ仕事だし
協力は必要で 絶対話さないといけないことだった

寝る前に理由を伝えたときも 自分からではなくて
蓮が尋ねてきてそこでやっと喋った


「でも 寝るときまで君は話すどころか1人で
解決も出来ないまま考えていた でもこれだけじゃないんだ」


「。。。?」


「一瞬の上の空くらいで俺は何も言わない 誰だってあるし
だけど君は家についてからほとんど上の空で
同じ空間に居る俺の存在は?」


「そりゃ 居るのは分かっていただろうけど
俺の存在の意味は? ただ一緒に居れば良いだけなの?
都合の良い時だけ必要とされる存在?」


「違います。。」本当の意味を知って自分のおろかさに涙が溢れる


「キョーコ 俺達は戸籍的な意味合いで言えば夫婦じゃない
でも気持ちでは何も変わりは無いと思ってる」


キョーコが大きく頷く


「好きや愛してる これだけで一緒に居るのも悪くはない
けど それだけの思いで俺達は居るの?
これから先も一緒に支えあって生きていくこれも当然含まれる」


「些細な事でこんな事って思うかもしれないけど
この些細な事で 長い時間君が俺の存在を否定したと思って
とても悲しかった」


「それに頼ってもらえなかった悔しさもあった
1人で悩んだって事は 京子になる時に俺が一緒って
君の中には無かったって事?
ここでも俺の存在が否定されたって思ったよ・・・」 


「以前の君は仕事で悩んだ時はいつでも相談してくれてたのに
この関係になってからはあまりそれも無くなったね」


過去 何度となくキョーコに相談をされてきた

以前は相談でしか話すきっかけも無かった頃があり

ほとんどが仕事の話であったがそれが嬉しかった


「ごめんなさいっ 」涙を流したまま蓮を強く抱きしめる


「私 毎日が幸せで言わないと伝わらないのに。。。」


「毎日一緒であなたに甘えすぎてて
本当に。。 ごめんなさい こんなに傷つけるつもりは。。」


彼はストイックでそれでいて人一倍傷つきやすいところがある

一度深く落ちると中々這い上がれない場合もある

存在を否定していたと感じてしまった彼はかなり傷ついたはず


「付き合ってすぐに一緒に住んだのは間違えだったのかな・・」


顔をあげ蓮の顔を見つめ

「いや。。 1人にしないで。。」


「うん 今更愛している君を放す事は出来ないし離れられない
でも もう俺の存在を否定しないでね」
キョーコのおでこにkissをした


「うん。。 ごめんなさい久遠」


また強く抱きしめあんなに憧れていた人が

今自分の腕の中にある
この幸せを実感しつつ 不甲斐なさで悔やんでいた


好きで一緒に居る そんな簡単な事じゃない
自分もただそれだけで一緒に居るつもりじゃなかった


でもそういう行動と態度を取っていたのは自分

自分の事ばかり考えて 同じ仕事をしているのに
何で彼と『2人で』って考えなかったんだろう。。。


「キョーコ 俺のこと愛してる?」


「何でそんな事。。当然です 愛してます」
抱きついたまま離れないキョーコが答える


「何となく聞いてみたくなった
今ので俺の事嫌いになったかな?って」と微笑む


「俺はいつでも愛してるよ
こんな些細な事で心が痛むほどね 同じ空間に居ながら
君の中に俺が居ない時間(とき)があった事が悲しかったけど」


たったの1,2分の沈黙が続く.... それが物凄く長く感じる


「俺から言っておいてだけど そろそろこの話は終わりにしよう
キョーコも泣き過ぎだしね 顔見せてごらん?」


キョーコが首を振るが頬を手で押さえ顔をあげられ

クスッと笑うと「ほら 泣き過ぎだよ」


おでこと目じり頬にkissをし唇にkissをし
目と目が合うと珍しくキョーコから


「愛してる。。 久遠。。」


催促無しで心のこもった告白に蓮が嬉しくそして驚き
真剣な眼差しで見つめ合うと気持ちを再確認するかのように
長く深いkissをした....



そして記者会見当日
いつもの俳優敦賀蓮と女優になった京子
TV版で親子を演じた俳優や光
そして子供役をする若手の俳優 監督が集まってきた


「京子ちゃん 久しぶりっ!」肩を叩かれ振り向くと光だった


「お久しぶりです ブリッジの皆さんもお元気ですか?」


「うん あの2人からの伝言でたまには顔出してだって」


少し離れたところに居た蓮と社がキョーコを見て


「社さん 俺 そろそろ限界なんですけど・・・」


「おいおい 本当に敦賀蓮復活だな
しょうがないよ ブリッジと仲良いし」と笑う


「でも・・俺の・・ 慣れなれしくしてる姿が.... 」


「まぁ この撮影も終われば一件落着だろう?
今はあの子も(光)知らないんだし 知れば近寄らないって」


「何か 色んな意味でドラマ撮影の時を思い出しますね」


そういえばあの頃はまだ告白さえもしてなくて
こうやって遠目で妬く毎日だったな・・ 嫌な思い出だ


「じゃ そろそろ席つかないとだね」


「そうですね」光との会話を終わらせ席につく


隣の席についた蓮がキョーコの耳元で

(仲良すぎだろう・・ イラx2してしょうがない)


ごめんなさいと声を出さずに言い頭を下げると
蓮が似非紳士スマイルでキョーコを見た


うわぁ。。色んな意味で敦賀蓮って人を思い出してきた
怖いよぉ~~ 心の中で涙を流していた


そして数分も経たずに記者会見が始まり
1時間ちょっとで終わろうとしていると
ここぞとばかりにレポーターが蓮にシルヴィアについて
質問をぶつけてきた


「あの 敦賀さん 彼女と今回も一緒でしたが.....」


「記者会見は終了しました! 個人的な質問は控えて下さい!」


出演者などが終了したので舞台裏に行こうとすると
蓮だけやはり捕まっていて


「あぁ いつでも一緒ですからね」と蓮が笑って答えていると


「ご結婚のご予定は!」


「さぁ いつですかね? でもするなら彼女としますが」


曖昧ではあるがこの告白にざわめきとどよめきの両方が起きた
それを言うと蓮も舞台裏に行ってしまった



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「中身はあまり変わりませんが TV版の時には見せられなかった
もう少し細かいところを撮ろうと思うのですが」


「あの雰囲気を壊すのは勿体無いと思うので
僕もそれは賛成ですね ね 最上さん」


「はい 私も敦賀さんと同じで賛成です」


「それでですが 以前は局が局だったので出来なかったのですが
kissシーンを入れようと思っています
それはお二方もそうですが 事務所はどうなんでしょうか?」


「まず事務所側としては構いません
敦賀は既に仕事でやっていますし

京子に関しても年齢的にOKが出ています」と社が答える


「僕は事務所に従います」


「私は。。 初めてですが仕事ですので
事務所に従わせていただきます」


「そうですか 良かった 
ともかく作品自体は純愛なところもありますので
それ以上はありませんので 京子さんも心配しないで下さい」


「はい」


「そういえば敦賀さん 彼女さんいらっしゃいますが
大丈夫ですか?」と笑って冗談めいて話すと


「あぁ 彼女もこっち側の人間ですし仕事と割り切ってくれますよ」
と蓮も笑って答える


「TVで見ましたが ラブx2ぶりは凄いですもんね」


「アハハ すいません 見栄えなくて」と笑った


「京子さんも羨ましいんじゃないですか?」


「あ いえ 私にはまだそういう話しは早いのでいずれですね」
と笑って誤魔化した


2人の事を知っている社が笑いを懸命に堪えていた


「私達のような裏方で
お嫁さんにしたいNo.1の京子さんですから

興味あるんですけどね」


「まぁ そういう話しはその辺でよろしくお願いします」
社もそろそろこんな茶番な話しを切ろうと止めに入った


「あ そうですね すいません」


少し図に乗っていた事を反省し話しを戻す


「それで撮影なんですが もう映画化の告知は済ませてあり
記者会見をしてから撮影に入りたいのですが」


「記者会見はいつの予定なんですか?」


「敦賀さんが今拠点がアメリカということなので
今回戻ってきて頂いたときにと思ったので明後日なんですが
急で申し訳無いのですがよろしいですか?」


「ええ 構いません 僕もあまり日が空くと困ってしまうので」


「京子さんは?」


「京子も大丈夫です」と社が答えてくれた


後は記者会見場所や時間
そして撮影開始の予定日などをほとんど社が話しを聞いては
進めようやく会議が終わった


製作側が先に部屋を出て行くので3人で立ち上がり挨拶をし
会議室には3人だけになった


「よし 帰ったからいつもの2人に戻って大丈夫だぞ」


「ええ そうですね 最上さんお疲れ」と笑うと


「あ 敦賀さん社さん お疲れ様です」


「おいおい もう大丈夫だって」


しかし蓮はいつもシルヴィアにするような事は一切しなかった


社が首をかしげつつ会議室から3人が出てくると
キョーコはまた髪を直しに向かい グラサンをして戻ってきた


「それじゃ 俺達は他にすることも無いので戻りますね」


「ああ お疲れさん」


「それじゃ」蓮が先に部屋を出て行くと


キョーコがお辞儀をし「失礼します」と言って出て行った


駐車場までの間 人目のあるところではあえて手を繋ぎ
蓮とシルヴィアの仲の良さをアピールしていた
しかし車に乗ると冷え切った空気が漂っていた


どうしよう。。 やっぱり謝った方が良いよね
でもここよりは家に戻ってからの方が。。


家に着くと自然と誰からというわけでもなく繋いでいた手も
今では繋ぐ事も無く部屋に向かった

玄関に着きドアーが開き部屋に入ると


「あの 敦賀さん 昨日はすいませんでした。。」


「ん? 何で謝るの?」


「いえ だって怒ってらっしゃるし。。」


「何で怒ってると思うの?」


「いえ だって いつものようにしているようで
全然違いますし。。」


「じゃ 怒ってる理由は何だと思うのかな?」


壁を背後にし追い詰められたキョーコが壁に寄りかかると
蓮が真剣でしかも少し冷めたような目で壁に片手をつき
キョーコに問う


「夜 寝る前に 上の空で。。」


怖さもあるがこの雰囲気が痛く

顔を下に向け涙を堪えながら答える


「うん 半分あってるけど肝心なところはどうだろう?
分かってるのかな?」


「もし君が 夜の相手をと思ったのなら違うから」


え。。 違うの? じゃ 何で。。。


「今まで散々やっておいて

こういうのもおかしいかもしれないけど
俺 そこまで飢えてないし それ目的ではないから」


「はい。。 」


かなり失礼な事を疑ってしまった
回数的に言えば多く感じるのかもしれないけど
私達はそういう欲ってだけでは片付けられないと思いがある
他は。。。 考えられるとしたら


「京子になるについて 相談をしなかった事。。」


「まだ正解とは言えない」


他に何があるのかが分からなく堪えていた涙を流ししゃがみこむ


「君には分からないと思うよ・・・」


君には分からない....


「そんな。。。」


言葉もさることながら声も気になり

顔を一瞬上げると蓮が寂しそうな顔をしていた

どうしてそんな顔をしてるの?


「これ以上すると嫌われそうだから 俺の方から折れるよ・・」


「え。。 でも 私のせいだし。。」


「でも 分からないでしょ?」


「ごめんなさい。。」大粒の涙を流す


蓮がしゃがみこみ「ほら 首に手を回して」


言われたとおり蓮の首に手を回すと抱きかかえ
そのまま蓮の上に乗ったままソファーに座り
キョーコの頭を撫でながら口を開く



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