「君は昨日 家についてからおかしかった
その時に話ししてくれれば すぐにでも解決出来たことだったのに」
「はい。。」
「悩んでるのは分かっていたけど
君が言ってくれるのを待っていたんだ
それには君だけじゃなくて俺の協力も必要だったし そうだよね?」
「はい。。」
その通りだ 自分だけじゃなく今日は蓮も同じ仕事だし
協力は必要で 絶対話さないといけないことだった
寝る前に理由を伝えたときも 自分からではなくて
蓮が尋ねてきてそこでやっと喋った
「でも 寝るときまで君は話すどころか1人で
解決も出来ないまま考えていた でもこれだけじゃないんだ」
「。。。?」
「一瞬の上の空くらいで俺は何も言わない 誰だってあるし
だけど君は家についてからほとんど上の空で
同じ空間に居る俺の存在は?」
「そりゃ 居るのは分かっていただろうけど
俺の存在の意味は? ただ一緒に居れば良いだけなの?
都合の良い時だけ必要とされる存在?」
「違います。。」本当の意味を知って自分のおろかさに涙が溢れる
「キョーコ 俺達は戸籍的な意味合いで言えば夫婦じゃない
でも気持ちでは何も変わりは無いと思ってる」
キョーコが大きく頷く
「好きや愛してる これだけで一緒に居るのも悪くはない
けど それだけの思いで俺達は居るの?
これから先も一緒に支えあって生きていくこれも当然含まれる」
「些細な事でこんな事って思うかもしれないけど
この些細な事で 長い時間君が俺の存在を否定したと思って
とても悲しかった」
「それに頼ってもらえなかった悔しさもあった
1人で悩んだって事は 京子になる時に俺が一緒って
君の中には無かったって事?
ここでも俺の存在が否定されたって思ったよ・・・」
「以前の君は仕事で悩んだ時はいつでも相談してくれてたのに
この関係になってからはあまりそれも無くなったね」
過去 何度となくキョーコに相談をされてきた
以前は相談でしか話すきっかけも無かった頃があり
ほとんどが仕事の話であったがそれが嬉しかった
「ごめんなさいっ 」涙を流したまま蓮を強く抱きしめる
「私 毎日が幸せで言わないと伝わらないのに。。。」
「毎日一緒であなたに甘えすぎてて
本当に。。 ごめんなさい こんなに傷つけるつもりは。。」
彼はストイックでそれでいて人一倍傷つきやすいところがある
一度深く落ちると中々這い上がれない場合もある
存在を否定していたと感じてしまった彼はかなり傷ついたはず
「付き合ってすぐに一緒に住んだのは間違えだったのかな・・」
顔をあげ蓮の顔を見つめ
「いや。。 1人にしないで。。」
「うん 今更愛している君を放す事は出来ないし離れられない
でも もう俺の存在を否定しないでね」
キョーコのおでこにkissをした
「うん。。 ごめんなさい久遠」
また強く抱きしめあんなに憧れていた人が
今自分の腕の中にある
この幸せを実感しつつ 不甲斐なさで悔やんでいた
好きで一緒に居る そんな簡単な事じゃない
自分もただそれだけで一緒に居るつもりじゃなかった
でもそういう行動と態度を取っていたのは自分
自分の事ばかり考えて 同じ仕事をしているのに
何で彼と『2人で』って考えなかったんだろう。。。
「キョーコ 俺のこと愛してる?」
「何でそんな事。。当然です 愛してます」
抱きついたまま離れないキョーコが答える
「何となく聞いてみたくなった
今ので俺の事嫌いになったかな?って」と微笑む
「俺はいつでも愛してるよ
こんな些細な事で心が痛むほどね 同じ空間に居ながら
君の中に俺が居ない時間(とき)があった事が悲しかったけど」
たったの1,2分の沈黙が続く.... それが物凄く長く感じる
「俺から言っておいてだけど そろそろこの話は終わりにしよう
キョーコも泣き過ぎだしね 顔見せてごらん?」
キョーコが首を振るが頬を手で押さえ顔をあげられ
クスッと笑うと「ほら 泣き過ぎだよ」
おでこと目じり頬にkissをし唇にkissをし
目と目が合うと珍しくキョーコから
「愛してる。。 久遠。。」
催促無しで心のこもった告白に蓮が嬉しくそして驚き
真剣な眼差しで見つめ合うと気持ちを再確認するかのように
長く深いkissをした....
そして記者会見当日
いつもの俳優敦賀蓮と女優になった京子
TV版で親子を演じた俳優や光
そして子供役をする若手の俳優 監督が集まってきた
「京子ちゃん 久しぶりっ!」肩を叩かれ振り向くと光だった
「お久しぶりです ブリッジの皆さんもお元気ですか?」
「うん あの2人からの伝言でたまには顔出してだって」
少し離れたところに居た蓮と社がキョーコを見て
「社さん 俺 そろそろ限界なんですけど・・・」
「おいおい 本当に敦賀蓮復活だな
しょうがないよ ブリッジと仲良いし」と笑う
「でも・・俺の・・ 慣れなれしくしてる姿が.... 」
「まぁ この撮影も終われば一件落着だろう?
今はあの子も(光)知らないんだし 知れば近寄らないって」
「何か 色んな意味でドラマ撮影の時を思い出しますね」
そういえばあの頃はまだ告白さえもしてなくて
こうやって遠目で妬く毎日だったな・・ 嫌な思い出だ
「じゃ そろそろ席つかないとだね」
「そうですね」光との会話を終わらせ席につく
隣の席についた蓮がキョーコの耳元で
(仲良すぎだろう・・ イラx2してしょうがない)
ごめんなさいと声を出さずに言い頭を下げると
蓮が似非紳士スマイルでキョーコを見た
うわぁ。。色んな意味で敦賀蓮って人を思い出してきた
怖いよぉ~~ 心の中で涙を流していた
そして数分も経たずに記者会見が始まり
1時間ちょっとで終わろうとしていると
ここぞとばかりにレポーターが蓮にシルヴィアについて
質問をぶつけてきた
「あの 敦賀さん 彼女と今回も一緒でしたが.....」
「記者会見は終了しました! 個人的な質問は控えて下さい!」
出演者などが終了したので舞台裏に行こうとすると
蓮だけやはり捕まっていて
「あぁ いつでも一緒ですからね」と蓮が笑って答えていると
「ご結婚のご予定は!」
「さぁ いつですかね? でもするなら彼女としますが」
曖昧ではあるがこの告白にざわめきとどよめきの両方が起きた
それを言うと蓮も舞台裏に行ってしまった
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