「敦賀さん着替えは?」


「あ・・・ 今やる・・」


蓮がルームウエアの下を着て

上半身裸の状態でベッドに倒れこんだ


「最上さん

このウエアの上でも着て・・そのままじゃ寝れないでしょ」


「でも敦賀さんは?」


「俺いつも着ないんだよ」


「分かりました じゃ お借りしますね」


蓮サイズの服のためシャツがまるでワンピース状態だった

キョーコがベッドに入ると蓮が勢いよく抱き寄せる


「やっと君に触れて眠れる・・恋しかった・・」


キョーコが腰に手を回しそのまま背中を撫で


「大げさですね。。安心して寝てください」


「うん ありがとう・・」


キョーコのおでこと頬にkissをして終わると
ベッドの中でまるで飛び跳ねるようにキョーコが唇にkissをした


「えっ!?」


「カインは最後それもしてましたよ」


「カインじゃなくて 俺がしていい?」


ウンと頷くと キョーコが顔を上向きにすると蓮がkissをし

「愛してる・・」


そのまま甘噛みをし不慣れなキョーコが何とか合わせて
苦しくて口を開けた瞬間に舌を絡ませた


前突然された時とは違って優しく・・

唇が離れると「ありがとう・・」


そういうとゆっくりと目を閉じ蓮が眠りについた


「おやすみなさい」


キョーコは最後に胸にkissをするとキョーコも眠りについた


昨日は思っていたよりは遅い時間ではなかったので
結構長い時間寝ることが出来 キョーコが先に目を覚ました


まだ敦賀さん寝てるけど 何か死んだ人みたい。。


ヒール兄妹からって言ってたけど

あれって1ヶ月以上余裕で経ってるし
ジョンの話からって言っても数日は寝てない事になる


そして昨日告白された事を思い出す


あんなに私悩んでいたのに

まさか敦賀さんが私の事思ってたなんて。。


でも どうしよう
私も敦賀さんの事はやっぱり好きだけど
昨日の女性が気になる。。。


車の中は彼女のコロンの匂いが残っていたし
何も無かったのは分かっているけど でも。。


キョーコは大事にしていた自分のテリトリーを汚されたような
そんな気持ちでいた


それよりもまず社さんに電話しよう
こんな状態じゃ多分まだ起きれないと思うし
スケジュールが分からないと私も起こしようが無いし


ベッドから這い出ようとすると蓮が無意識に力を入れ
キョーコを離さないでいた


敦賀さん。。 寝ていても私の事?


片腕ずつ離していこうとすると離れてはまた元に戻り

「キョーコ・・ 行かないで・・」


寝言ではあるが顔をしかめて抱く腕に力を込める


敦賀さん。。
私 こんなに傷つけちゃったの?


頭を髪を優しく撫でていると抱く力が弱くなってきた
そして弱々しくなった蓮を見てキョーコが切ない気持ちになってくる


行かないでなんて 普段の敦賀さんじゃ絶対考えられない。。


上体を起こし蓮の頭を胸元で抱きしめまた横たわり
髪を撫でおでこにkissをする


キョーコが起きて1時間は過ぎた頃

「最上さん?」


「はい 大丈夫ですか? このまま起きないのかと心配しました」


「うん・・自分でもこのままもう起きなくても良いんじゃないかって
そう思った時が何回か夢の中であった」


「ずっとこうしててくれたの?」


「起きてからですから1時間くらいだと思いますけど はい」


「ありがとう・・」キョーコの胸に顔を沈め抱きしめる


「社さんに連絡をと思ったんですが
離してもらえず連絡してないんですけど

仕事は何時からなんですか?」


「あぁ・・ 何時だろう まだ頭が働かない・・」


「じゃ 私ちょっと連絡してきます 良いですか?」


「う・・うん」渋々キョーコを手放す


キョーコが起きてリビングに向かいそこで社に電話をかける

今の現状を話すと
嫌でも昨日の事も言わないと

ここに居る事がおかしいと思われるため話をする


「蓮 それで大丈夫なの?」


「今さっきやっと目覚めたんですけど
何か寝ぼけてるのかそれとも寝ないで居る事が長すぎたのか
スケジュールの事を思い出せなくて それで私がかける事に。。」


「全く 死ぬつもりかよ・・ キョーコちゃんもごめんね?」


「いえ 私は良いんですけど どうしますか?」


「ちょっと待っててもらえるかな?折り返し電話するから」


「あ はい 分かりました」


何時来るか分からない社からの電話を
そのまま待っててもしょうがなくキッチンに行き

とりあえず昨日自宅に帰る前に寄った買い物袋を開け
前回来た時に冷凍をしておいた野菜なども使い
簡単な朝食を作り始めた


3,40分経つと社から電話が来た


「もしもし 最上です」


「多分昨日の今日で蓮もきついと思うから

今日は休ませる事にしたよ」


「大丈夫だったんですか?」


「たまたま単発のドラマが昨日あって
今日は別にずらしても大丈夫になったから
ところでキョーコちゃん 仕事は?」


「あぁ 私は今日あるので そろそろ出ようと思うんですけど」


「蓮1人はちょっと心配だな・・
あのさ椹主任に聞いて休めるようだったら
キョーコちゃん蓮についててあげてくれないかな?」


「は。。はぁ。。」


「ここんとこ様子もおかしかったし 頼むよ」


「はい 分かりました」


「椹主任には俺から今頼むからまたもうちょっと待ってくれる?」


「分かりました」


そしてまた3,40分待つと電話が鳴りキョーコの休みが確定した



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車に誘ったが 首を振って乗ってくれない


「もう 俺の車に乗ってもらえないのかな」


「元々乗らせてもらっているのもおかしい話でしたし
彼女にも悪いのでこれからはもう乗る事はないと思います」


蓮の心が酷く痛む


まだ早いだろうと まだ先輩後輩のままで行こうと
それで今は満足をし のちのち必ず告白をするつもりでいたのに
自分からその仲を壊してしまった


「お話があるのなら ここで聞きます」


「分かった・・」


立ったままでは上からの声でもっと見てもらえないと思い
跪きキョーコを少し見上げるようにして蓮が話し始める



「俺 最上さんの事がずっと好きだったんだ」


? キョーコは聞き間違いかと思いそのまま聞いていた


「この間 たまたま部室の前を通りかかった時に
話声が聞こえてきて 彼氏って聞こえたんだ・・」 


「ショックだった・・それでまずは聞こうと思って
夕食作りに来てもらってその時にって思ったんだ
だけど聞く勇気が無かった」


「それでこの間の楽屋は.... もう嫉妬でおかしくなってたのか
彼氏について聞く事は出来たけど俺と同じ青い目で外国人
頬と口にって聞いて君の意思も聞かずに無理やり・・本当にごめん・・」


私に彼氏が出来たと しかも外国人だと思ったって事?
それより俺と同じってどういう事?


「もうあれで俺は君に嫌われた もう話しもしてもらえない
ここ数日間ずっとそればかり考えてて
さっき番組で一緒になったあの女性が誘ってきたから
話をあまり聞かずにOKをしてしまって車に乗せてしまったんだ」


「許して欲しいけど無理だよね
でもこれからも声をかけて話をして欲しいんだ」


「大好きな いや愛してる最上さんに
これ以上そんな態度を取られたくないんだ
自分勝手だね ごめん・・」


「好きとか愛してるって 本当なんですか?
ここでまた機嫌取りでからかわれても困るんですけど。。」


「からかうわけがない! 本当に君の事が好きなんだ!
信じてくれ・・」


蓮が信じてもらえない事と自分がおかした馬鹿な行動を
反省しうっすらと涙を浮かべ涙ぐんだ声でキョーコの腕を取り


「お願いだ・・ 信じて欲しい・・」搾り出すように声を出す


声に気がつきキョーコが蓮の顔を見る

「敦賀さん。。」


「やっと見てくれたね」
と微笑むと一瞬目が回りガクッっと一気に両膝と両腕を地面につける


「敦賀さん! 大丈夫ですか!」


「あ・・う うん ちょっとクラって・・」


「家上がりましょう」


「いや 良いよ まだ許してもらってないのに
家に入るわけには行かない・・」


「じゃ せめて車に」


「うちで話さない? ダメ?」


「。。。分かりました」


車のドアーを開けるとまださっきの女の匂いが残っていた


「ごめんね・・」


キョーコは後ろの席に座り

それを見た蓮が胸に鈍い痛みを感じながら

車を走らせ自宅についた


「お邪魔します」


いつものようにキョーコが言いリビングに向かい
買い物したものを袋のまま冷蔵庫に入れた


「俺 どこまで話ししたんだっけ・・ダメだ頭が回らない・・」


「私の事好きって 本当なんですか?」


「本当だよ それもだいぶ前から君を愛してる」


「気づいたのはDARK MOONの時

美月に対する恋心が演じられなかった時」


「あの時まで俺は過去恋愛をしているつもりでその役も出来ると
そう思い込んでやったけど全く演じられなかった」


「そこで君が美月をやってくれたよね?
あの時に分かったんだ 最上さん 君の事が好きなんだって
その後演技テストで君を思い演じたら合格出来たんだ」 


「そんな頃から。。」


「それとヒール兄妹

あれは俺の闇の部分を止める事が出来るのが
俺の愛した君だけだって・・・

それで社長が君を妹としてつけてくれたんだ」


「君がまだ恋愛に対する傷が癒えてないと思って

ずっと隠し でも抑えきれず何度かここに来てもらったり

カインとして君に触れていた」


「許すも許さないも無いんですけど。。 私ショックだったんです

今まで敦賀さん女性との噂全く無かったし
だから自分で勝手にあの車って自分しか乗った事ないんじゃって」


「うん その通りだよ 女性は君しか乗せてない
俺が勝手に思い込んで嫉妬なんてしなければ

今日乗せる事もなかった」


なんだか辛そうに話す蓮を見て


「敦賀さん寝てください 本当に倒れちゃいそうですよ」


「いや これも俺が勝手にここまで追い込んだだけの事だから」


「何したんですか?」


「何もしてないよ ただ君の事ずっと考えていて
ヒール兄妹の後からまともに寝れなくて
ここ数日は全く寝れなくて・・」


「何やってるんですかっ 寝てください!」


「今日を逃すともう君とは修復出来ないと思う
だからそれは出来ない」


「どうしたら寝てくれるんですか?」


「今までのように話してくれる?」


「はい。。」


「俺の事 許してくれる?」


「はい」


「俺の事 愛してはもらえないかな・・これはダメかもね」


「はい」


「ぇ?・・ どっちのはい?」


「愛します。。」


蓮の思考が更に停止しそうだった


「ほんと? 今俺がこんなんで同情してるの・・・ 」


「私も敦賀さんの事好きでしたから。。」


「えっ・・・ 」


「その話は今度しましょう? 見てられません。。」


「じゃ ヒール兄妹の時みたく一緒に寝てくれる?」


「はい! だから寝てください!」

蓮に肩を貸しベッドに運ぶ



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「もぅ口とか頬とか大変ですよ すぐ飛びついてくるんで」と笑う


耐え切れなくなった蓮がキョーコを拘束する


「口とか頬にするんだ・・」


「どうしたんですか。。 敦賀さん。。」


抑えきれずに蓮がキョーコにkissをする

唇だけを重ねたものだったが顎に手を当て口を開かせると
無理やり舌を押し込み絡ませる


しばらくして唇を離すとキョーコが泣いていて


「どうしたんですか。。 どうしてこんな事。。」


「・・・ ごめんね」


蓮が楽屋を出て行ってしまった

キョーコは何で蓮がこんな事をしたのか分からず
涙が収まった頃に家に戻った


撮影が終了して蓮が楽屋に戻るとキョーコの姿は無く


もぅ・・ 俺とは関わりあってくれなくなったかもな・・



次の日ロケに出る前TV局で蓮に会うが挨拶をしても返事は無く
スルーされてしまった


昨日もそうだったけど 敦賀さんの様子がおかしい。。
何があったのかな


それからまた数日経ったある日

そういえば今日は敦賀さんも同じTV局だし
ジョンに会わせてあげようかな


キョーコがやっていた番組は放送の数ヶ月前から撮っていて
今日やっとキョーコがスタジオに呼ばれて

キョーコが発表される日で
ジョンも今日だけはスタジオにやってくるのだ


キョーコは社に電話をし終わりの時間を聞くと
ジョンを少しだけ借りて蓮を探す

社に電話をすると駐車場に居ると言われたので急いで向かう


「あっ まだ居た」


丁度車に乗ろうとしていて名前を呼ぶ

「敦賀さん!」


駆け寄ると助手席には女性が乗っていた


「あ。。。」


「何 最上さん 俺に何か用?」明らかに他人行儀な蓮だったが


「彼氏のジョンがたまたまスタジオに来たので見せようと。。」


「へ~ どこに居るの」一瞬にして顔色が変わった


「ジョン。。おいで」


そんな蓮の姿と助手席の女性が気になったが
背後に居るジョンを呼び姿を見せる


「ぇ・・ 犬・・・」


「はい。。青い目のジョンです 何かお邪魔しちゃったみたいで
すいません それじゃ失礼します」


キョーコがジョンと一緒に走って行ってしまう


「待って! 最上さん!!」


まさか犬だったとは思わなく
今日始めて声をかけてきた女性を乗せただけだったが


しまった・・ 早まった・・

キョーコを必死に追いかける


やばい こんな靴だから中々追いつけない

しかもあの子足速い・・

やっと手を取ると

「ごめん・・ 本当にごめんね・・」


「いえ 謝られる理由が分かりませんので それじゃ」

今度はキョーコの方が他人行儀に接する


「いや 待ってくれ! 説明させて お願いだから・・」


「女性がお待ちですよ? 良いんですか?」


と目を全く合わせないキョーコに言われ


そうだった・・ 

「ちょっと待ってて ね お願いだから」

必死に蓮がキョーコを止める


「ジョンを返さないといけないんで」

ジョンの頭を撫でジョンがキョーコを見つめる


「ほんのちょっとで良いんだ・・」


蓮が手を乗せようとするとジョンが唸り始めた


「ジョン 大丈夫 ありがとう。。」


キョーコがジョンを抱きしめると
キョーコの頬を舐め慰めているようだった


蓮は何も出来ないまま
キョーコはジョンを連れてその場から去ってしまった


嫉妬なんてしている場合じゃなかった・・
どうしたら良いんだ 取り返しのつかない事をしてしまった


まずは車に戻り

「悪いけど気が乗らないんだ 車から降りてくれる?」


「だって約束」


「気が乗らないって言ったの聞こえなかった?
それともう俺に声もかけないでくれ」


女が渋々車から降り 蓮はキョーコを探しに局に戻る


どこだ どこなんだ・・


スタッフに聞きまわり探しているとやっとキョーコを発見するが
丁度玄関を出てしまい タクシーに乗ってしまう


しまった 追いつけるかな・・

急いで駐車場に戻り車に乗ると
さっき乗った女のコロンの匂いが充満していた


ちっ!


今まで女性はキョーコしか乗せた事がなかったのに
さっき乗せてしまった事の罪悪感が襲う


窓を全開にしタクシーを捜すが見つからない
方向的に家だと思いキョーコのマンションの前に車を止めるが
まだ明かりが点いていなかった


一応電話をしてみるが出てくれない

必ず家には帰ってくるはずだ ここで待つしか・・


30分程するとキョーコらしい女性が歩いて帰ってきた


最上さんなのか?

急いで車から降りその女性を追いかけるとマンションに入って行く


「最上さん!」


「敦賀さん。。?」


「やっと・・ 見つけた・・」


「こんなとこで何してるんですか」

一切顔を合わせようとしなかった


「お願いだから 話を 話を聞いて欲しい・・」


「聞くだけです。。よ」



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