蓮は緊張と下心を隠して廊下に出ていった


多分 顔が分かった途端に暴走すると思い
医者や看護婦が出てから入ろうと思っていたのだ



包帯が全部取れるとライトを照らし瞳孔を確認し


「うん 大丈夫だね ゆっくり目を開いてごらん?」


ゆっくり目を開けていく。。
目の前に居る担当医や看護婦がぼやけて見える


「ぼやけてて見えないです。。 」


「うん 大丈夫 すぐ見える場合もあるけど

2,3日で完璧になるから」


そう言って担当医が廊下に出て
蓮といつものように病状について会話をし

その間 看護婦に世話をしてもらう

全員が部屋から出てキョーコ1人になった


先生が居ない。。 やっぱり私の顔見て。。

しばらくするとドアーが開き


「最上さん?」


「先生?」


「入って良い?」


「あ。。 はい」


2人とも緊張をする


「始めまして 最上キョーコさん」


「始めまして 敦賀先生」と言って微笑む


キョーコの顔を見て蓮が驚きフリーズする


嘘だろ・・ 想定外だ....

てっきり可愛い感じの子かと思ってたのに
綺麗だ・・ こんなに美人だったなんて・・


成人前のキョーコは
昔のような頬がぽちゃっとしたのが無くなり
すっかり大人なナツの顔になっていた


「先生? やっぱり。。 顔見て。。」


「いやいや あまりに綺麗過ぎて見惚れてたんだ」


気品があってとても美しく
しゃべった後も蓮は硬直していた


「先生 冗談うまいですね?
私は残念ながら 先生の顔がよく見えないんです。。」


「見られた瞬間振るとか無しね
でも離さないからそれも出来ないけど」


そう言ってキョーコに近づきkissをした
あまりに美しいキョーコを見て独占欲が出る

長いkissをし そのまま甘噛みをすると
キョーコもやってきたので嬉しくなり
舌を入れ絡ませ 長い時間蓮が堪能した


「キョーコって呼んで良い?」


顔を赤くしてウンと頷く


「キョーコ 一生離さないからね・・ 」


ここ数日間彼女の顔は関係なく好きになって
今日初めて顔を見た瞬間にまた惚れてしまった

まさか一目惚れするなんて・・ もっと彼女に触れたい・・


そしてまたキョーコの左手をマッサージはしているが
蓮はキョーコの顔から目が離せないでいた


「先生?」


「ん? どうかしたの?」


「いえ 先生ずっとこっち見てます?」


「うん」と笑う


「もぅ/// 恥ずかしいからダメです!」


kissどころか見ているだけでも彼女は顔を赤くする
本当に純情で可愛いくてしょうがない


「まだぼやけてる?」


「初めて包帯取ったときよりは良いですよ?
ぼやけ過ぎて色も分からなかったし」


初めて俺を見て彼女はどう思うんだろう
純粋で真っ白な君を
こんなに穢れている俺が触れて良いんだろうか・・・


「早く見えると良いね」


「そうですね 先生の顔を見るのが楽しみです」と笑う


またキョーコの顔に近づき

「これでも見えない?」


「ん? !!!」


「見えた?」


「。。。///」


ちょっと。。 ありえないくらいカッコよくて
綺麗な顔してる。。!


「見えたの?」


ウンと頷く


「それで? ご感想は?」


「先生。。 顔綺麗すぎ。。」と小さな声で言う


「ん?」


「カッコ良くて綺麗過ぎます! その顔!」


「で? 俺じゃダメ?」


「そんな訳が。。 私には勿体無いです。。」
と寂しげに言う


「俺から言わせたら君が俺には勿体無いよ....
改めてずっと一緒に居てほしい 良い?」


「はい。。」と言って泣き始める


「ほら すぐ泣く」と言って涙を唇で拭う


「そういえば 君の素性は俺知ってるのに
俺の事は何も言ってなかったね」


「はい」

「君の目が回復したら 全て言うよ 聞いてくれる?」


「はい」と微笑む



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆







よく手術前に家族を呼んで説明をするのに使う
会議室のようなところに通し 医院長と蓮がやってきた


「医院長の宝田と 最上キョーコさんの担当医をしている
敦賀と申します」


「はい 不破と言います
キョーコちゃんの容体はどうなんですか?」


目だけではなく頭に怪我を負い 手術をしたことや
少しの記憶障害と左腕の麻痺の話をした


「えっ そんな。。 麻痺って治るんですか?」


「それは分かりません いずれ治るか明日治るか
一生治らないか」


「子供の頃から面倒見てて 息子と って思っていたのに。。」


「あの 最上さんには母親が居るということなんですが」


「あぁ。。 もう何年もうちに預けっぱなしで
今回の事も全部うちに任せるって」


何て親だ! 自分の子が心配じゃないのかっ


「息子さんの婚約者だそうですが 治るか分からない今
そちらではどうするんですか?」


「と 言いますと?」


「今の彼女が退院出来ても
そちらで面倒は見れるんでしょうか?」


「それに治らなかったらどうするんですか?
息子さんのお嫁さんとして仕事は出来ないかもしれないですよ?」


「介護的な面倒となるとうちでは。。
でも他に行くところがあの子には無いですし。。」


「率直に言いますが
そちらは旅館を経営と言う事ですが
おかみが出来ない彼女はいらないと?」


「いえ。。そこまでは言いませんが でも。。」


何てはっきりしないんだ
いらないって言ってるようなもんなのに


「あの 彼女のこれからは僕が面倒見ようと思うんですが
それでも良いですか?」


「え!?」


「今まで育てたのにと思うかもしれませんが
これからは僕が見るということに了解していただきたいんですが」


「当然そちらの息子さんとの婚約も破棄していただきます」


悩んでいるので更に


「入院費やリハビリ そして学費全て受け持ちますけど」


「私たちだけでは返事が出来ないので
あの子の母親にも話しをしてそれからでもよろしいですか?」


「今 連絡は出来ませんか?」


さっさとこの家と縁を切りたかった蓮は畳み掛ける


「じゃ ちょっと電話をしてみます」


そして数分で不破の母が戻ってきて


「あの 構わないと 籍を移そうが勝手にどうぞと。。」


怒りが込み上げる ここまで酷い親だったなんて


「じゃ これからは俺がみるということで」


「あの 会う事は可能ですか?」


「ええ 今案内します」


最後くらい会わせてあげないとな。。
彼女にとってはこの夫婦も良い人だって言っていたんだ


「ここです どうぞ」


蓮がドアーを開け中に入れる


「随分 凄い病室に。。。」


「キョーコちゃん?」


「あ おかみさんですか?
お忙しいのにわざわざすいません。。」


「良いのよ 具合はどう?
一応敦賀先生に病状は聞いたけど」


蓮にキョーコの左手を差し出され
感覚が無い事を確認した


「頭が痛いのと 左が動きませんが
必ず治しますので」


「あのね 今 先生とお話をしたの
先生が面倒見てくれるって言ってくれてね
それに承諾したところなの」


「もちろん あなたの母親にも聞いたら構わないって。。 」


「そうですか。。。 」


「尚太郎の事も無かった事にするから」


「はい。。 」


「いつでも遊びに来て良いんだからね

キョーコちゃん 元気でね」


「今までありがとうございました。。」


「うん」

そう言って夫婦が部屋を出て行った


「っ。。」 キョーコが泣く


「私。。 帰るところが。。 」


「今度は俺のところが帰るところだよ?」


そう言って頭に触れないように寝ているキョーコを抱きしめ
キョーコは右手で蓮の背中に腕を回した


「俺じゃ不服?」


「そんな。。 そんな事あるわけないじゃないですかっ」


「あの息子の婚約も解消されたし
今度は俺が君の婚約者だけど 良いかな?」


「っ。。あ。。り。がと。ございま。。す」


「あんまり泣かないで」


と言ってキョーコにkissをし
あまりにも嬉しすぎて長いkissをすると
キョーコが苦しくなり口を開ける


そこについ欲を出し舌を入れ絡ませる

キョーコは息を少しあげ

「早く あなたに会いたいです」


「あと ちょっとだから・・見て振ったりしないでね」
と笑った


こうして蓮は念願のキョーコを手に入れ数日が経った
そしていつものように朝 担当医が現れて


「よし 今日は包帯を取るからね」


「はい。。 」


今まで見た事が無かった最愛の蓮を見れるのが
楽しみであって不安だった
もし。。 見て振られたらどうしよう。。


一応カーテンは閉められゆっくりと包帯を外していく



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆









そんな場合じゃない マッサージしないと
こうしてキョーコが寝てる間も左手をマッサージし続ける


この子 手も細くてきゃしゃだな
持ち上げた時 あまりに軽くてびっくりしたし


にしても肌綺麗だな 腕でこんなに肌綺麗って・・
あー ダメだ 想像しないようにしないと!


「先生?」


「あっ 起きた? ごめんね 俺が先に寝ちゃったみたいだね」


「いえ こんなとこで寝てるからですよ
ちゃんとお家で寝てください」


「それは却下」


「俺 君がここに居る間 ずっとここに居るし」


「ぇ!? 先生仕事は?」


「あー 君専属任されてる」と笑う


「そんな。。 すいません。。」


「君が謝るのおかしいでしょ
俺はずっと一緒に居れて嬉しいけどね」


「。。。///」


ほんとすぐ赤くなって可愛いな・・・


「先生 そんな事言ってて 私の顔見たら
どこか行っちゃいそう」


「何でそんな事言うの?」


「だって 私の顔知らないじゃないですか。。」


「顔を知らないでもこれだけ一緒に居たいって思うのは
中身をみて判断ってことでしょ?それじゃダメ?」


「そんな事言ったら最上さんだって 俺の顔知らないじゃん」
と笑う


「そうですけど。。 先生はきっとかなりの美形ですよ
何となく分かります」


右手を上げてまた何かを探す


「次は何をお探しですか?」と笑うと


「先生の顔」


キョーコの目の前まで顔を近づけ
蓮がキョーコの手を取り


「ここ」


「ここは。。頬?」


「うん」


「片手だと分かりにくいですね」と笑う


「でも先生 男性なのに肌綺麗ですね」とクスッと笑う


「ぇ?そう?」


「今思ったんですけど。。 顔近過ぎです///」


「気のせいだよ」


そう言ってキョーコの唇にkissをする
触れているだけだが長めにキョーコの感触を蓮が堪能する


キョーコが苦しくなったのか蓮を押す

口元を右手で隠して


「もぅ/// 先生の馬鹿」


「ごめん つい」と言って微笑む


まだkissだけで赤くなるなんて・・可愛すぎる
今までそんな子 会った事が無い

そしてこの感触と感覚 どんどん欲が出てきそうだ

蓮は嬉しそうに微笑んでいた



翌日


昨日医院長が蓮用にベッドを運んでくれた
しかし離れる事が出来ずいつものように
キョーコの右手側に頭を置いて眠っていた


昨日せっかく隣にベッドが運ばれたのに
またここで寝てる 体壊さなければ良いけど。。

心配ではあったがいつも傍に居てくれる蓮が
キョーコは嬉しくてしょうがなかった


私 看病なんてされたの。。 初めて。。

いつものように蓮の頭を撫でる


「ん・・ おはよう」と蓮が目を覚ました


「先生 ちゃんとベッドで寝てください」


「それは出来ない こうして頭触られるの気持ち良いし
離れたらもう そんな目覚めが出来なくなる」


「じゃ もう触りません」


キョーコの右手を取り蓮が顔を触らせる


「それも無理」と笑う


「もぅ///」


赤くなっているキョーコにkissをし

「おはよう」


「お。。はよう ございます。。///」


しばらくすると巡回に担当医がやってきた
いつものようにキョーコに話しかけ経過を聞く


話が終わると蓮と一緒に廊下に出て蓮に話を聞く
その間キョーコは看護婦に歯磨きや着替えを手伝ってやってもらう
看護婦が部屋から出てくると蓮が中に入る


「最上さん あと数日でまず目の包帯取れるから」


「ほんとですか? 嬉しい」と喜ぶ


「最初はかすんで見にくいかもしれないけど
しばらくすれば見えるから大丈夫だからね」


「はい」


「やっと本当の君に会えるね」と笑うと


「先生が居なくなる気がして。。 」


「そんな事絶対無いから」
キョーコの口にkissをする


「もぅ 先生最近多すぎです///」


「嫌だった?」


「いえ。。 どきどきするんで辞めて欲しいです。。///」


そろそろ慣れても良いのに君はまだそんな事思うんだ
ほんとに可愛いくて愛しい
顔を崩して笑っていた


そしていつものように左手をマッサージしながら話し込む
午後になると医院長がやってきて蓮を呼ぶ


「あの子の面倒見ているって夫婦が来たが
どうする?お前話するか?」


「やっと来たんですか・・ 」


「まぁ 俺も同席はするがお前が話するか?
言いたい事もあるだろう?」


「はい」


「最上さん ちょっと待っててね」


「あっ はい」



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆