古生物学者のアシスタントをしていたカケルは、駆け出しデザイナーのカンナと出会い、恋をした。
柿の種が好きなカケルと、ピーナッツが好きなカンナ。
2人の違いを面白がっていたカケルから、付き合ってひと月でプロポーズを受けた。
幸せだった。
いつしか重箱の隅をつつくようにお互いの粗を探すようになり、眠る場所が別々になり、やがて、粗探しから「無」になった。
そして夫は、線路に落ちた赤ちゃんと母親を助けるため線路に降り、代わりに亡くなってしまった。
一人ぼんやりと暮らしていたカンナは、運転中の事故により時空の歪みに巻き込まれ、15年前の2人が出会った日にタイムスリップをする。
“ 過去に戻れるなら、一人で死んでいった夫の未来を変えられる。 ”
カンナの奮闘が始まった。
ドラマ脚本家の坂元裕二さんが描いた夫婦のラブストーリーです。
−−− 以下ネタばれ −−−−
過去の駆に会えるなら、未来も変えられるはず。
そう信じて、あの手この手で生きている未来に変えようとしますが、上手く行きません。
未来の内容は少しずつ変えられても、寿命は変化しない。
そして、何度やり直してもお互いに惹かれてしまう
一度は無関心になり、別れを決めたのに。
29歳と45歳なのに。
2人が恋をしない人生、結婚しない人生、母子を助けない人生は無かった。
駆は、変えられなかった寿命の代わりに、結婚生活を変えることを決意します。
粗探しの代わりに、興味を持ち続けて、違いを面白がる。
諦めて口をつぐんでしまわず、努力をし続けて幸せな結婚生活を作り続ける。
幸福な結婚生活を送るカンナに、タイムスリップをしていたカンナの記憶はありません。
29歳の駆が出会った45歳のカンナは、また違う世界のカンナなので、夫は覚えていても、この世界の妻は、それを知らない。
切ないなぁ…
若かりし頃の松たか子さんや吉岡里帆さんはCGで作られたそうですが、全く違和感がない。
しかも松さん、非常にかわいらしかったです
現在も過去も未来も、別の層に同時に、ミルフィーユのように重なって存在している。
もし本当にパラレルワールドがあるのなら、ロマンチックですよね
駆が死ななくて済む未来や、子を持った未来もあったと思いますが
幸福な結婚生活を送り、それに満足し、他人を助けて亡くなる。
この物語は、このラストが一番良いような気がします