私たちが毎日着ているランジェリーは、ファッションの変化とともに進化してきました。ランジェリーは、常に女性たちを美しく快適にするために変化してきたのです。女性たちの生活になくてはならないランジェリーは、どのような歴史があるのでしょうか?
前の記事「ディオールのニュールックが下着を進化させた!」では、第二次世界大戦後のニュールックが、現在のランジェリーの基礎を作ったことをお話ししました。
今回の下着の歴史では、2014年年に開催されたフレンチ・ランジェリー展TOKYOの資料からブラジャーの始まりの話です。
◆ランジェリーは、コルセットから始まった!
(シャンテル社が所蔵する1910年頃のコルセットと2012年秋冬のリズシャルメルの刺繍レース入のパンティ)
コルセットと繊細なショーツ、2点のランジェリーの制作年には、1世紀以上もの隔たりがありますが、両方とも着心地の良さへの追究、改良を重ねエレガントで高性能のものを作り上げた点では、通じるものがあります。19世紀末からフレンチ・ランジェリーが世界中から信頼されてきたのも、下着作りの制作へのこだわりからです。
当時は、まだブラジャーというものがなく、コルセットでバスト・ウエスト・お腹部分をサポートしたのです。
写真は、映画「風と共に去りぬ」の一シーンです。薄いスリップの上にコルセットを締めています。
当時は、まだブラジャーがなく、コルセットでバストを下から持ち上げて、豊かなバストを作ったのですね。
◆最初のブラジャー、セパレートタイプのコルセット
(シャンテル所蔵の1905から1910年頃のバストサポーターとガーターベルトのついたウエスト・シンチャー)
19世紀、コルセットは世界で全盛期を迎えていました。当時、フランスは世界第一位のコルセット輸出国でした。女性はコルセットを身に着けていなければエレガントとは言えない時代でした。
まっすぐな背筋、高く突き出したバスト、細いウエスト……1900年には、S字を描く理想的なシルエットと引換えに非常に動きづらいものになってしまっていました。
第一次世界大戦直前にコルセットは上下セパレートのタイプになりました。背中で編み上げになったバストサポーターの部分とウエストを締める部分の2つにわかれたのです。当時フランスの製造メーカーが開発した伸縮性のニットのおかげで、ランジェリーは飛躍的に着心地の良いものに進化しました。
この当時のバストサポーターが、現代の女性たちが身につけているブラジャーの初期の商品と言われています。下着は、常に女性たちの生活やファッションの変化とともに開発されてきたのです。
こちらの画像は、NHKで放送された「ダウントン・アビー華麗なる英国貴族の館」の三姉妹の写真です。1912年~1925年までの貴族とそこで働く使用人の物語です。主人公である貴族の3姉妹のそれぞれの時代に翻弄されながらもたくましく生きる姿が面白く、更に彼女たちのファッションが、今見ても素敵でお洒落です。
写真でもお分かりのように、バストラインはシンプル、ワイヤーやカップのあるブラジャーがなかった時代のファッションです。
下着の歴史を調べると、ファッションの変化に合わせて変わっているのですね。現代の女性たちが、様々な下着・ランジェリーのお洒落が楽しえめるのは、本当にありがたいことだと思います。
*映画・ドラマの画像をありがたく使用させていただきました。




