ベトナム統一鉄道 1995年

 ダナン(2)

 

 

 

 

 

 チャム彫刻博物館を出て、川沿いをもどって歩く。対岸と結ぶ船は頻発しているのに、いつ見ても満員で川を横断している。乗り込んでみるとお客に混じって船上で商売をする売り子やら物乞いやらもかなりの数に上る。運賃は500ドン(5円)で一応切符があるのだが、発券したそばから回収されてしまう。

 

 

 

 

 

 対岸の桟橋からは一本道が伸びていて、自転車の後ろに人を乗せるサイクルタクシーが待ち構えている。自転車とはいえナンバープレートがついているから、公認の交通機関ということだ。道に沿って小さな市場があり、向かい合って小学校が建っている。夕方なのに生徒がいるのは二部制なのだろう。小さな弟を背負って授業を受けている子も見受けられる。

わざわざこちら側までやってくる外国人は珍しいのか、学校でも市場でも子どもたちが人懐こい。

 

 

 

 

 

 ベトナム人女性のかぶりものといえば、ノン(菅笠)であるが、ここダナンではひときわ着用率が高いように思われる。

 

 

 

 ハン市場から川と直角に1キロメートルほど入ると、コン市場がある。中心に四角い建物があるのはどちらも同じで、規模はコン市場の方がより大きいようだ。

 

 

 

  更に東へ数百メートル行くと、鉄道駅のそばにチョータン市場というのもある。こちらは少々小さいが、爆弾みたいな形(カレーパンマンにも似ているかもしれない。)の砂糖(というより固めた糖蜜)の売場が広い。

 市場を出て歩き始めると、陽ざしが暑くてすぐに休憩したくなる。公園があったのでベンチに腰掛けたら子どもの物売りたちに取り囲まれた。チューインガムを無理やり握らせたりと、子どもとは言え、強引かつしつこい。

 

 

 

 カオダイ教の寺院を見て、市街の北西側にあるタンビン・ビーチに行ってみる。長さ200メートル、幅は20メートルほどの小さなビーチで、砂浜の半分を海の家が占拠しているから尚更狭苦しい。何より海の水が臭い。到底泳ぐ気にはなれず、海の家でジュースを飲んで街に戻る。

 

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