オランダ小紀行 2017年

4 ホールン(3)

 

 

 

 

 

 旅行が好きなくせに、枕が変わると眠れない性質である。だから旅先では早くに目が覚める。日の長い季節ならなおさらである。そこで朝食の前に散歩に出かけることが多い。1時間ならスタスタ歩いて6キロメートル、ゆっくり歩いても4キロメートル。朝の通りは人影少なく、街の素顔が見られる気がする。

 

 

 

 

 

 

 オランダといえば、もちろん水辺の景色を忘れてはいけない。かつて街を囲む稜堡だったところは土手の遊歩道になっていて、門や塔がところどころに残っている。一角になぜか鳥小屋があって、ここではお鳥様が茅葺屋根にお住まいである。

 

 

 

 

 

 ところで、チューリップ、水辺と並ぶオランダ名物はといえば自転車のはずである。しかし、ホールンでは自転車に乗った人をほとんど見かけない。アムステルダムあたりでは自転車が危険で安心して歩けないという話を読んだことがあるが、この街ならそんなことはない。

 

 

 

 

 

 はね橋を渡りハウスボートを見ながら、港に出る。かつてのゾイデル海も今は締切堤防で淡水化されてしまっている。それは間違いなく自然破壊なのだが、相手がオランダだと非難されない。

 

 

 

 

 

 

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