2022/5/26 マウイ島④ | 福山機長の夜間飛行記録

福山機長の夜間飛行記録

月曜日から金曜日までの毎晩放送されるラジオ番組"JET STREAM"のうち、福山雅治機長のフライト部分を文字に書き起こして写真を貼り付けただけの自己満足ブログです。(※特定の個人・団体とは一切関係ございません。)

「新しい空の旅へ」


今週は、『JET STREAM in HAWAII』。


様々な人や場所、伝統に息づく物語を、お送りします。


今夜は、マウイ島への旅。


マウイ島西海岸に、ラハイナという古い港町がある。


かつて、太平洋捕鯨のベースとして栄え、世界中から捕鯨船が集まってきていた。


時は流れ、今はホエールウォッチングで賑わっている。


だから、昔も今も、鯨はラハイナのシンボルだ。


ラハイナは観光地だが、古い建物、歴史的建造物が数多く残り、オールド・ハワイの風景が今も健在の、ノスタルジックな港町である。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


マウイ島西海岸の港町ラハイナ。


太平洋捕鯨のベースとして大いに栄え、今はホエールウォッチングの観光客で賑わう。


[ラハイナ]


さらに時代を遡れば、ラハイナはハワイの政治の中心地だった。


ハワイ諸島を統一したカメハメハ1世は、拠点をラハイナに置いた。


1845年まで、ラハイナはハワイ王国の首都だった。


ラハイナは、何人もの文豪に愛された町でもある。


作家たちはみんな、この町に暮らすように滞在し、名作を書き残した。


『モービー・ディック(白鯨)』を書いた文豪ハーマン・メルヴィルは、この町に長く滞在し、捕鯨船にも乗った。


[ハーマン・メルヴィル]


他にも、『宝島』を書いたロバート・ルイス・スティーブンソン、『トム・ソーヤーの冒険』のマーク・トウェイン、『火を熾す』や『野性の呼び声』の作者ジャック・ロンドンなどなど。


作家が長逗留した宿や建物が、今も残る。


ラハイナには、歴史的建造物などを保存する条例があるため、19世紀から20世紀初頭に建てられた建造物が、今も数多く残されている。


ラハイナは観光地で、常に大勢の観光客で賑わっているが、港からすぐの古い通りを歩けば、オールド・ハワイの風景がそこかしこにあり、いつしか自分が昔のハワイの住人になったような、そんな気分になる。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ラハイナには、大型ホテルの類は1つもない。


昼間、この町を観光する旅行者のほとんどが、すぐ北にある一大リゾート地、カアナパリの大型リゾートホテルに泊まり、レンタカーやシャトルバスに乗ってラハイナを訪れる。


観光客は半日ほどラハイナを散策して過ごし、昼食あるいは早い夕食を食べ終わると、カアナパリのホテルへ帰っていく。


だがラハイナには、古い時代の建物を改装して造られた、小さいながらも素晴らしい宿が2つある。


そこに泊まれば、もっと深く、この古い港町を楽しめるだろう。


1つは、ラハイナ・イン。


築120年を超える木造2階建て、全12室の小さなホテルだ。


[ラハイナ・イン]


磨き上げられた木の床に、天蓋付きのベッド、窓辺のライティングデスク。


タイルが美しいバスルームには、猫足のバスタブが置かれている。


"ラナイ"と呼ばれる小さなバルコニーがあり、そこに置かれた椅子に座れば、真下に観光客が往来するラハイナのストリートがあり、少し右の方に首を傾ければ、桟橋と青い海が見える。


夕暮れ時、ラナイの椅子に腰掛けて、冷えたローカルビールを飲みながら、港町の喧騒を眺めているのも楽しい。


1階にはラハイナ・グリルという、伝統的なアメリカ料理を食べさせてくれる、素敵なレストランが入っている。


そこから歩いてすぐのところにあるプランテーション・インは、広いバルコニーとプールが付いた、高級ベッド&ブレックファースト。


[プランテーション・イン]


カリスマシェフ、ジェラードのレシピによる素晴らしい朝食メニューは、プールサイドのテーブルでサーブされる。


朝が苦手な人でも、この宿の朝食は、絶対に外せない。


【画像出典】



https://www.trivago.jp/%E3%83%A9%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%8A-637944/%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB/%E3%83%A9%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%8A-%E3%82%A4%E3%83%B3-63021


https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g60634-d114073-Reviews-The_Plantation_Inn-Lahaina_Maui_Hawaii.html