2022/5/23 マウイ島① | 福山機長の夜間飛行記録

福山機長の夜間飛行記録

月曜日から金曜日までの毎晩放送されるラジオ番組"JET STREAM"のうち、福山雅治機長のフライト部分を文字に書き起こして写真を貼り付けただけの自己満足ブログです。(※特定の個人・団体とは一切関係ございません。)

「新しい空の旅へ」


今週は、JET STREAM in HAWAII』。


様々な人や場所、伝統に息づく物語を、お送りします。


今夜は、マウイ島への旅。


夜、羽田空港を出発した飛行機は、太平洋を南へ飛ぶ。


日付変更線を越え、同じ日の朝、ハワイ・オアフ島のダニエル・K・イノウエ国際空港、通称ホノルル空港に到着する。


イミグレーションを通過すると、荷物をカートに載せて、すぐ隣のインターアイランド・ターミナルへと歩いていく。


島々を結ぶ飛行機に乗って、マウイ島へ。


ホノルル空港からマウイのカフルイ空港へは、わずか35分ほどのフライトだ。


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マウイ島は、ハワイ諸島で2番目に大きな島だ。


大小2つの島がくっついたような、瓢箪のような形をしている。


[マウイ島]


昔、ここには2つの島があった。


大きな火山が噴火して、流れ出た溶岩が海を渡り、2つの島を繋いでしまった。


それで、現在のような形になったという。


噴火した大きな火山は、休火山となっているが、今もそこにある。


ハレアカラ。


[ハレアカラ]


ハワイ語で"ハレ"は"家、"カラ"は"太陽"。


"ハレアカラ"とは、"太陽の家"という意味である。


オアフ島のホノルル空港から、マウイ島カフルイ空港まで、わずか35分のフライト。


シートベルトを着用し、飛行機が離陸するとすぐ、数人の客室乗務員が素早くドリンクサービスをする。


飲み終わる頃には、再びシートベルト着用サインが点灯し、早くも飛行機は陸地に向かって降下している。


実に短い空の旅。


本当に、あっという間だ。


飛行機が、マウイ島のカフルイ空港に向かって機首を下げていくと、必ず大きく揺れる。


飛行機は、標高3000メートルを超える、ハレアカラのすぐ横を通る。


この時、山から吹いてくる強い風に煽られて、飛行機が必ず揺れるのだ。


島の住人たちは、その風をマウイの洗礼だと言って、微笑む。


「マウイは、風の島だからね。


この風を感じると、島に帰ってきたなぁって、そう思うよ。


マウイ、風の島へ、ようこそ」


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そう、確かにマウイは風の島だ。


だからマウイの海には、一年を通じて世界中からトップクラスのカイトサーファー、ウィンドサーファーが集まってくる。


サーフボードに乗り、帆を張って、物凄いスピードで海の上を滑っていく。


時に、空を飛ぶようにジャンプする。


[ウィンドサーフィン]


マウイの海で見るウィンドサーフィン、カイトサーフィンは、実にダイナミックでスリリング。


そして、美しい。


朝マウイ島に着いたら、空港でレンタカーをして、そのままホオキパ・ルックアウトに行ってみるといい。


宿のチェックイン時間は、大体午後の3時だから、どうせすぐには入れない。


だったらそれまで海を眺め、ゆっくり昼食を食べて過ごすのもいい。


ホオキパ・ルックアウトは、カフルイ空港から車で20分ほどの場所にある、崖の上の展望地だ。


[ホオキパ・ルックアウト]


眼下に青い海が広がり、海の向こう側には、ウエストンマウイの山並みが見える。


実に、素晴らしい眺めだ。


そして、いつも強い風が吹いている。


どんなに風が強くても、海にはいつも大勢のサーファーがいる。


陸地から近いポイントには、ロングボード、ショートボードのサーファーたち。


沖合いには、カイトサーファー、ウィンドサーファーたち。


波と風がパーフェクトな日には、この展望地に地元の住人が大勢やってくる。


折り畳みの椅子を持って、クーラーボックスに飲み物を入れてくる人もいる。


昼頃になると、駐車場にはフードトラックが現れて、プレートランチを販売する。


ハイレベルのサーフィンを、高見から見物するピクニック、という訳だ。


巨大な波が立ち、その大波に乗るサーファーたちを見て過ごす時間。


これが、なかなか楽しい。


飽きずにずっと見続けてしまう。


島に到着したら、ホオキパ・ルックアウトへぜひ、行ってみてほしい。


マウイの真髄、感じられるはずだ。


【画像出典】