2020/6/12 グレイズ・ビーチ | 福山機長の夜間飛行記録

福山機長の夜間飛行記録

月曜日から金曜日までの毎晩放送されるラジオ番組"JET STREAM"のうち、福山雅治機長のフライト部分を文字に書き起こして写真を貼り付けただけの自己満足ブログです。(※特定の個人・団体とは一切関係ございません。)

エメラルドブルーの海に、眩しい程の白砂のビーチ。

今や世界中の人々が憧れるワイキキのビーチだが、"ワイキキ"とはハワイの言葉で"水が湧く所"。

[ワイキキビーチ]

ハワイ王朝の時代は、広大な湿地帯。

泥水が溜まって、蚊が発生する不衛生な場所だったという。

そのワイキキビーチが生まれ変わったのは、今からちょうど100年程前。

オアフ島の北の海岸ノースショアから、大量の砂を馬車で運んできてからだ。

今では想像もつかないかつてのワイキキだが、ハワイの王族達にとって、聖なる力(マナ)が宿る地。

病を癒す場所として、カフナと呼ばれる神官達が住んでいた。

ワイキキを代表するホテル、アウトリガー・リーフ・ワイキキ・ビーチ・リゾート。

そのホテルのビーチに、サーフボードの形をした看板が立っている。

[看板]

その看板に、ハワイの言葉で「カヴェヘヴェヘ(病気を取り去る)」という文字が記されている。

このビーチの前が、聖なるマナの力によって病を治す癒しの海。

ハワイの王族達は神官の助けを借りて海に入り、病の回復を願って神々に祈りを捧げたという。

現在この癒しの海は、海の底が灰色に見える事から、ロコ達の間では"グレイズ・ビーチ"と呼ばれている。

[グレイズ・ビーチ]

灰色に見える秘密は、海の底から真水が湧き出ているからだ。

海水と真水が混じり合うため、この辺りでは珊瑚や海藻は育たない。

真水が湧いている所だけは、とても冷たくてクリア。

確かに、聖なるマナの力が宿っている気がする。

【画像出典】