クイビとは、英語の”Quick Bite(軽く食べる程度の食事)"を略した言葉。
映画やテレビドラマのように長い作品ではなく、1つの作品が4分から10分程度の短い動画を配信するサービスだ。
例えば、電車を待つ間、寝る前といった、1日のちょっとした隙間の時間、スマートフォンで気軽に動画を楽しもうというもの。
クイビの料金は、1ヶ月で4ドル99セント(530円程)。
短編の作品しか配信されず、しかもスマートフォンでしか見る事ができない。
しかしながら短編作品とは言っても、ハリウッド並みの制作力を誇る。
最初にラインナップされた『アフター・ダーク』は、ハリウッド1の巨匠、スピルバーグ監督が手がけたホラー作品。
このホラー作品、真夜中だけしか見られない、と念が入っている。
スピルバーグ監督は、『ジョーズ』や『激突』といった、スリリングな作品で高い評価を得てきた。
今回は、19年前に公開した『A.I.』以来、自ら脚本も書くという。
実は、アメリカでこうした短編作品が配信されるのは、初めての事ではない。
しかしながら番組の質が悪く、利用者にそっぽを向かれ、経営に失敗している。
今回のクイビには、スピルバーグ監督をはじめ、2年前に『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー作品賞に輝いたギレルモ監督といった、優れたクリエイター達が名を連ねている。
このクイビは、最初の3ヶ月は無料だという。
このクイビのサービスが始まったのは、およそ2ヶ月前の4月6日。
料金を払って一体どれくらいの人々が見るのか、ちょっと気になる。
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