時代は面白いイベントや一過性の興奮に満ち
満ちている。
しかし、その裏側で行われている準備や努力
を抜きにしては何事も起こらないことには注
目しない傾向がある。
よほど突発的なイベントでもないかぎり準備
は必要だ。
路上ライブであったとしても、場所取りや実
施時間の制限があるかぎり、思いついてすぐ
にやるというわけにもいかないであろう。
そして、楽曲の構成や演奏の順序、バンドで
あれば練習し音合わせしておく必要もあろう。
音楽は、こんな感じの準備でよいがビジュア
ル系のイベントは更に展示やショーの準備が
必要で展示物(絵やオブジェなど)は制作の
準備に長い時間をかけなければならないこと
が多い。
様々なショーや演劇、演芸も同様で「稽古」
という準備なしには実施も覚束ない。
したがって、基本的には突発的なイベントは
成立しない場合がほとんどであることを認識
したほうがよい。
これが起業では、充分な準備抜きには成立し
ないことは言うまでもない。
風が吹けば桶屋が儲かるの如く、飲食店の開
閉店の度に内装業が活躍するのはよく知られ
たことだ。
このことは、準備不足の起業が、よく潰れが
ちなことを同時に示す。
潰れた時に、自分の将来や援助してくれた周
囲を傷つけることはよく起こりがちだ。
だからこそ、充分な準備が必要になるのだ。
安直な開始が、禍根を残すことを知っておく
べきだ。