昔、ある組織の人が「自分は仕事について起
きている間ずっと考えている。そして、自分
はテレビは見ない。」と発言したのを聞いた
ことがあります。
ただ、僕はその言葉に共感できませんでした。
何故かというと、その人が私利私欲を捨てて
組織や、その組織に帰属している人の福利厚
生や待遇の向上に務めている姿を見たことが
ないからです。
その人は、昼夜なく行動することや、自分の
関与する仕事の場所にはフットワーク軽く出
向くことなどの行動には向いているかもしれ
ません。
また、起業し自分の資産の増加には非常に熱
心で、一生あそんで暮らせる金は持っている
かもしれません。
成功者として有名になったことは、自分の自
己満足には最大の効果を果たしたことだろう
と思います。
しかし、その人が一般の庶民のために私費を
投じて何かをなそうとしたり、そういう公共
的な仕事に利益を度外視して臨む場面を見た
ことがありません。
なので、多分、蓄えた金は自己の欲望の追及
に費やされるでしょうし決して社会に還元さ
れることもないでしょう。
世の中に馬鹿馬鹿しい「勝ち組」があるとす
れば、「ノブレス・オブリージュ」という言
葉もあります。
このいう人たちには、ぜひ後者の持つ、本質
的な意味を知って前者から抜け出すことをお
勧めします。
それが、単なる売名から本当に有名になる唯
一の方法だとも考えます。