キャリア教育考 2-2 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

過去のブログより。

 

 

日本のキャリア教育は1999年に発表さ

れた高等学校学習指導要領で「就業体験」

が導入されたことが始まりと言われていま

す。

2004年度以降の「日本版デュアルシス

テム」の施行、続く2006年度の「現代

的教育ニーズプログラム」の推進で展開し

たとも言われています。

その中で、実践のみが先行され研究や議論

が不足しがちなことや、この原点のアメリ

カで展開されたキャリア教育を直接的に導

入しすぎる傾向が指摘されています。

キャリア教育の主要な手段をインターンシ

ップに委ねてきた学校は今すぐに「キャリ

ア教育」の充実のための具体的な手段のス

ケジュール化を伴う実施を進めるべきです。

やはり社会はコミュニケーション能力、情

報活用能力、将来設計、決断力等を養成す

るキャリア教育を必要としています。

このためにはキャリアの啓発的体験の教育

的組織化や職業能力開発などとともに職業

や専門を主体的に選択させるためのキャリ

ア・カウンセリングの重要性も唱えられて

います。

学校、教育界は職業興味・能力の自己理解

の促進、職業理解のための教育プログラム

作成(専門家による職業紹介講話などを含

む)と実施等々を定期的に授業内で行い、

キャリア・カウンセラーによる定期カウン

セリングを常態化させることも必要と考え

ます。

 

 

日本とキャリア教育の徹底された実施がなさ

れているアメリカの差は途方もなく大きいの

ではないでしょうか。

日本ではスクールカウンセラーの常備などの

キャリア教育のシステム化やその実行がいま

始まったばかりだと思います。

先進地に学び、その改良を目指すことを明日

からスタートさせるべきではないでしょうか。

就職支援や就職に偏った進路相談を超えるキ

ャリア教育が具体的に統一的に進められるこ

とを待望します。