一部の富裕層には全く想像外のことであろうが老後の
自助は大きな問題となっている。
若年者の問題は近年、問題視されて対応が進められた
が、その陰でこんな問題も進行していて対応はこれか
ら緒に就くところと言えよう。
また、前年度、非正規雇用者のうち65歳以上の割合
は4、5年前に比し5%ほど高まり15%を超えてい
る。これは年金受給年齢になっても、まだ働かなくて
はならない人の増加を示し「老後難民」の増加を示唆
する。
中高年の私としても老後難民は身につまされる話では
あるが、その範疇をかろうじて逃れている私がNPO
活動に参加できているのには、法人自体の様々な知恵
によるコストダウンが不可欠なことは言うまでもない。
まず、事務所、次に様々なランニングコストの節約、
その他手弁当のボランティアによる節約等々。
そして「ノマド」な精神。
例えば、事務所は移動しても活動は可能。
知力集約型の仕事は本来「ノマド」なものと考えてき
た。高い技能と豊富な知識をもって達成可能なことは
多のだ。(ただ、問題は如何に高い水準を維持し続け
るか、ということ。)
そして、世に巨大な資本があり、ほんの小資本の活動
がある。
そのなかでも市民活動や運動による社会貢献が社会の
活性化に不可欠なことは言うまでもない筈だ。
ノマドライフの最上級は国際的に移動しながら仕事を
することであろう。(例えばアーティストにはこれが
可能。企業家でもある程度可能だと思われる。)
その縮小版が国内でのダブルオフィスやトリプルオフ
ィスでの仕事。ミニマムサイズが居住地での移動オフ
ィスやレンタルオフィスでの仕事。
したがって「ノマド」を決め込めば、たいそうな設備
や大仰なシステムは全く必要が無くなる。
そして、活動も意欲的に活発にはやるが柔軟な可変な
やり方が主になる。
決め事も、その時の状況で自由に動かしていく。
退職後の有り余る自由時間をうまく活かせば、かなり
のコストダウンも出来る。
そして、活動は続き、更に展開できる。
頑迷な頭になることなく、あくまでも「ノマド」でい
さえすれば。