キャリア開発のためには自己・環境・職業・企業・就
活の5つの理解が必須となる。
最初の自己理解のための方法が自己分析となる。
自己分析の手法は大きく3つくらいに分かれる。
一つはテストで行うもの。
二つ目は自分の性格や強み、弱みや価値観などを記述
し行うもの。
三つ目は他人からの評価や感想を聞き取って行うもの。
いずれの方法で行うのもやらないよりは良いが総合的
に複合して行うのが理想である。
三つ目は相談員などとの話から得られる場合もある。
相談員は多くのクライアントと接してきて大概の場合
は評価する目を持っている可能性が高い。
従って相談員の評価や感想から自己分析に結び付ける
のも有効となる。
テストも心理テスト(エゴグラム、YGなど)や職業
の興味、能力、志向のテスト(VRT、VPI、キャリア
アンカーなど)といろいろある。
いずれにしても「自己分析」による自己理解はキャリ
ア開発の基礎だから、しっかりと充分な時間をかけて
取り組む必要がある。
過去に若年者支援の職場での相談時に「自分のやりた
いことが分からない」という人が偶にいた。
昔の自分を考えると、やりたいことは沢山あった。
勝手に憧れていたのは、アートディレクターという仕
事。昔は広告の世界もグラフィックが主流だったので
有名なデザイナーやイラストレーターと広告主のニー
ズに合わせたコンセプトワークをするという、映画の
世界でいうとプロデューサーのようなもの。
他にもいろいろと、憧れから希望まであって就活も分
散した業界へのチャレンジをし続けた。
余談になったが、分からないのは考えてみないからで
はなかろうか。憧れの確認から始めてみれば何かはあ
るのではなかろうか。