高校の進路相談の現状とは その2 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

高校生の進路相談を過去に1年間経験した。

その時に問題に感じたことを少し書いてみる。

まず、各省庁間の相互連携の無い施策が問題であろう。

各高校には文部科学省の進路相談員、経済産業省のカ

ウンセラー、厚生労働省のジョブサポーターがバラバ

ラに出向き食い違いの多い(もっといえば質も様々な

人材が混在し)キャリアカウンセリングらしきものを

行っているのが現状ではなかろうか。

その他にも、民間の人材会社などがさまざまなシステ

ムのノウハウを持ち込んでいて前記の各省庁間の相互

連携の無い施策に加えて、それぞれに質の違うカウン

セリングや就活指導が行われている。

そして、その選択が学校の責任にゆだねられているのが

現実であろう。

本来必要な、全生徒への統一性のあるキャリア教育が

充分になされているとは考えずらい。

キャリア教育が学校の取組みへの意識により変化する

のでは、生徒が不幸ではないかと考える。

高校生の就職率が改善されてきたのは、ここ数年の一

貫した状況であるが、問題はその内容ではないだろう

か。

私の経験では、就職希望の生徒で、自身が希望する職

種や業種に曲がりなりにも就職出来た生徒は半分にも

満たなかったように思われる。

そして、前記の如き、別個な機関の別個のカウンセラ

ーによる相談や指導の差が生徒に良い影響があるとは

思いずらい。

全生徒への統一性のあるキャリア教育がシステム化さ

れ現状の雑多なノウハウが雑多に伝授される状況が改

善されることを望むばかりだ。