ブリーフセラピー(Brief Therapy)とは
「短期療法」と訳されている。
ブリーフセラピーとは、期間や回数そのものを問題とし
ているというよりも、治療の「効果性や効率性を問題と
している概念」。 効果的で効率的な治療をやっていれば、
その結果、治療は短期に終わり回数も少なくなる。
根本的な理念は『解決はクライエントが持っているリソ
ース(能力・資質・資源)から出てくる。援助者の仕事
は、ただそれを引き出すことだけだ。』ということ。
この療法は実は、当時、保険対象のクライアントの保険
支払いに困った保険会社が、治療に伴う保険支払の期間
短縮の要請を精神療法の世界にしたことによって生まれ
たと言われている。
動機は不純だとしても結果的に世の中に普及することに
なったようだ。
今でも、ある調査では効果的なカウンセリング回数は1
0回前後と言われており、自分の経験でも2、3回のカ
ウンセリングで就職したような例は稀で、10回前後で
の就職決定が多かったと記憶する。
特に、個別支援をしてかなりの期間支援し続けた人達の
成功までのカウンセリング回数は10回前後が経験的に
多かったように思う。
そして、この間に成功出来ない場合は、同一のサイクル
での循環的なカウンセリングではなく数ケ月に一度の連
絡にペースダウンしたほうが効率的だったように感じて
いる。
皆さんは経験上、どう感じますか?