何故コンピテンシー面接が主流になってきつつあるか
というと、面接では、「人が人を評価する」という本
来は非常に高度なスキルが必要とされる仕事なのにも
かかわらず、残念ながら現在はしっかりとした訓練を
された面接官は少ないといわれている。
だから、実践の中で相対的に「この学生が良い」と判
断をして選んでいるのが実情。
新卒採用の場合、中途採用とは異なり、正社員として
の経験がないので、必然的に「今後どのようになって
いくのか?」という部分を中心に見て「将来の成長性」
をとらえることになる。
だから、過去の行動から未来の成長度合いを推測して
いくアプローチをする。
過去の行動から未来を推測する時に役立つのが「コン
ピテンシー面接」といわれている。
したがってコンピテンシー面接では過去の行動につい
て根掘り葉掘り聞かれる訳だ。
例えば「アルバイト先で評価をされた」と表現した場
合、その職場や仕事内容や具体的な成果や誰からの評
価か評価の結果(待遇改善の有無ほか)等々が長々と
聞かれる。
そこでの間違いや曖昧さは許されないと考えたほうが
良い。
なぜなら、ここで確認した「行動特性」でしか「将来
の成長性」は保証されないからだ。
抽象的なやる気や元気などでは、しっかりした将来像
を推し量ることなど出来ないからである。